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井上尚弥 スーパーバンタム級へ 2団体統一王者フルトンと激突

いよいよ発表されました。2023年5月7日に元世界バンタム級4団体統一王者井上尚弥選手が王座を全て返上し、スーパーバンタム級へ転級
しました。転級初戦の相手はWBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者 スティーブン・フルトンです。この階級の実力者との一戦 私なりに考察とこの試合の展開予想をしましたので自分の考えをここでお伝えできればと思います。

2人のプロフィールの比較

井上尚弥

誕生日 1993年4月10日 (30歳)※試合時
身長 165cm リーチ 171cm
スタイル オーソドックス
24戦24勝21KO無敗
獲得世界王座
WBC世界ライトフライ級王座
WBO世界スーパーフライ級王座
WBAスーパー・WBC・IBF・WBOスーパー世界バンタム級統一王座

スティーブン・フルトン
誕生日 1994年7月17日 (28歳)
身長 169cm リーチ 179cm
スタイル オーソドックス
21戦21勝8KO無敗
獲得世界王座
WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王座

2人のファイトスタイル

井上尚弥 

一応、カウンターパンチャーという類には入りますがボクシングの常識を越えたパンチ力、桁外れの洗練された基本に忠実なボクシングのあらゆる技術、高いボクシングIQと圧倒的なフィジカルをもってプレッシャーをかけて相手をなぎ倒すこともできる完成されたオールラウンダー、コンプリートファイター、とにかくパーフェクトな選手です。現在PFP2位 日本人初のPFP1位に輝いたボクサーです。通称はTHE MONSTERです。

スティーブン・フルトン

基本的にはL字ガードで構えながら黒人特有の身体能力の高さを活かして速いフットワークを駆使して戦うディフェンスのスキルの高いファイターです。リーチの長さを活かしたジャブから組み立てる選手という印象です。通称はCool Boy Stephです。

展開予想と試合のポイントキーになるパンチ

遠い距離で戦いたいフルトンに対して井上選手が速い踏み込みと強いパンチでその距離を潰してプレッシャーをかけられるかがポイントになってくると思います。フルトンは井上選手が距離を潰してきたら長い腕を活かしたクリンチを使って攻撃を寸断しに来ると思いますが井上選手がそれを受けてどう思うかです。難なく対処されたり、クリンチの展開にもさせずジャブも差し勝ってフルトンが下がらされる場面が作れたら勝負は早いと思います。フルトンは試合の中盤から後半にかけて集中力が切れるとなんとなく打ち合ってしまう場面が過去の試合で目立つのでそうなってもモンスターの餌食になるでしょう。フルトン陣営としたら常に12Rフルで集中して1発もビッグパンチをもらわない意識でいることと自分の長いリーチを活かしたジャブを当てたいはずです。ただ、井上選手はカウンターパンチャーです。迂闊に出すとカウンターを打たれたり、井上選手がリズムを掴んでしまう可能性があります。ですのでジャブすらも考えて出していく必要があります。そのジャブが井上選手に当たる場面がたくさんあったりクリンチを嫌がる場面が出てくればフルトンとしてはやりやすいでしょう。そうなれば試合は長引くか判定になると思います。キーパンチになるのはお互いジャブです。井上選手があの左ストレートのようなジャブをフルトンに当ててそこからビッグパンチを打つ、右ストレートや右アッパー左ボディのコンビネーションなどいつものKOパターンの展開にもっていくのか、フルトンの長いジャブが当たって井上選手がなかなか入れないで12Rフルに戦って判定にもっていくかの二択だと思います。しかし、判定にもっていったとしても井上選手に判定勝ちするのは難しいと思うので私は中盤から後半にフルトンの集中力が切れて打ち合ったところで井上選手がKO勝ちするのではないかと予想します。

勝てば指名挑戦者はあの問題児

井上選手がフルトンに勝利すればWBCから指名試合の指令が出ると思います。その指名挑戦者がルイス・ネリです。山中慎介さんとの2戦目で計量オーバーをして日本ボクシング界から追放された男です。井上尚弥VSルイス・ネリはみなさん見たいカードではないのでしょうか?
アメリカラスベガス開催かネリの試合出場資格停止が解かれて日本開催が実現されるのかそこにも注目です。


モンスターはスーパーバンタム級でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか今から楽しみです!

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