長浜浩明著 最終結論「邪馬台国」はここにある
一万年あまりの縄文時代日本列島にどのように住んでいたのか、邪馬台国の場所と卑弥呼の墓はどこなのか、本能寺の変はどのようにして起こされたのか、明治維新は何処かの国が仕掛けたのではないか、どうして対米開戦をしたのか、等々キリが無い
要するに、誰も「真実」がわからないから、なんとでも言えるのだろうか
観た人がいるわけでもないし、ワクワクする話題ならば、伝聞におひれをつけて、講談にさえなってしまう
長浜浩明さんは、さすが頭硬大、いや東工大、まさに理系そのもの、きちんと厳密に文献を読んでおられる
だから、文系、理系とかの話しになるのだなぁとしみじみ思う
日本は、文系理系に分けているのでどうしても、文系学問なるものに緻密な論理性は少ないようだ、直感、感情が基本なのだろう、だから、なんらかの根拠を求めて、同時代の文献になるのだろう
そして、それを読むのが面倒だから、伝聞に伝聞を重ねてしまう
多分、とっくに結論は、出ているのだろうけれど、誰も黙らない、派閥が形成される
さて、邪馬台国論争は、これで尽きたのだろうけれど、一度火がつくと消えない、それだけのことだろう
そもそも、理系文系に分けたのがいけない、和魂洋才とか云って、西洋のいいとこ取りをしようとしてるのがいけないのだ、哲学、教養、一神教のもとに科学技術が生まれたのに
かつて東大の工学部の学生に文系の先生が、私は、大工風情に教える学問をしてきた訳では無いといったとか、言わなかったとか
文系理系の分離は、いつまで続くのだろうか