嘘をつかずに誑かすこと

嘘、ついてますか?
大なり小なり、人は嘘をつくものだと相場が決まっている(要出典)
んなわけあるめぇよ。なぁ?
……とも言えないのが悲しいところですが

で、嘘ですよ。嘘。
嘘の話をするならエイプリルフールにでもするべきではありましょうが…
嘘、上手くつくことができますか?

嘘を上手くつくためのテクニックっていうのはよく知られたもので、
・そもそも嘘をつく人間だと思わせない
・真実を織り交ぜる
・裏取りのできない嘘をつく
・通したい嘘の前にどうでもいい誇大な嘘を話す
・辻褄や説得力のあるストーリー構築をする
とか、他にも色々、あるわけですよ

ただ個人的には「普段から嘘をつきまくる」とかが有効な気がしますが
場数を踏む的な。ポーカーフェイス?というか、嘘をつくという意識をせずに嘘をつくみたいな
息をするように嘘をつけると嘘は通しやすい気がしますね。毎日何百本と打つ正拳突きが確実に通るように…

いやまぁ別にこれ嘘を推奨したい話ではないんですよ。ここまで前置き

嘘つくの得意なんで思うんですけど、
嘘、いらなくない?

別に普段から嘘つきまくってるわけじゃないですよ。単純に得意なだけなんですけど、その上で思うのは「別に嘘とかつく必要ないよね」という話です

事実の誤認とか、真実ではないことを通すとか、本当のことを言わないとか、人を欺くとか、誑かすとか、丸め込むとか、言いくるめるとか…

そういうことに"嘘"は必要不可欠ではないということです

曖昧にはぐらかしたり、本当のことを言わないだけだったり、訊かれない限り何も言わずにいたり、曖昧に本当であることを言うとか
そういうことだけで人の認識ってどうとでもできるんですよ

「嘘は言ってない」
「黙っていたのは悪かった。でも聞いてこなかったじゃないか」
「本当のことを言っていただろう?細部はボケていたかもしれないけど」

そんな感じです

罪として追求できるだけ、まだ嘘の方が誠実ですらないかと思うほど
嘘は言わないが、確実な真実を言わないだけで人は騙くらかせる
ギリギリ詐欺じゃない商売をする人間とか、キュゥべえとか、まぁ実例は色々ありましょうが…

……というのをまぁ、よくやっているわけですね
勿論、単純に訊かれたくないようなことを訊かれて、それを曖昧に回避するとか、単に玉虫色の発言をするであるとか、あるいはその場でNoと言いづらい場合に「社に持ち帰り(本当)上のものと相談して(一応する)検討させていただきます(回答は決まっているけど)」みたいにする時とか

別に悪い使い方をするというわけでは、悪用するとは限りませんが

例えばいつぞやnoteで書いたような邪悪な対人術的に言えば、

・底を見せない
 ・常に数歩分の余白があるように見せる
 ・退路は常に確保する
  ・話術部分の話になるがYesともNoとも取れる曖昧な物言いや
   詭弁などで煙に巻くことも大事

じゃあくな対人術 メモ書き
https://note.com/gfool6/n/nf23aa1082521

・YesともNoとも言わない
 ・「好き」という言葉に「ありがと〜」と返すなど
  ・Noとは言わないが決定的な言葉を避けつつ嬉しさなどは表す
 ・Yesとは言っていないがそうとも解釈できる言葉選びをする

じゃあくな対人術 メモ書き
https://note.com/gfool6/n/nf23aa1082521

こういうのとか?
まぁ別に悪い使い方をしているわけではない…とは思いますが
(そういう使い方をしないとは言ってない)

まぁそういうことをしがちなんですよね
手癖です
嘘をつかない・つけないという悪魔みたいな制約を勝手に己に課している割に、率直な物言いを避けがちなせいでこうなってしまうわけですが…
しかしこれはこれで人に対して良い影響をもたらしやすい技術ではあるので、なんともこう…(それを理解られてしまうと辛い部分はありますが)

そうやって「嘘は言わないけど真実を語ることも核心に迫らせてくれることもない人間」になれます
嘘の効果を高めるために使うことも可能でしょう。曖昧な物言いで、しかしYesともNoともとらせず、核心的な部分に致命的な嘘を織り交ぜる。
そのような使い方

皆々様におかれましても、そういう嘘を言わない技術を磨かれてはいかがかなと思います
まぁこれ、嘘を言わない代わりに言葉選びとか言葉の重みにめちゃくちゃ慎重にならざるを得なくなるので、日常生活で使うのはあまりお勧めはしませんけど
私は難儀しています




結局何が言いたいんだこの長文…ってなってきたので終わりです

おわり

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