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杏露酒

6月21日の杏露酒
もうすぐ三月、ミツキもすると一旦身体に取り込んだ水は、すっかり抜けてしまうそうだ、炭素だって、カルシウムだって三年らしい、まあ、昔からよく言ったものだ、三日三月三年って
梅のたぐいは、ほんとうに綺麗な琥珀色になる、あんずは、香りも味も最高だ、ジャムにしても、ちょっと遠慮がちな琥珀だ
この杏露酒は、またまだ、そう三年もするともっとこっくりとした輝きをもつ、信州の熟した杏子、楽しみだ
大昔、作ったのは、確か十年物になったころ、ひっぱり出したら知らない間に実だけになっていた、不思議だなぁと思って話題にしたら、子供が呑んでいたらしい、残った実をついこの間までかじっていたが、二つも食べるといい感じに酔っ払う
何でも美味いうちに食え、いや、呑めってことだ

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