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めまいの鑑別

めまいの鑑別
①心原性要素(心拍出量減少に伴う)
②末梢性めまい
③中枢性めまい
④その他(代謝性、薬剤性、精神疾患など)

病歴で鑑別
TiTrATE
Timing:発症様式が急性に発症して持続するのか、発作性に繰り返して起こるのか
Trigger:症状発現に誘因があるのか、誘因無く突然起こったのか(自発的)、外傷や中毒の要素がないか
Targeted exams:的を絞った診察 眼球運動検査を組み合わせて鑑別診断

HINTS plus
①head impuls test(HIT)
割愛

②nystagmus(眼振)
・水平一方向性なら末梢性
・注視方向性(両方向性)や垂直性なら中枢性

③test of skew(斜偏位の評価)
・上下方向の斜視(斜偏位)の確認
・検者の鼻を注視させる
・この時、脳幹障害側の眼は下方、健側は上方に偏位する
・これを確認した後、検者の手で左右の目を交互に隠すと、眼球が正常位置に戻る(cover uncover test)・患側眼は上方移動、健側眼は下方移動する・目が縦に流れれば中枢性(脳幹障害)

④難聴の有無
「新規片側性難聴」があれば中枢性梗塞が否定できない(AICA梗塞)
AICAは小脳や脳幹だけではなく,前庭神経そのものや、蝸牛神経核や蝸牛にも栄養している。
➡AICA梗塞では内耳梗塞も合併し、聴力障害も示すのが特徴

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