![無題](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/2219392/rectangle_large_e8e38ec67cd9134aba45a83dda19e344.jpg?width=1200)
夜の詩「夕焼け」
本屋を出て スマホのシャッターを切った
大きく横たわる肋骨に 赤く血がにじんだような空だったから
あれは誰のものでもない空だ
両手で抱くことは決して叶わない
だから こんなにも狂おしい気持ちになるのか
触れられなくて当然のものを
ただ当然のごとく目にしただけで
だけど このぼくにしたって
誰のものでもないぼくだから
道端にころがる石と なにも違わないのだと
気づいて少し ほっとしたんだ
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本屋を出て スマホのシャッターを切った
大きく横たわる肋骨に 赤く血がにじんだような空だったから
あれは誰のものでもない空だ
両手で抱くことは決して叶わない
だから こんなにも狂おしい気持ちになるのか
触れられなくて当然のものを
ただ当然のごとく目にしただけで
だけど このぼくにしたって
誰のものでもないぼくだから
道端にころがる石と なにも違わないのだと
気づいて少し ほっとしたんだ
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