ZARD『ハートに火をつけて』
どーも、ゲッティです。２７日。坂井さんの月命日ですね。
いつも寄り添ってくれるZARD/坂井泉水さんの歌、詞に感謝です。恩返しに少しでも皆さんにも興味を持っていただけたらと思い、曲紹介をします♪
今回は『ハートに火をつけて』をご紹介！
『ハートに火をつけて』
『ハートに火をつけて』(作詞：坂井泉水 作曲：大野愛果)は42thシングルです。TBS系ドラマ 愛の劇場『すてきにコモン！』の主題歌でした。ZARDにとって、最初で最後の昼ドラタイアップだったそうです。
この曲は生前最後に発表されたシングルですね。素敵な曲なのは間違いないですが、楽曲制作の背景を知ると、心がより動きますね。
『ZARD/坂井泉水 ～forever you～』の中に掲載されているZARDの映像制作全般に携わっている伊藤孝宏さんのインタビューを紹介します。
●ご本人からリクエストがあって制作したPVはありましたか？
生前最後のシングルとなった「ハートに火をつけて」です。PVの内容ではなく、「衣装をウエディングドレスにしたい」と坂井さんが希望している話が撮影チームに伝わってきたんです。この曲はタイアップのドラマに合わせたウエディングソングだったこともあって、それに合わせて衣装を提案されたのかなと思っていたんですよ。そこで撮影所は東京の恵比寿にあるチャペルを併設したレストラン「ロビンズクラブ」を選びました。でも、実は坂井さんが希望していたのはウエディングドレスではなくて、もっと前衛的なイメージのドレスだったらしいんです。どこから話が変わっていったのかわからないのですが、僕がその事実を知ったのは坂井さんが亡くなられてから10年以上も経ってからでした。
●当日坂井さんから何も指摘されなかったのですか？
はい。これも後から知ったことですが、この頃すでに坂井さんは体調を崩されていたそうなんです。この日は朝7時から夜11時近くまで長時間の撮影となり、しかもずっとウエディングドレスを着たままで相当疲れていたのではないかと思います。それなのに体調が優れない様子など全く見せず、撮影の合間にはキャストとして参加していた子供たちと戯れたりして、いつもと変わらぬ様子で最後まで臨んでくれました。でもその夜に再入院されて……。結局、「いい映像を作ってくださいね」と、期待を込めて言われた言葉が最後の会話になってしまいました。長時間の撮影を行ったことや、坂井さんがイメージしたドレスとは違っていたことなど、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。ただ撮影自体はとても楽しそうだったので、それだけは良かったと思っています。
坂井さんの美しいドレス姿を見れたので、ファンとしては嬉しいですが、坂井さんがイメージしていた前衛的なドレスはどんなものだったんでしょうね。気になりますね！
この撮影の後に救急車で病院に運ばれてるんですよね…。悲しい気持ちになりますが、素敵な楽曲を残してくれた坂井さんに感謝ですね。
それでは、『ハートに火をつけて』についてのインタビューを紹介しますので、ぜひ坂井さんの想いに触れてみてください🥰
インタビュー紹介
ーとても春らしくて明るい、この曲のテーマを教えてください。
S：テーマは一つではないのですが、"今が最高"と思えるように後悔しない日々を送りたいですね、という事がテーマでしょうか。
ー月～金まで毎日決まった時間に流れる昼ドラの主題歌。視聴者を飽きさせないという点でのプレッシャーなどはなかったのでしょうか？
S：TVサイズに於いて、今回それはあまり考えませんでした。
ー自然と音楽に合わせてクラップを鳴らしたくなる軽快なイントロ。最近のZARDにはあまり見られなかった裏打ちのリズムが心地よく、且つ印象的ですね。
S：有難うございます。アレンジについては一聴すると判らないかも知れませんが、凝りました。口で説明するよりも実際に形を作った方が、より分かるので、スタジオでEditしてアレンジャーさんに伝えていただきました。ドラムの音色も"暗中模索"といった感じです。あとは、レコーディング当日の雨粒の音が好きだったので、雨の音をサンプリングして数カ所叩き込みました。
ー細部までこだわって音を作り上げるZARDワークが垣間見えた気がします。さて、この詞で坂井さんが最も愛を込めたのはどのフレーズですか？
S：最初は「今が最高って思いたい」でしたが、熟考の末『いつも今が最高って思いたい』に変更しましたので、そこに私の強い想いがあるのだと思います。
ー二人で歩き出す人生を『新しい宇宙』と表現された中にはどのような想いが込められているのですか？
S：夢中な程視野が狭くなりがちですが、日本の、世界の、宇宙の、と、その中の自分であり、二人ですから小さくも無限大。数式で言う１＋１＝２ではなく、１＋１＝１０になる可能性も有りうるという…。
