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「本当の情熱とは、何かをやっているうちに生まれてくるもの」

人生に成功の法則はあるのだろうか?人材育成の仕事に30数年携わってきて、そこに「絶対」はないが、成功するための確率を上げることはできると考えている。
それが私が考えた「gALf(grit・Able・Like・foresight)な生き方」であり、今回はその説明を書かせていただいた。
「gALfな生き方」は、それをできるだけわかりやすく、その日から自分の行動の原則として使えるようになるためのセミナー/ワークショップである。

<Able →Likeの法則>

多くの人々が意外と気づいていないのは、Able(できること)とLike(好きなこと)の関係性である。
私が展開している「パーソナル・グローバリゼーション(自律的・主体的に自分をグローバル化していく方法)」セミナーの中で、終了後によくくる質問はこれである。

「私は本当に何がやりたいのかどうしても分かりません。どうしたらいいでしょうか?」

個別には、深く聞いていかないとわからないが、私の想像では、多くの人はAble(できること・能力)に課題があるのだが、どうしても、そこに目がいかないケースが多い。むしろ無意識に目を背けているのかもしれない。
ただこれは人生において、自分の課題に向き合っていないという意味で、後に禍根を残してしまうきっかけになる。

イエールNUS大学の研究では
「情熱の考え方」を2パターンに分類した。

それがグロウスパッションとフィックストパッションである。

「グロウス」は「成長」、「パッション」は「情熱」だ。
わかりやすく説明すると「本当の情熱とは、何かをやっているうちに生まれてくるもの」という考え方である。
対照的なのが、フィックスト・パッションで、情熱とは「自分のなかに眠っているものを探し出すもの」と言う考え方だ。

前述の質問の、「自分は何がやりたいのかわからない」とは、フィックスト・パッション的な考え方である。
もともと自分の中では何か本当にやりたいことがあって、まだ見つかっていないという前提だ。

だが、これはグロウス・パッションの前提である「何かをやっている」が薄過ぎると考えた方が正しいのではないか。
本気で取り組んでいない、近くで成功している人がいると気が散ってしょうがない、などなどいろいろやり続けることの障害になることがある。

多くの成功者が語る事は、現在の仕事にもともと強い興味があったわけではない。「仕事は仕事」と割り切りながら一生懸命頑張っていたら、いつの間にか自分の能力が高まっていて、その結果周囲からリスペクトされていることが自分自身を勇気づける。

そして次第に、その仕事自体が好き(Like)になっていき、パッションにまでつながってくる。

私の経験上、本当に自分のやりたいことが内側にある人は少数派である。
それなのにそれをずっと探し続けることによって、大事な時間を使い切ってしまう。

むしろこう考えてはどうだろうか。

「本当の情熱とは、何かをやっているうちに生まれてくるもの」

そしてその時に必要なgrit(やり抜く力)である。そしてgritは後天的に鍛えられることがわかってきている。

そしてforesight(先を読む力)は、SDGsの17の目標から自分自身がどう社会に貢献していくか俯瞰的に考えてみるのが重要だ。

gritとforesightについては改めて書かせていただくが、Like(自分が本当に好きなこと)を探し続けるのではなく、Able(自分の能力・できること)を高め、それが結果としてLikeにつながっていくものなのだと言う考え方が、「gALf」のコアな考え方なのである。

11月10日(火)オンラインG研(グローバル人材育成研究会)にて、この「gALfな生き方」についての勉強会を開催する。当日は私が大変尊敬しているフランスラグジュアリーブランドの人事執行役員にもご登壇いただく。
ご参加いただけるのは、人材育成と担当者のみだがどっちお時間をいただければと思う。
詳細はこちら→ https://www.globaledu-j.com/ghrd/self-empowerment/ghrd-5204/

写真は今年の5月にキャメル・ヤマモトさんをお招きして「スモールハピネス」について対談した時のもの

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