反AIと士族反乱~名誉感情から見る人間の行動原理の共通性について~

平野耕太氏の書いた名作ダークファンタジー漫画「ドリフターズ」に登場する織田信長はこんな言葉を残しています。

>尊厳が無くとも飯が食えれば人は生きられる。飯が無くとも尊厳があれば人は耐えられる。だが両方なくなると、もはやどうでもよくなる。何にでも頼る。

いわゆる反AIはこの状態なのではないか?
ということを労力をかけて説明している感じです。
気になる人は見て行ってください。
結論だけ知りたい人は真面目にこの部分だけで十分なので時間を無駄にしたくないならここで離脱することを勧めます。

※上記部分とタイトルのみであれば例外的にスクリーンショット切り抜きやコピー&ペーストを許可します。ただし悪用はこの限りではありません。悪用を見つけたりこの文章以降の許可を出している該当部分以外をスクショコピペ等してるのを見つけたら赤十字社への最低30万円の寄付をお願いする場合があります。良心の許す範囲での使用を切に願います。



始めに


どうも金鹿トメです。
相変わらず炎上ソムリエと一級クソリプ師を自称しております。
そんな自分は最近二回目の炎上を経験しましたが皆さまは息災でしょうか?
息災でしたら何よりです。

さて今回はタイトルの通り、士族反乱と反AIの行動の共通性について述べたいと思っております。いわゆる反AIやAI規制論者の行動はラッダイト運動に比されることが多いのですが、これは間違いではないとは思うものの。
そもそも日本人にとってラッダイト運動への理解が薄いことからどうしても一つの側面が抜け落ちてしまっているのではないか?と考えました。なので別のものに例えた方が分かりやすいのではないかと思い。この記事では日本人にはよりなじみ深いであろう士族反乱と比し、彼らの行動原理を分析することにしました。

このネオラッダイト運動を単なる労働者の抗議運動ととらえるのではなくもう一つの側面。「名誉の希薄化」からも見てみたいと思っております。
お付き合いいただければ幸いです。

士族反乱とは?

非常に簡単にまとめると
帯刀などの特権俸禄という毎月入ってくる給料のようなものを両方取り上げられた武士達がこれでは生活していけないと暴れ出したという話です。

……先の信長のセリフをもう回収してますが、ここで昔の人は馬鹿だなぁと考えて思考停止するのは少々お待ちください。

これらの反乱にはかなりの有力者が関わっております。
一時は明治政府に属し政治を動かしていた江藤新平や西郷隆盛
さらに彼らよりは無名ですが松下村塾生として学び、同じく長州閥として政治にかかわっていた前原一誠などの有力者も下野し、これらの反乱に加わりました。
……というか今名前上げた人はそれぞれの反乱の首謀者とされる人です。


いわゆる反AIの状態とも似通っているのではないのでしょうか?
いちいち名前を上げると晒しっぽくなるのでやりませんが、界隈での有力者。結構な有名どころが声を上げている部分は共通項だと自分は思います。

もっと知りたい人用にchatGPT君に要約してもらったものがとても分かりやすかったので張っておきます。当方でファクトチェックしたところ1874年(明治7年)に江藤新平が故郷の佐賀県で擁立されて蜂起した「佐賀の乱」は抜けておりますが。他の部分はおおむね合っているようです。
間違いありましたら訂正いただけるとありがたい。

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士族反乱(しぞくはんらん)は、明治時代初期の日本で士族(旧武士階級)によって起こされた一連の反乱です。明治維新によって封建制度が廃止され、多くの武士たちは特権や地位を失い、生活の不安定さや経済的困窮に直面しました。これが士族反乱の背景となりました。

代表的な士族反乱には以下のものがあります:

神風連の乱(1876年):熊本で起こった反乱で、士族たちが政府に反抗して武力行使を行いました。
秋月の乱(1876年):福岡県で起こった反乱で、神風連の乱に呼応して士族が蜂起しました。
萩の乱(1876年):山口県での反乱で、長州藩士族が政府に反旗を翻しました。
西南戦争(1877年):最も有名で最大の士族反乱で、西郷隆盛が鹿児島で挙兵し、多くの士族が参加しました。西南戦争は新政府軍によって鎮圧されましたが、日本に大きな影響を与えました。