ーでは実体験における『不安と興奮の岐路』とは…？
S：それはあらゆる時に突然出現します(笑)。
ー・・・確かに！(笑)さて、坂井さん。『今が最高って』・・・
S：思えるかな？(笑)
ーファンの皆様は坂井さんから新しい作品やメッセージが届く度に『今が最高！』と感じてらっしゃるはず・・・！(以下略)
(歌詞で伝えたかったことは)後悔しないように！あとは「ハートに火をつけて」とは、どういう心境状況で出てくる言葉なのか…と。つまり…私もこの言葉、ポップで明るいと解釈していたのですが、そう単純なものではなく、勇気を奮い立たせる時に出てくる言葉、哀願に近いのかな…と。
インタビューを見ると、「いつも」とかちょっとした詞の中にも大きな想いを込められているのが伝わってきますね♪二人の関係性を宇宙に例えるのも面白いですよね。
それではそんな想いが込められた『ハートに火をつけて』の好きな詞をご紹介♪
自分の考えや解釈を押し付けるつもりはありませんし、違和感を覚える方もいらっしゃるでしょうが、「そんな考え方もあるんだな」程度に思っていただけたらと思います。各々の感じ方や曲と結びつくご自身の思い出を大切にしていただけたら幸いです✨
好きな詞
その１：私たち正反対のようで 案外似てるのかな？
やっている行動は違えど、根っこにある想いは一緒ってことあるなーと考えさせられますね。
いい例えが思いつきませんが、「嫌われたくない」→「相手を喜ばせるように積極的に関わろう」となる人もいれば、「嫌われたくない」→「人と関わるのをやめよう」となる人もいるかと思います。
結果として表れている行動は逆ですが、想いは一緒ですね。
自分と違う人を見ると、モヤっとすることもありますが、よくよく話を聞いたり、観察したりしてみると、自分と似ているかもしれませんね✨
目に見えるものではなく、目に見えないものを大切にしていきたいと思わせてくれたり、コミュニケーションについて考えさせられる素敵な詞だと感じます🥰
その２：手をつなぎ 今踏み出した 新しいこの宇宙へと
夢中な程視野が狭くなりがちですが、日本の、世界の、宇宙の、と、その中の自分であり、二人ですから小さくも無限大。数式で言う１＋１＝２ではなく、１＋１＝１０になる可能性も有りうるという…。
坂井さんがインタビューで上記のことを仰っているように、小さくも無限大というのがいいなと感じました。
確かに一人だと「１」でしかありませんが、二人の良さや関係性を組み合わせた時に大きな数字にもなるし、なんなら逆に小さな数字になる可能性だってあるなと思います。
一緒に踏み出した新しい環境が、大きく広がる宇宙のような可能性を広げるためにも、相手をリスペクトして、自分のリソースを発揮していきたいですね✨
坂井さんの言い回しが素敵ですし、自分もそんな関係性を築いていきたいと思わせてくれる詞ですね！
気になったこと
あんなに見るのが厭だと 思っていたこの故郷(けしき)が
こんなにも懐かしく思えるなんて
２番のBメロですが、イヤという漢字がなぜ「嫌」ではなく、「厭」なんだろう？と思いました。そもそも「厭」という漢字があるのも初めて見ましたね笑
そこで調べてみました！
嫌とは、ある物事に対して抱く不快な感情のことを全般的に意味しています。不快であるため、その物事を欲しない、遠ざけておきたいということが、暗に言われています。物事に対する感情のことなので、なぜ嫌なのかという理由がない場合もあります。
厭とは、嫌の一種で、飽き飽きしている、あきれ果てる、うっとうしいという意味合いをもちます。物事を自分から遠ざけておきたいという意味合いをもつ「嫌」に似て、「厭」には、自分の方が嫌な物事から距離を取りたいという意味合いがあります。
こんな違いがあったとは！面白いですね。違いを知ったことで、「曲の主人公が嫌な思い出があって故郷を離れたのではなく、飽き飽きして離れたのかな」なんてイメージもよりふくらみました✨
詞を大切にしている坂井さんだからこそ、一つの文字の表現でこれだけイメージできるのは面白いですね！他の曲でも気になった詞は調べて行きます！
終わりに
最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
『ハートに火をつけて』は坂井さん生前最後に発表された曲ですから、思い入れもありますね。
不安もあれば、興奮もある。そんな状況を最高と思いながら、いろんな人と自分で選んだ人生(みち)を進んでいきます😄
坂井さん、これからもどうぞ、寄り添ってください。
(本文の歌詞は『ハートに火をつけて』作詞：坂井泉水 作曲：大野愛果からの引用)
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