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働いた手
養老先生のおかげでこう云うのが、環境派貴族とでも云うのか、ご経歴を拝見しても土に帰れとかおっしゃられても、さていまいち説得力が無いと思う様になってきた
時計屋の叔父さんにバンドサイズを合わせてもらうのに、手を見られて、しみじみ働いてない手だと言われた事がある
そう言えば、親父の手はゴツくて皮が分厚かったなぁ、荷造り、紐の結び方などキュキュッと綺麗で締まっていたなぁ
そう云えば、コヨリ、紙縒りでの綴じ方を官僚の方に教わった事があった、角でキュッと締める、そして途中で書類を差し替えたり、改竄などしようものなら、この綴じ方で分かるらしい
そう云う意味では、判子と同じだ、あの赤い判子と同じ様な意味だ、やはり高度な文明文化社会は、彼らには、理解出来ないのだろう
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