経腸栄養剤の種類と選択

成分栄養剤
窒素源はアミノ酸。きわめて低脂肪、低残渣。
エレンタール(医薬品)
クローン病、重症膵炎、短腸症候群や膵外分泌不全などの吸収不良症候群の早期経腸栄養などに用いる。

消化態栄養剤
窒素源はアミノ酸、ジペプチド、トリペプチドでタンパク質含まない
ツインライン(医薬品)
ペプチーノ、ぺプタメン
適応は吸収不良症候群やクローン病、急性膵炎など
ICUにおける早期経腸栄養、長期絶食後の経腸栄養開始時、腸瘻からの経腸栄養にも有用

半消化態栄養剤
窒素源はタンパク質 脂肪も必要量含まれる
エンシュア、ラコール、エネーボ
消化・吸収機能に異常がない場合は半消化態栄養剤が第一選択。

半固形状流動食
高粘度でより生理的な運動を促すことができる
胃食道逆流や下痢などの合併症対策
誤嚥性肺炎の発症おさえる
カームソリッド、ハイネイーゲル、ラコール半固形など

粘度可変型流動食
投与前は液胃内でpHの低い胃内で半固形状に変化する。
マーメッド、ハイネイーゲル
胃酸分泌低下した高齢者やPPI、H2ブロッカー使用中の患者では不確実


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