【004】Spin It Back Now

お話を伺った相手：きょんくん

好きな音楽の傾向：Acidがミ゛ョンミ゛ョン鳴ってるのとかDonkの音が好き
好きなクラブ：昔はLOUNGE NEO、いつの間にかMOGRAの比重が増えてました
行く頻度：月4くらい？
よく頼むドリンク：蕎麦焼酎のソーダ割り、紅茶ハイ
音楽を聴く手段：もっぱら現場
現在の職種：会社員

コロナ禍、色んなクラブやライブハウスが「お上からの朝令暮改レギュレーション」に右往左往させられつつもどうにか営業している中、自分は家族が免疫疾患なこともあって全然現場へ行けていませんでした。今現在残っているお店が在るのは、疫禍でも行って場を維持してくれた人達が居たからだよなとよく思います。

感染対策しつつ当時現場へ行っていた人の中のひとり、きょんくん。週末に元Twitter現Xをぼーっと眺めていると、オッ今日も踊りに行…いや、先週も行ってなかった…？もしや毎週末クラブに居るのでは？元気すぎない？どういう経緯があってそのような生活に？と気になったのでお話を聴いてきました。

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「（コロナの時期）気がくるってミラーボール買っちゃって。クラブに行けなくなっちゃったから」
「まだ家にあります。回りますよ。おかげで家（のインテリア）が節操なくなっちゃって」
「（クラブが）混むのはあんまり好きじゃない。店的には良くないんだろうけど、コロナ期間とかよかったすよ…映画館も（席が）格子状になって快適で」
「採算大丈夫？みたいな客の入りで、スカスカの時すごい好きなんですよ。少数精鋭じゃないけどそういう時のが面白かったり、異常なバイブスが生まれる気がする」
「MOGRAは（配信で観れるイベントもあるけど見てたわけでは無くて）1回行ってみたら、その行ってみた回でハマってしまった」

「エレモグ行ったのがBANVOXきっかけだったから、渡米前のBANVOX回はエモかったですね」
「BANVOXはRamenEDMていう違法アップロード(?)のyoutubeのチャンネルから知って」
「Ultraとか、初めageHaでプレパーティーみたいなのがあって、『Road to ULTRA』ていう。そこにもBANVOX出るからって行って」
「（Ultraが2020年で）一回途切れるまではずっと行ってました」

「LOUNGE NEOに初めて行ったのがJamboride（BANVOXとSEKITOVAのユニット）が出るTREKKIE TRAX2周年のイベント。これ今（出演者リスト）見ると原点かも」
「LOUNGE NEOもめちゃくちゃ通ってましたね」
「柵飲みとかありましたね～鍋したり卓球したり、卓球してる横で手作りの餃子出たり、大人が制服着て入学式やったり。三毛猫ホームレス作の校歌もあって」
「MOGRAで本物の桜とブルーシート引いてご飯だけの花見回もあったね」
「突発とか謎イベが一番好きなんですよ、フード系とか。音楽は良いのわかってるから」
「（現場に）行ったら誰かいるけど、わざわざ誰々とこれ行こうよみたいなのはない。『あ、今日も居たね』みたいな」

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「親とかめちゃめちゃロックの世代で…ビートルズとかイーグルス、ストーンズ」
「自分でCDとかそんな買わなかったんで、中学生ぐらいはビートルズばっかり聴いてた。MP3とか（プレイヤーに）入れてるけど、CDからインポートしたビートルズ」
「流行りの曲を聴いてこなかったんでカラオケいまだに苦手なんですよ」
「邦ロックもアニソンも分かんないすね。みんながワーつってたところは全然…」
「世代だとそれこそハルヒとか（見てない）。（名前は）その『キョン』ではないんですよ、私のが先でした。最近初めてハルヒ見て『これか～』て」
「らきすたも見てないし」
「たまにわかんないなりにアニソンイベント行って、アンセム的に流れてるのあるじゃないですか、（先日のらきすた20周年イベントで）『ああこれね！』て。『寝・逃・げでリセット！』、普通のボカロ曲だと思ってた…」

「同世代はAKBとか聴いてて、Perfumeは友達が布教ぐらいの感じで貸してくれて、ああかっこいいなって。中田ヤスタカ(CAPSULE)に繋がった私のクラブのルーツです」
「初めての夜イベ何だったんだろうな…（中田ヤスタカ主宰の）『TAKENOKO!!!』は18でも入れる昼イベだったんで」
「初め『FLASH!!!』てヤスタカのレジデントのイベントに通ってて。『ASOBINITE!!!』もめちゃめちゃ行ってましたね」

「エレモグは（通い始めてからは）ほぼ全部行ってるかな。定期イベントに通うみたいなのは『FLASH!!!』の時からやってて、『最終土曜日はエレモグ』って分かってるからなるべく予定を入れないようにしてます」
「信頼感ですよね、エレモグ行っときゃ間違いないでしょみたいな。全員うまいですからね」
「DJ一瞬憧れましたけどね。一回やってみて、楽しかったけど難しかったんですかね。あと、（仕込みとかディグとか）めんどくさい…」
「逆に（色んなDJを）知りすぎてしまったかもしれない。供給は沢山あるから『ありがとうございます』みたいな」

「DKsoundは一回しか行ったことないんですよ。お腹空いた～てコンビニ行ったら、ちょうどその間に『You Are The Universe』かかってたらしくて、『DK行ったのにユニバース聴き逃す』てちょっとショックでした」
（＊余談：このお話を聞いた翌週、来日したTHE BRAND NEW HEAVIESによる「You Are The Universe」を生で聴けたそうです。おめでとうございます）
「最近アフターアワーズが流行ってるんですって。朝5時からとか」
「昨日とかも友達が行ってて（朝）10時ぐらいまでは消息があった」
「踊りつくした後の朝からだから、パーティー狂いしか来ないのかなという気はしますけど、まだ行けてないっす」

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事前アンケートの「音楽をどのような手段で聴いていますか？」という問いに、「実は普段は全く聞いておらず…サブスクも入ってないし。もっぱら現場です。」とストイックすぎる回答をいただき、そんなのあまりにも「生活」すぎる！とぐっときました。
普段こういう話をする機会がないので、今回改めてお話が聞けてうれしかったです。ありがとうございました。

（2024年2月某日・新宿の純喫茶にて）