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エストラーダ戦へ 井岡一翔が選んだ道はフランコとのリマッチか

負けの価値に等しいドロー

井岡一翔選手がWBO世界スーパーフライ級王座を返上し、WBA王者フランコとの再戦をすることが濃厚になったと報道されました。両者は昨年の大晦日に統一戦として対戦し、1-0(1者フランコ、2者がドロー)のマジョリティドローという結果に終わった。ジャブやカウンターなどクリーンヒットの数は間違いなく井岡選手。しかし、ガードの上からでも臆すことなく手数を出し終始プレッシャーをかけていたのはフランコ。そして、ダメージが溜まっていたのはどう考えても井岡選手だった。この試合を観戦するためにWBC同級王者のファン・フランシスコ・エストラーダが来日。この試合の勝者との対戦を希望していただけに井岡選手にとっては負けに等しい価値のドローとなった。

中谷潤人との指名試合を避けたのか、できなかったのか 井岡が交渉のテーブルにつかなかったとされる理由とは?

この試合の後にWBOからの指令で同級1位の前WBO世界フライ級王者中谷潤人選手と指名試合として対戦することが義務付けられ井岡選手も「チャンピオンとして挑戦者を迎え討つのは当たり前のこと。それが誰であろうと、中谷選手であろうと、チャンピオンとしての義務。」と発言し引き分けで王座を防衛した井岡選手は中谷選手と対戦することが濃厚だった。しかし、交渉期限まであと数日となった2月6日にとあるイベントに参加した中谷選手は「まだ進展、返答はありません。」とコメント 結果、交渉期限を過ぎたためこの試合が入札となった。
【入札制度とは】王座統括団体が義務付けた指名試合(タイトルマッチなど)で、試合を行う両者の交渉が一定の期限までまとまらない場合、試合を速やかに開催するため、興行権の入札が適用される。入札には対戦者陣営以外に、第三者の興行主も参加できる。基本的には入札から90日以内に試合をしなければならない。(ネット記事引用)

この試合の最低落札額は10万ドル(約1320万円)配分は王者の井岡選手が75%、挑戦者の中谷選手が25%となっている。

ネットの反応は「井岡は中谷から逃げた。」などの井岡選手に対して批判的な声 井岡選手は確かに「指名試合は王者の義務。」と発言しただけにこれは言われて当然だろう。

しかし、真の理由はもしかしたらそこではないのかもしれない。真の理由はTBSと帝拳プロモーションの関係性にあるのではないかと私は推測した。井岡選手はTBSの契約選手、中谷選手は帝拳プロモーションの契約選手だ。TBSと帝拳プロモーション。この2つは日本人対決など数々のビッグマッチが実現に至らず。世間を一昔前に騒がせた亀田問題などもあり、TBSと帝拳プロモーションは良好な関係とは言えない。

もしかしたら、TBSから井岡陣営に圧力がかかった可能性は充分にある。

急展開!6月にフランコVS井岡の再戦に両陣営合意 井岡は王座返上へ

なんとここにきて井岡選手がWBO王座を返上し、フランコに挑む形で再戦に両陣営が合意したという報道があった。報道によれば当初、井岡陣営はエストラーダとの交渉に舵を切ったが
なんと井岡選手との試合の実現する条件のひとつとして「井岡が他団体のベルトを保持すること」があったという。つまり、WBO王座を井岡選手が返上するならば無冠になりエストラーダとの試合の実現は難しい。ならば、決着をつける意味合いも込めてフランコ選手との再戦を選びこの試合に勝ってベルトを獲ることができれば年末にはエストラーダとの試合が実現する可能性があるということになる。ただ、前回の試合もフランコ有利のドロー。しかも再戦となればお互い手の内を知っている状況 フランコも井岡のパンチに脅威を感じなかったようで序盤は警戒していたものの中盤から前に出始めた。おそらく再選ではフランコは最初からプレッシャーをかけてくるだろう。それに井岡選手が対応するなり、押し負けないことができるとは思えないのが素直な意見である。

そして、井岡選手が返上となれば中谷選手は同級2位のアンドリュー・モロニーと王座決定戦が濃厚でしかも3位には田中恒成選手がいる。
日本人同士なので世界王座統一戦という最高の舞台で戦って欲しい気持ちがあるだけに中谷VS田中が実現すれば少し心苦しい気持ちもあるが、ファンとしてこの試合が実現すれば楽しみもある。


いずれにせよ、井岡選手の動向
そして、王座決定戦になった場合の中谷選手の対戦相手にもきっと近い将来方向が定まるだけに注目していきたいと思う。

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