士族反乱の主な要因は、旧武士階級が明治政府の近代化政策に不満を持ち、生活の安定を求めて反乱を起こしたことです。これらの反乱は新政府に対する挑戦であり、日本の近代化過程における重要な出来事とされています。

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ラッダイト運動の見逃しがちな部分。職人への敬意


そしてラッダイト運動についても少し語りましょう。
日本で紹介される時に労働者の反乱と理解されることが多い。これは嘘ではないのですが一面を見落としているのではないでしょうか。
当時の労働者の価値を考えてみれば分かると思うのですが、現在では機械で代用されるような作業をしていた人たち。いわゆる職人という人たちのことを見逃していると思います。
彼らは技術を持っていたから給料も良かったし、指導的立場にあることもあり、同じ労働者たちから尊敬も集めていた。
そんな彼らが狙い撃ちされるかのように機械の導入によって自分の地位や特権を脅かされたからこそ
過激な排除行動に出たのではないか?
そして労働者たちはそんな尊敬する人物の言うことだからこそ賛同し真似し、結果多くの人間を巻き込んで過激化したのではないでしょうか?

事実として扱うには若干怪しいものの
そもそもラッダイト運動とはネッド・ラッドなる織工が初めにやったものとも言われています。


そういった側面もあるということが多くの場合抜け落ちているのではないかと思います。

反AIとの共通項

もう伏線回収してしまったんですがあえて言いますと。
給料は減るし仕事のスキル(に必要な道具)の価値が同時に無くなればそりゃ暴れ出すわ
それが自分の尊敬している人物に起こっているなら一緒になって嘆いたり怒ったりするわ

……ってことなんだろうなって思いましたね。
嘆いたり怒ったりするだけならまあ……と自分は思うんですが、数が集まると気が大きくなってやりすぎる個体も出るんでしょうなどうしても。
自分は立場問わず「とりま犯罪はやめとけよ」って思います。
守秘義務で詳しくは言えんけどマジで犯罪者になるのは洒落にならんからな……人生捨てたくなきゃやめとけ

(厳密に言うと明治政府がやった特権の取り上げではなく、みんなに配ってるので廃刀令というよりは皆刀令とでも言うべき状態なのは違いなんでしょうが)

余談ですが。これ多分片方だけならまだ耐えられたと思うんですよ。
なので彼らが度々言っているAI絵をプラットフォームから追い出せというのは彼らなりの譲歩案なんでしょうね
よそでやってくれという……

……残念ながらいわゆる絵師の有力者のほとんどがプラットフォームを勝手に占領して仕切ってる側で、プラットフォームを運用してる側ではないので効力が限定的であり。だからこそ過激な行動に出ざる負えないのでしょうなって思います。(自分も長くいる二次創作界隈で特によく見る光景なんですけど、第三者なせいもあって大抵主張に理が無いから勢いで圧倒するしかないんですよ。だから暴言が飛び出てくるんでしょう)

まとめ

反AIも士族反乱も金銭的な面だけではなく名誉感情をも犯されたと考えているから暴走が止まらない。または止まらなかったのではないか?
そしてそれらはラッダイト運動にも共通しているのではないか。

という話でした。

前にまとめた腐女子反AI説の検証記事でも腐女子と性質のよく似た「とある勢力」が反AIに多数合流しているのではないか? という考察をしましたが。彼らもまた尊敬し好感を持っている人物のために声を上げている。という共通点があります。
反AIの行動原理を考える際に金銭的な面だけでなく、(彼らが侵されていると考えている)名誉感情についても一考の余地があるのではないかと私は思いました。皆さまはどう考えますでしょうか?

以上簡単でしたがいかがでしたでしたか? 彼らの行動、生態を考えるうえで参考になれば幸いです。


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