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金と時間があれば何でも出来るのか

最近知り合いが家を買った。自分の家じゃない。近所の子供たちが集まれる家だ。
この人物をヤマダさん(仮名)としよう。

ヤマダさんは、近所にある小児科の院長夫人だ。年齢は60代後半だと思う。
この人は、ずっと子供たちの活動に尽力してきた。恐らく無償で。

うちの娘もヤマダさんのダンスチームに入ってるし、息子も小さい頃からお世話になってきた。
演劇を観に連れてってもらったことも、何度もある。
とにかく子供たちに関わるボランティア活動みたいなことを、何でもやってる人なんだ。

そんなヤマダさんが家を買った。
家を改装して、近所の子供たちや、そのお母さんが集まるハブみたいな場所を作ろうとしている。
不登校の子や、子育てに悩むお母さんも、そのターゲットだ。

俺はその話を聞いたとき、単純にすごいなと思った。
インフレのご時世だ。家を買うのも安くはない。場所を考えても、相当な値段がするだろう。

俺に同じことは出来ない。金と時間があったとしても、あそこまで他人に尽力することなど不可能だ。
それで思った。金と時間があったとしても、出来ることは限られてると。

「お金があれば〜」とか「時間があれば〜」なんて話はよく聞くが、いざそうなったとしても、人間やれることは限られている。
それらは別に大した条件というか制約にはならない。結局は本人の意思と行動力に大きく依存するんだよな。

ヤマダさんを見てて、そんなことを思ったよ。

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