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人生はわたしたちが注意を向けたものでできている

おはようございます! 「時は金なり、とも稼ぎ」の根太幸吉です。
今日は、関心経済と関心格差のお話です。

関心経済における関心格差の現状

関心経済(attention economy)とは、現代のような情報過多の時代においてひとびとの関心や注意力を資源・リソースとして見なし、それがどのように配分されるかに注目する考え方です。「注意を払う」という表現が端的に表している通り、わたしたちの注意はお金や時間と同じく限られた資源・リソースであり、インターネットやメディアが提供する情報の量が増えるにつれて、その配分がさらに重要になっています。というのも、関心経済という視点で見れば、現代は関心格差(attention inequality)社会だからです。

現代の関心経済社会において、関心格差はますます拡大する可能性があります。インターネットやソーシャルメディアの普及により、情報の流れは加速し、一部のトピックや人物が圧倒的な注目を集める一方で、他の多くの情報が埋もれてしまうことが多くなっています。アルゴリズムが個人の興味や関心に基づいて情報を提供するため、フィルターバブルが生じ、同じような情報ばかりが表示される傾向が強まります。この結果、多様な視点や意見が十分に反映されず、特定の情報や意見が過剰に強調されることで、社会全体の理解や認識に偏りが生じるリスクが高まります。

また、関心経済は個人の行動にも影響を与えています。特定の話題やトレンドに合わせて行動することが促される一方で、自分の本当の関心や価値観を見失ってしまうリスクもあります。このような状況下で、個人は自己の注意をどう配分し、どの情報に焦点を当てるかを意識的になる必要があるでしょう。いま自分が注意を向けているものではなく、注意を向けているということ自体に注意を向けること。こうすることで自身の注意の管理についてより良い判断ができ、より充実した生活を送るための手助けになるでしょう。
以下に、関心格差社会でどう生きるか、そのポイントをまとめてみました。

1. 情報の多様性を確保してバランスをとる

日常生活で情報を収集する際には、意識的に多様な情報源にアクセスすることが重要です。特定のメディアやソーシャルネットワークに偏らず、異なる視点や立場からの情報を取り入れるよう努めましょう。ニュースアプリやポッドキャスト、書籍など、さまざまなメディアを活用することで、自分の関心を幅広く育てることができます。

2. 自己の関心と価値観を見直す

定期的に自己の関心や価値観を振り返る時間を作ることも大切です。何に関心が向いているのか、どのような価値観を大切にしているのかを再確認し、それに基づいて情報を選択できるようになります。自分が本当に興味を持っていることに集中することで、他人の意見やマイナーな情報にも敏感になることができるでしょう。

3. 情報の裏をとる習慣を身につける

情報を受け入れる際には、その質と信憑性を常に意識する習慣を身につけることが重要です。情報に感情を支配されることなく、必ず裏を取る習慣をみにつけることが大切です。極論すればバイアスのかかっていない情報や誤りの含まれていない情報などないのですから、それらに惑わされることなく、客観的な視点で情報を評価する能力を養いましょう。信頼できる情報源からの情報収集を心掛けることで、より正確な知識を身につけることができます。もし、その情報の裏を取るのが面倒だと思うのであれば、そもそもその情報を無視することも必要かもしれません。理解できていないものに投資するな、という格言があるように、その情報はあなたにとって毒である可能性があります。

関心経済社会における関心格差は、時間とお金を稼ぐ上でリスクでもあり、チャンスでもあります。恐れるべきは、関心格差に気づかずに行動してしまうことですが、情報の多様化や自己の関心の見直し、情報の裏をとる習慣を身につけるなど、日常生活での小さな行動の積み重ねによって克服できます。自分の関心を自覚し、それに忠実でありつつも、アンテナを張って多様な視点に敏感になることが、関心格差社会を生き抜いて時間とお金を稼ぐことにつながるのです。

以上、幸吉でした。
今日もご安全に、時間とお金を稼いでいきましょう!

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