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GERA4周年を迎えて

こんにちは、GERA責任者の横田です。

GERAも4月で4周年を迎えることができました。
本当に日々たくさんの応援をいただき、ありがとうございます。
番組へのメールや、SNSの投稿、イベントでの盛り上がりを目の当たりにするたび、リスナーのみなさんの存在がどれだけ大きな励みになっているかをスタッフ一同実感しています。


4年前、当時は「ラジオはスポンサーがつかなかったら始まらない」「おもしろくても広告収入が担保できなければ終わってしまう」
それが常識でした。

そんな中、もっとリスナーの熱量にフォーカスし、求められるコンテンツを作り続けられる「ラジオの民主化」を目指し、新しいラジオのカタチを模索すべく、GERAが立ち上がりました。

そして昨今、エンタメ業界の流れを見ていると、この考え方はもう当たり前になってきているように感じます。

「自分たちがおもしろいと思うものを自分たちでつくる」そして「それを応援する人たちが支え、継続させていく」。
まさにGERAが目指していた世界観が、今体現されつつあります。

だからこそ、GERAは今新しい一歩を踏み出そうと試行錯誤しています。

ファンコミュニケーションズが新体制に

2024年4月をもってGERAの運営を行なっているファンコミュニケーションズの代表が交代となり、新たな事業戦略が発表されました。

それに伴い、GERAについても、1月からビジョンや一部の目標の変更・追加を行いました。

GERAの新ビジョンについて

GERAの責任者を引き継いだ際、先ほど述べた通り、当初GERAで掲げてきたビジョンが世の中的に達成されつつあるということもあり、さらなる事業拡大のためにはビジョン変更が必須だと感じていました。

そこで、GERA立ち上げから関わっているメンバーである恩田さん、デザイナーの沼田さんを交え、議論を重ね、自分のラジオの原体験、そしてGERAを通して感じてきたことなども踏まえながら新ビジョンを決定しました。

「コンテンツを通して"おもしろさ"をエンパワーメントする」

この言葉以上でも以下でもないのですが、より具体的にお伝えするのであれば、
『ファンコミュニケーションズが培ってきたデジタルの強みを活かして、新たなスターや才能を発掘し、未体験の「おもしろさ」を届けていく』
それがGERAの目指す姿です。

至極当たり前のビジョンではあるのですが、当たり前であり、原点だからこそかなり難しいものであると感じています。

繰り返しにはなりますが、近年、制作会社の倒産や地方ラジオ局の規模縮小が相次ぐ一方で、個人で立ち上げたポッドキャスト番組が大きな支持を集めるようにもなってきました。こういった動向を見ていると、大きな組織に頼らなくても、番組自体がおもしろければ人気を集め、継続的な配信や番組規模の拡大も可能となり、ビジネスモデルの観点からは、我々の目指す方向に向かっていると実感します。
そして、こうしてビジネスモデルが成熟した今、我々が必要とされるための理由はただひとつ、「純粋におもしろい番組を届けることに真摯に向き合い、チャレンジし続けられる環境である」こと。
それこそが、パーソナリティにとっても、スタッフ(クリエイター)にとっても、そしてリスナーさんにとっても、幸せにつながるのはなのではないかと考え、このようなビジョンを掲げることにしました。

ビジョンを達成するために

このビジョンを実現するために、この度3つの重要指標を設定しました。
それが、メンバーシップ数、リスナー数、再生回数です。
前回のnoteでも「メンバーシップ数」を大事にしていく、ということはお伝えしましたが、改めてこの記事でもお伝えできればと思っています。

正直、単なる収益アップであればもう少し直接的な手段で事業継続を狙うこともできます。(あえてはっきりとは挙げませんが…)
ただ、パーソナリティさんの単なる認知度や人気頼みではなくGERAのコンテンツとして多くの方に評価・支持をいただかなければ意味はありません。

