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犬の歯根破折とワンコカルテ

2021年8月、我が家のくる太は、昨年は体調不良でお祝い出来なかったお誕生日を元気に迎えられ、2歳になった事を喜んでいたのも束の間、その月に、歯(左の第4前裂肉歯)が完全に真っ二つに割れている事が発覚しました。よく見ると右の上下の歯も先が欠けてる…。
原因は日に数時間と決めてはいたが、毎日やっていた"鹿の角カミカミ"でした。
時々、パキッ!っと何かが割れるような高い音が聞こえたことがあったけど、まさかこんなに歯が割れていたなんて!!!!!
目の前が真っ暗になり、翌日大急ぎで病院へ行くことにしました。

我が家のかかりつけ病院は2軒あります。
①一番近所で初めてワクチンを打ってもらった小さな病院。
②徒歩で20分程度の少し大きなCTやMRIの施設が整った病院。

①は、完全予約制のため、急な時や案件によってはお散歩コースにある②へ行きます。
前日に犬の歯の治療についてネットで調べに調べて…翌日、②の設備も整った病院へ行くことに。
診断は、歯根破折で抜歯手術(全身麻酔)をすすめられました。
フレンチブルドッグは、他の犬種に比べて全身麻酔は死亡のリスクが高い事も有り、また犬の歯の知識が無くとても不安だったのでセカンドオピニオンを考えていることも、先生に正直に話しました。
歯の専門医がいる病院でも診てもらいたいと伝えると、親切にも良い先生を紹介してくださったので、車で1時間程度の場所ですがそちらの病院で診断してもらえることになりました。

その病院は住宅街の中にある一般的な小さな診療所ですが歯科専門医(レベル4認定)の先生がいらっしゃり、遠くからも毎日沢山のワンコが診療に来ていて、開院前から行列しています。
こちらの先生は動物の歯について動物病院の先生達の中でも有名な先生なのだそうなのですが、全くそんなことは感じさない、率直ではっきりした話し方ですがとても親切で気さくな先生で、こちらも心配なことは全て気兼ねなくご相談する事が出来ました。

フレンチブルドッグ(短鼻種)の全身麻酔についてとても心配だったのですが、先生に相談すると「関西では恐らく自分より動物の歯の手術の数と内容に関しても多種多様な実績の方はいないと思いますが、一度も短鼻種に関する事故は起こしたことが無いです。」と、この一言で「この先生にくる太をお願いしたい!」と心から思いました。

結局、診断と治療の内容は1軒目の病院と同じ、歯根破折で抜歯手術(全身麻酔)となりました。
そこで、まだ2歳になったばかりで歯を残した方が良いのではと先生に相談したところ、技術と設備的にもその治療も可能だが、歯を繋ぎ止めて残したところで必ず後に何度も化膿し治療(全身麻酔)を繰り返すことになると聞き、やはり一度に原因を取り除く抜歯手術(全身麻酔)が最善という判断になりました。

犬の歯を残すことについてのお話が、また目から鱗でした!!!
※色んな考え方の先生がいらっしゃると思いますので、これが正解かは解りません。
飼い犬にとって歯は殆ど必要では無く、むしろ無い方が良いもの。
そもそも犬の歯は獲物を捕って肉を切り裂くためのもので食べるときも丸呑みなので、毎日ドッグフードなどを食べる飼い犬にとっては歯は不要でトラブルの元でしかない。
人間にとっては、食べる為と話す為と美容的な観点からが歯が必要だが、食べ物を噛まない話をしない犬にとっては全く無くても問題無いとのことでした。(驚き!)

なるほど。。。
それを聞いて、こちらも少し気持ちが軽くなりました。

そして、その後に…
鹿の角については、絶対にお勧めしません!(怒)
誰が、いつから、何故、あのようなものを売り始めたのか…いつも不思議に思っている。
歯科専門医からすると、何一つ良いことが無く、歯を削って折るための行為でしかない。
鹿の角に限らず硬いもの全般ですが、やめて頂きたい。とのことでした。。。(はい。)
※こちらも、色んな考え方の方がいらっしゃると思いますので、これが正解かは解りません。(喜んでやってるなら一利はある気もする…)

その後、手術の予約をして… 1か月後!?
そんなにも長い期間放置しても大丈夫なのでしょうか???
犬の歯根破折は、破折してから3か月~半年ぐらいで化膿したりして痛みが出てくるそうで、1ヶ月ぐらいなら大丈夫!ということで、安心して1か月後に予約して帰りました。

その後、手術の2週間前、1週間前に血液検査。手術の説明や注意を聞きに行った時に先生からこれまでの病歴や体質や性格などについて、色んな質問がありました。
その時に絶対必要だと思ったのが、愛犬のための「ワンコカルテ」です。

大きなケガや病気になった時は、殆どの場合が二次診療へ紹介されますので、その際に一次診療所から共有されると思いますが、我が家のように2つのかかりつけ病院がある場合などは、紹介元ではない病院での履歴は、情報共有されないことになります。
その他、一次診療でも自ら新しい病院へ行く場合は、飼い主さんがしっかり伝えるしかありませんので、口頭だけでは不安です。

くる太の場合は、アレルギー、変形性脊髄症、ヘルニアの疑いなどの持病があります。その他、体に合わない薬などもあるため、漏れがないように
紙に書き書きして手術前までにお渡ししました。

その1か月後にまた大変な事件(後日掲載予定)が起こるとは…この時はまだ知る由も有りませんでしたが、今回の事件とその後の事件が有り、この度「ワンコカルテ」を準備しました。

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「ワンコカルテ」の良いところは、くる太のようにケガや病気が多いとつい必要な情報を伝えるのが漏れてしまいがちですが、時系列で記載しているのでいつどのような事があったかがよく分かり、どのような治療した、どのお薬が合わなかったなど、全て漏れずに先生に伝えることが出来ます。
紙をプリントして渡しておけば、後で先生に忘れられることも無くとても安心です。また、貴重な先生との診断時間に、紙を見ながら有効な話し合いをすることが出来ます。
もし、一時的に預けなければいけないような場合も、性格や体質について知ってもらっておけば少し安心です。年々、病気やケガが増えるので、自分への備忘録にもなります。

その後の事件で病院へ持って行った時には、先生にとても褒められ感激されましたので、先生にも役立つ資料になっていることは間違いありません!
これからどの病院へ行く時も、持っていこうと思ってます。(病院へ行くことにならないのが一番ですが…)

1か月後の手術の日は、11時に診察、15時~手術、19時にお迎え予定でしたが、早くから目が覚めていたようで少し早くお迎えに行きました。手術後は、抗生物質と整腸剤を頂き、1ヶ月間は「おもちゃ禁止令」が出ました。
手術から1週間後、抜糸をし経過は良好!念のため2週間後に再診していただき、それが最後となりそちらの病院での診療は終わりました。

今回、とても良い先生に出会えたことは本当に良かったと思いますが、これは飼い主の無知が招いたことであり、お陰で愛犬に痛い治療を受けさせることになってしまい、本当に情けなく、申し訳ないことをしてしまいました。
アレルギーについても思いますが、日々もっと色々調べて気を付けないといけないと改めて思う出来事でした。
色んな考え方もあると思いますが、一つの例として本件を見て参考にしていただけると幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

GGB Frenchies🐽 

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