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モチベーションに関する衝撃的な事実

最近研究してることはモチベーションについて。語りぬくにはまだ修行が足りないけど、衝撃を受けた事実だけ書いてみる。

モチベーション3.0

モチベーションの話をしてて勧められた本を読んだ。古い本。2010年くらいに日本語のが出てるらしい。

この本によると、モチベーション1.0は生きるか死ぬかの話なので、根源的な動物のような感覚。2.0は、飴とムチ。そして、3.0は実は中から湧いてくるモチベーションがあって、そのことらしい。

自分の言葉で意訳してみる

飴とムチのことを考えるならば、たとえば、「風呂掃除したら小遣いあげるよ」だろう。子供に小遣いという飴をちらつかせてそれによってモチベーションを作るというやりかただ。ムチの方は逆に罰則で縛るやつだ。「イタズラしたらおやつ抜き」とかだ。

この飴とムチはかなり一般化した概念で、人を動かすには避けられない基本原理のように感じてるレベルのことだと思う。

一方でもう一つのモチベーションは、報酬がいらないモチベーションだ。例えば、身の回りの出来事だと、プログラマーの仲間たちなんかは、週末もスタディしてて、なんなら仕事がなくてもパソコンの前にすわってなんか作ってる人は多い。これが、「スキルを積んで仕事を得るために努力してて偉い」と思ってるのだとしたら、確かにそれは報酬のためにやってることになるけど、多分そうじゃない人のことが思い浮かぶ。

自分を考えてもそうだ。小学生の頃からプログラミングしてて、それは楽しいからとか、パソコン操るのたまらん的な、考え通りに動いたらシビれるとかそういう類のことがモチベーションになってる。「将来これで稼げそうだからやってる」ということではそこまでやらない。「晩御飯だから降りてきなさい!!」と親に怒られても、「後少しー」といってご飯が冷めてもまだコンピュータの中から出られなかったのは、そんなスマートな動機ではない。

自分ではとてもよく知ってる「これぞモチベーション」はモチベーション3.0のことだ。それ以外はモチベーションとは思ってなかったかもしれない。

過去の自分のnote記事も大体このことを書いてる気がする。

ここからが本題だ。このモチベーション3.0が大事だよって話は知ってたし、多分多くの人が理解してる。ここがやばい事実。

モチベーション3.0は、報酬によって湧き出なくなる

らしいのだ。胸に手を当てて考えると、確かに思い当たる節はある。正確にいうと、元々モチベーションが湧き出してたものも、一度報酬を得ると、報酬のためにやってることになり、報酬が出ない場合にモチベーションが、湧かなくなるというメカニズムだ。

ベタなはなしだと、「好きなことを仕事にすると、楽しい趣味がなくなるから、良くない」みたいなのは聞いたことがあるだろう。その感覚は理解できる。確かにそういうことはあり得る。

では、この報酬は給与とかのことだが、給与はいらないというわけにはいかない。資本主義では働かざる者食うべからずで、働いて報酬ということでお金を得てそれで暮らすのが宿命だ。が、その報酬が、モチベーション3.0の邪魔をする。

「給与が少ない」と感じるとモチベーションが出なくなる。かと言って、お金のためにやってるという感覚があると、どこかそういうロジックに落ち込んでモチベーションは枯渇するのかもしれない。

学びの共有としては、「飴とムチは万能ではなく、非ルーティンワークでは、モチベーションを阻害し、パフォーマンスを下げるとすら検証結果がある」とのことだ。

逆に単調なルーティンワークには飴とムチはフィットする。ちなみに、自分は単調な半田付けの作業も大好きだ。

異常なのはこちらか

例えば、自分を含め「好きなことを仕事にした」タイプの人で今もモチベーションが湧き出してるひとは、週末もなんか似たようなことをやる。仕事と趣味が同化してるので、仕事をずっとしてるように見える。ワーカーホリックだと言われる。

いやそうじゃない。本にも書いてある通り、好きなことを仕事にすると、仕事は遊びになり、モチベーションが高いまま取り組み、結果高いパフォーマンスを出すし、何より楽しいので人生は豊かになる的なことだと思ってる。

だから、モチベーションが、湧くことを仕事にしたほうがいいと、私はいう。

だが、週末まで仕事のようなことはしたくないとか、オンとオフを切り替えないとダメとか、趣味のない人生は貧しいとか、なんか我々を異常者扱いする言葉も多い。

確かにそれもわかる。なにせ、自分は仕事はそんなに好きじゃない。仕事で何かを作るより、自主で作品作る方が楽しい、というか、それをやるために仕事してる。なので、仕事ばっかりというのは嫌だ。

自分を高めることが好きなので、負荷をかけるようなことをやりがちだ。フロー状態を得るにも適度な難易度が重要とあるが、それだろう。自分はそれは「そうじゃないと楽しめないから」と理解してるが、よく異常者扱いされるのはこの辺だろう。

パニック

自分のことを考えると、割と理路整然としてて迷いは無くなってきてるが、これを会社のスタッフとか、他者に求めることとして考えると急激に難しい。

他人のモチベーションを管理するのは無理だと思ってきてる。モチベーションが高い人の邪魔をしないとかは設計できるけど、モチベーションが湧き出さない人に、ここをつつくと湧き出すよーとかそんなコツはない気がする。自分のスイッチは自分で探して欲しい。

今のところこんな感じです。修行します。モチベーション博士狙いたい。

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