そこで、
「上記の数値が伸びること=リスナーに支持される番組が作れている」
という仮説を立て
、今年はこの3つの指標に力を入れていこうと決めました。

また、それに伴い、6月末以降の改編基準に関しても最優先する基準を一部変更いたしました。

編成会議
2月中旬・5月中旬・8月中旬・11月中旬
改編期
3月末・6月末・9月末・12月末
基準
今まで)

・リスナー数
・スポンサーやサポート、グッズやイベント、アーカイブ音声の利益
・応援チケット数

6月末以降)
・リスナー数
・再生回数
・メンバーシップによる利益
(+他売上、応援チケット数などもサブ要素として考慮)

なお、現状メインのランキングシステムの指標がリスナー数、応援チケット数、プレミアムチケット数となり、今後リスナーさんから見ると、番組継続がわかりづらい・応援しづらい状況になっているため、こちらも再度整えていく予定です。(なお、現状もメンバーシップ内で応援チケット&プレミアムチケットが配布されるため、メンバーシップ数が多い番組がランキングにも有利であることは事実で、間接的にメンバーシップ数もランキングに相関はしております)

(※ちなみに、現状なぜこのようなランキングシステムになっているのか簡単にお伝えすると、「ランキング=ニュースター発見の場」という意味合いも大きく、新番組・特番の注目を集めやすくするため、都度応援できる仕組みの方がランキングに向いているとの判断によるものです)


また、上記目標の達成のために、単純にコンテンツのクオリティだけではなく、アプリ自体のクオリティをあげ、他のどのアプリよりも快適な聴取環境を整えることも必須となります。そのために、今年はよりシステム面の改修および新機能の開発にも力を入れていく予定です。

新たな試み

今年の夏頃から無料聴取ユーザーさんにのみ、番組聴取前にプログラマティックな音声広告(※)が再生される仕様になる予定です。
(※広告テクノロジーを使用して売買され、再生される音声広告のこと。youtube広告などもこのような仕組みにより自動的に取引され再生されています。)

正直なところ、音声広告の導入は非常に難しい決断でした。

立ち上げ当初は、ラジオ業界の広告費の低迷が著しく、企業スポンサー様に頼りすぎた運営は危ういと感じていたのが正直なところです。しかし、地道にGERAの運営を続けていく中で、私たちの想いに共感し、リスナーの力を信じて応援したいとご連絡をくださる企業様が増えてきました。これは、我々の凝り固まった固定概念に過ぎないと反省させられる出来事でした。(メンバーシップに入ってくださっている担当者の方も多く、大変嬉しい限りです…!)

そして、個人のリスナー様からのご支援も、企業スポンサー様からのご支援も、その原動力となっているのは、やはり「純粋におもしろいコンテンツ」への共感と信頼であると強く感じています。

時代とともにプラットフォームやビジネスモデルは移り変わりますが、リスナーの皆さまと番組をつなぐ関係性の本質は不変です。それは、番組づくりへの熱意と、リスナーの皆さまからの変わらぬ応援の力に他なりません。

一方で「おもしろい番組づくり」に徹底的にこだわり続けるためには安定した収益基盤が不可欠であることを、この4年間を通して痛感してきたのも事実です。

そこで今後は、プログラマティック音声広告というデジタル技術を活用した新たな収益モデルを導入し、聴取体験を可能な限り損なうことなく、無料で番組を楽しんでいただける層もさらに拡大しつつ、より質の高い番組制作を実現できればと思っております。

また、この機会にメンバーシップやプレミアムチケットを使ってできる体験もさらに充実させていく予定です。
皆様にご回答いただいたアンケートをもとに絶賛計画中となりますので、楽しみにお待ちいただけたら幸いです。

最後に

まだ何も決まってませんが、GERAが5周年を迎えられた際には、リスナーさんにも、パーソナリティさんにも喜んでいただけるような企画ができればと思っております。

GERAが制作するコンテンツを通して、パーソナリティ、リスナー、スタッフの日常が少しでも豊かになりますように。そして、GERAが皆さんにとってかけがえのない不変の存在であり続けられるよう、恐れず変化していくGERAを、これからも応援のほどよろしくお願いいたします!

おまけ
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