詩「冬の夕暮れ」

夕暮れ茜
つめたいつめたい冬の風

ホッと手を、合わせて口寄せ、
はぁっと息を吹きかける

明日はきっとかぁっと抜けた、青空ばかりになる
横顔伏せて下駄鳴らす。

日が落ちる山の手前。
煙突一本。
あっついあっついお風呂屋さん。

湯冷めしないように、しっかり真綿の詰まった羽織を抱いて。

ゆこうゆこう

今日はもうおしまい。

明日のおひさまごきげんよう。