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計るって云うこと

昔、慶応の工学部には、計測工学科ってのがあった、この学科名にしたのは、鬼頭?先生だったか偉い先生がいらっしゃったとかと、うかがった事がある
不思議だった、就職して原子力発電所の設計に従事してしばらくして、トラブルがあって、ある破片の写真から、炉心に入ったであろう金属の重量を推定しろというのがあった
図面を取りよせて、金属の比重から、全体の重さはわかる、一方、破片の写真から今の大きさを推定する、現場で測ってくれれば、良いのにとか考えつつ、図面から破片の部位を推定、大きさを出した
この時に測定誤差を出しておく、ここがミソだ、そして、いわゆる人為的な誤差をなるべく小さくすることを心がけ、写真から大きさを計るのに愛用の金属定規を使ったり、円周率の桁数とか、後で検証できるように根拠を数字と共に残し、書類にしておいた
その頃は、電卓があったが掛け算をする時の順番とかまで気を使った、そのまま誤差伝播するのだ
ま、どうでもいい様なものだが、工学ってのは、測ること、おお計測工学ってのは、素晴らしい考えだなぁと一人感動したことを覚えている、そう三十年前か?ここら辺の記憶は、一部だけどやたら鮮明で、さっき食べた朝のお粥の中身は、全くの誤差の範囲だ
で、何で体温計かと云うことだけど、シナ製の必ず36.5度しか出ないのは、お笑いなのだけど、また、明日に続くのだ

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