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場所に出向くこと

コロナによる影響を受けた時代で様々な変化が訪れると思います。その変化をチャンスと捉え良いふうに変化する状態を言っておくと、なにかそうなる力が働くかもしれないので言っておくという試み4回目。連続で書くのは3日坊主で終わったので、間をあけての4回目です。

そもそも僕は出不精です。なんか家にいるのが割と好きで、フリーランス時代も家にこもって作業することは苦じゃなかったです。むしろ旅行とかそういうアクティビティがそんなに得意じゃない。。家族を持って徐々に価値観は変わってきていますが、元は出不精なんです。だから今家で仕事することは悪くなかったりします。

展示空間

展示の仕事をよくやっていますが、展示業界は打撃を食らっています。とりあえず今は緊急事態宣言中ということもあり、展示はどこも中止しています。再開の目処がたっていないというのが今です。

そんな展示の未来について考えると、おそらくこうじゃないかと思っています。

・ある程度落ち着いたので再開したいが、いろんなリスクがあるので対策をする
・完全予約制で少人数制、入れ替え制
・来館者名簿に個人情報記載(万が一発症したらさかのぼって対応できるように)
・触れるところは毎回アルコール消毒(それが大変なので触れる展示が減る)

こうなると、一日に来館する人数っていうのは頭打ちになります。多分人が動ける床面積かなにかから最大人数を割り出して、その人数を上限にやりなさいという指示が出るんだと思います。もともとすごい人数が来ていた休日もすべて同じ人数になるので、入館料での収益が減っちゃいます。なのにアルコール消毒とかの手間が増えるのでバランスが崩れてしまいます。

こういう期間が1年とか続いちゃうかもしれません。(ワクチンとかが流通するまでなんだかんだかかると考えると)

それが予想されるとしたら、入館料は高くなるんじゃないかなって思います。高くてもこなせる人数が少ないので、予約が埋まったりすると思います。みんな安全に外に出られるなら出たいという気持ちが高まっていますので、信頼できる施設には行くんじゃないかと思います。

と考えると、展示施設は一人ひとりが支払う金額が高くなる。高級な場所となるんじゃないかと思います。とはいえ館側の収益は変わらないわけですが。

考え方が変わる

来館人数が少なくて、スタッフの人数に対してお客さんの数が減るので、割と手厚く対応できると思います。入館料が高いので手厚いことは期待されると思います。ただし、直接面と向かって話すことや、手取り足取りみたいなことはできません。良かれと思って近づいてコミュニケーション取るとマナー違反みたいな感じになっちゃいます。それでも人が対応してくれているのは温かみがあって良いものだとおもうので、なにか新しいコミュニケーション方法がほしいところですね。

とにかく、わりとリッチな体験と変わってしまいます。高いお金を払って場所に訪れ、そこで感染して帰るなんてこともあり得るわけです。なので、同意書は記入すると思います。なにか信頼できる場所に人が訪れることになると思います。

すでにオンライン化も進んでいる

一方ですでにVRなどの形で展覧会場に擬似的に訪れるようなものもたくさん出てきています。そうなると、よりリアルな場所へ出向くというのは特別な体験となります。当然、VRグラスやパソコンの画面で疑似体験しても伝わらないことはたくさんあります。オンラインで表現しきれないこと、それがリアルな場所の価値となります。

期待する変化

自分が期待することは、高度化です。展示施設に訪れる前にオンライン版で体験している人も多くいると思います。それでも更に実物が見たくて訪れる。そんな人たち向けの本質的な体験や情報を伝えるのがリアルな場所の価値となります。

リアル展示に向かないものみたいな価値観も現れるともいます。これはオンライン版だけでいいな。とかそういうことです。

そのような状況の中で、リアルに体験してみたいと思える、リアルに体験する価値があるものが生き残ります。難しそうですが、挑戦したいところですね。

初見で見たほうがやっぱりいいよね

映画の予告編が本編の良いところを見せすぎみたいな感じと同じで、オンライン版で体験をしすぎると本物を見たときの感動が薄れます。なのでリアル来館を予約した人はオンライン版を見たくないという気持ちが働くかもしれません。リリースと同時にオンライン版で体験している人が出てしまうとなんだかなーってなるので、映画においての映画館リリース日とレンタルリリース日のズレみたいなのが起こるんだと思います。

オンライン版の成熟

とはいえ、展示を作るときにオンライン版を作るのがスタンダードになるかもしれません。展示会場を3D撮影しただけでオンライン化するのもありますが、オンライン版を別でチューニングして作るというのもありますね。

「あの展示は、オンライン版もすごいんだよ。そしてリアル展示とは内容がかぶってないから、どっちも見られる。最高。」みたいな新しい評価軸が生まれる感じ。

まとめ

とにかくこれから当分の間は、なにか新しい価値観を想像しながら新しいものを作っていく時代が来そうです。作る側としては、面白そうではあります。新しい展示の形を考えて形にしていきたいですね。

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