我が家の猫「のりこ」さんの最後を聞いてください
猫の、のりこさんが2022年5/13日に亡くなりました
まだ9歳の女の子でした。今3週間ほどたち、精神的にも少し落ち着いてきたので、皆さんにも知って欲しいと思い、書きます
特に、今ペットを飼っている人で、そのペットが病気などで弱っていっている。という方にいくつか参考になる話があるかもしれません。
のりこさんは茶トラの女の子でした。「まるどら」という柄でその種類で女の子が生まれる確率はなんと2万分の1です
※とはいえ、これはあとから知った情報なんですが・・・
のりこはいつもおっとりしていて、天然でちょっとおバカな感じのとても可愛いコでしたトイレもすぐ覚え、壁をガリガリもせず、そして今まで一回も病気にかからず 手のかからない猫でしたが、、、
異変に気がついたのは2021年の12月ごろです
のりこはエサをいつもモリモリたべて、体もまるまるとしていたのですが、背中を撫でた時に、「背骨」の感覚が手に残るようになったのです
あれ、ちょっと痩せたのかな? というくらいの感覚でした
今までがデブだったので、まあ痩せた方がいいわ と思った事を覚えています
見た感じはいつもと変わらずとても元気で特に変わった様子もありませんでした。
2022年2月 「そういえば最近エサをあんまり食べていないな」と思いました。
ちゅーるや水は飲んでいるのですが、ドライフードを食べる姿をあまり見ていないなと感じました
そして同月、トイレの掃除をしていた時、おしっこが「黄色」になっているのを見ましたこれはマズいと思い、同日、動物病院に行きました
検査をしてもらった結果「肝臓」が悪いという事が判明しました
薬などもらいとにかく「食欲が落ちないように、なんでも食べさせてあげる事が大事」と指示を受けました
しかし、食欲はどんどん落ち、薬をあげようとしても全力で嫌がり、毎日病院に行って薬を打ってもらう日々が続きました
2022年4月病院の先生に言われました
「このコをいつまで面倒みますか?」・・・と
そしてのりこは助かる見込みが少ないのだと頭をよぎりました
先生が言うには
「イエネコを生かすも殺すもしょせんは人間のエゴですよ。こうして病院に来る事自体、ネコちゃんには猛烈なストレスがあるはずです。奇跡を期待して自然にまかせるのも一つの方法ですよ」・・・と
キャリーバックにのりこを入れ、病院からの帰り道、私はずっと泣いていました
まだ9歳なのに・・・ 20歳くらいまで生きてくれると思っていたのに・・・
その夜、夫婦で話あった結果「自然に任せよう」という事になりました
要は「治療をやめる」という事です。そしてそれは近い将来の「のりこの死」を覚悟するという事です
それから投薬をやめ、通院もやめ、のりこの好きなようにさせてあげました
体重はどんどん減っていき、たぶん半分以下になっていたと思います
呼吸も早く、歩くのもヨロヨロして、見るのもツライ感じでした
でも、のりこは身体が弱っていても、私の足元まで頑張って歩いてきて身体を摺り寄せたりします。のどを撫でると「ゴロゴロ~」と発します
のりこはほとんどの時間を寝室の布団で寝ていたのですが、リビングで夫婦で何気ない会話をしていると「私も混ぜて~」といった感じで私たちの所までヨロヨロと出てきました
私は泣きながら、そんなのりこと一緒に最後の想い出作りをしました
のりこが亡くなる1週間前位だったと思います
ほとんど何も食べなかったのりこに急に食欲が戻りました
猫缶やちゅーるやドライフードまで、ものすごくスピードは遅いんですが、しっかり食べるようになりました
ウンチも小さいですが、出るようになりました
「もしかしたら奇跡を目の当たりにしているのかも」と本気で思いました
身体もほんの少し大きくなったような気がしました
このまま食欲が続いたらもう一度先生に相談してみよう と思っていました
そして、1週間が経過した5/13 深夜2時ころ、のりこは息を引き取りました・・・
ネコの最後は大きな声で鳴く とネットで見ていましたが、のりこは何も言わず静かに亡くなりました
まるで眠っていて、すぐにでも起きだしそうな、そんな表情でした
口角が上がってて、笑っているようにも見える・・・そんな顔です
後から知りましたが、食欲が戻ったのは俗にいう「エンジェルタイム」だったのかと思います。私は回復に向かっていると感じましたが、現実はそうではなく、確実に死に近づいた合図に過ぎないと・・今ではそう思います
食欲がなかったコが急に食べるようになった
歩けなかったコが急に歩けるようになった
他にもいろんな不思議な現象が起きるみたいです
もし、この文章を見ていて、同じような環境にいる方はこういった「エンジェルタイム」の間は、思いっきりそのコと遊んだり語ったりして沢山の想い出を作って欲しいと思います
私は頭の中で勝手に「回復している」と思いこみ、同じような明日が来ると思っていました。この点はものすごく後悔しています
私は、どちらかと言うとリアリストで天国や生まれ変わりやそういった類の話は一切信じない考え方だったのですが、もしも「虹の橋」の話が本当なら、いつかもう一度のりこに会えるなら、それを心のよりどころとして、頑張って残りの人生を生きてみようと思っています
乱筆失礼しました
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