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東京九州フェリーで行く! 食い倒れ母娘博多弾丸ツアー
東京九州フェリーって?
娘から「船で九州までいかん?」と前々から誘われていた。
それがこの東京九州フェリーだ。
「東京」と言っても出発は横須賀、到着するのは新門司だ。
横須賀港を23:45に出て、新門司到着は翌日の21:00。
24時間はかからないけど一晩寝て起きてもまだ一日船の上。
しかし
私たち母娘はこういう移動は嫌いじゃない。
2021年12月27日。
私たちは東京駅から横須賀へと向かった。
こういう時は気分を盛り上げるためにグリーン車だ。
東京駅で買ったキンパとビールでいっぱいやりながら横須賀へ向かう。
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乗船してからでも夜食は食べられそうなんだが、乗船したらずっと同じ食堂のご飯を食べ続けるのでまずは外で腹ごしらえ。
JR横須賀線で東京駅から1時間と少し。58年の人生で横須賀に来たのは初めてだと気づいた。
下車しても土地勘ゼロ。横須賀は大きな街だと思っていたけどどうやらこのJRの駅は中心街からはずれているらしく、閑散としていた。
横須賀の街をぶらぶらしてからフェリーターミナルに向かおうと思っていたがた、寒いし暗いし寂しいのですぐに諦めて、タクシーでターミナルに向かった。
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乗船時刻の2時間以上前に到着。船の外観を拝む。
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早すぎたので、売店も飲食コーナーも開店準備中。
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やはり横須賀といえば海軍カレーなのね。
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乗船の案内があるまではただただロビーでゴロゴロウダウダとした。
知らない場所に行くときは早めに到着するのがマイルールだけど、ここは日本。
ギリギリに来ても大丈夫。
早めに来た人たちはカレーを目当てにしているようだ。乗船時間が近づくと飲食コーナーには短い列ができていた。
やはり横須賀と言えば海軍カレー一択。
さあ、いよいよ乗船。
フェリーに乗るのはだいたい3年ぶりぐらい。前回は大阪から四国・松山へオレンジフェリーで渡ったのだけど、一晩寝れば目的地に着くオレンジフェリーとは今回違ってほぼ1日がかり。
オレンジフェリーでは夜食の争奪戦があったが、果たして今回は??
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今回私たちが予約したのは一番安い席。カプセルホテル程度の設備で鍵はかからない。なので「客室」とは呼べない。
向かい側は娘だったので、あまりプライバシーは気にならない。
もちろんお金を払えばちゃんとした客室もある。
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食べ物争奪戦が怖いので荷物を置いたらまずはレストランへ直行。
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お刺身などおつまみのクオリティは結構高かった。お腹もそこそこくちたのでロビーへ移動し、自販機の缶チューハイで二次会。
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カップ麺などの軽食と飲料(含むアルコール)は時間帯を問わず自販機で買えるので安心。
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特に揺れが気になることもなく目が覚めた。
ランチのバーベキューがこの航海の目玉なのだが、残念ながら抽選に落選。長い1日を船内で過ごすしかない。正直がっかりしたが、甲板に出てみて気を取り直した。
太平洋は結構波が荒く、甲板にいるとダイレクトに揺れを感じるし、何しろ風が強くて冷たい。たまにしぶきも飛んでくる。バーベキューを楽しみたいなら私たちのように年末ではなく、春か秋がお勧め。
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同じ会社のフェリーとすれ違うという船内アナウンスで多くの人が甲板に出た。私も写真を撮りに出た。すれ違うときお互いに汽笛を鳴らす。
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やることもないので朝からビール。
生ビールはセルフサービス。専用の機械で自分でジョッキに注ぐ。もちろんお金を入れないとビールは出て来ないので不正は起こらない。
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朝食(朝酒)の後は大浴場へ行き朝風呂。
船の露天風呂は初めての経験だったが、大海原を眺めながらの入浴は確かに気持ちいい!
見渡す限りの海、波、青空!
ご一緒したご婦人は何度もこの路線に乗船しているそうだけど、天気が悪いと露天風呂を楽しめないので、今日は良かったそうだ。
が、いかんせん、風も波も強く、湯舟のお湯も大きく波だっている。時々波しぶきも飛んでくる。そしてお湯から上がってからが、寒いなんてもんじゃない!
それでも気持ちいいのでお風呂はぜひともお勧めしたい。
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お風呂から出るとまたやることがないので、お昼にビール
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ハンバーグととんかつというやんちゃなメニューで軽く飲み、下船までごろごろ昼寝。
西へ向かう船なので、夕陽を眺めながら優雅に時を過ごすことも考えたが、夕陽が見える席は激混み
早めに席取りをしなくてはいけない。
とにかく行き当たりばったりで何も考えていなかったので、船が九州に着いてからの交通手段も詰めが甘かった。
Googleマップなどで公共交通機関では、新門司港に夜遅く着いたらその日のうちに博多に着くのは無理という検索結果が出たので、私たちは門司までタクシーで行き、門司に一泊して翌朝博多に行こうと思っていた。
よく考えたら大勢の人が一斉に下船するのに小倉や博多までその夜のうちに入れないなんて、アクセス悪すぎる。しかし私も娘も「あり得ない不便」を強いられる外国を旅行してきているので、素直に「そういうこともあるのかもしれない」と思ってしまうのよ。
船が新門司港に着くと、小倉までの無料バスがあるって言うじゃないの。
なーんだ。
小倉まで連れてってもらえば博多までなんてもう着いたも同然。
バスの中で慌てて門司のホテルをキャンセルし、博多のホテルを予約。
新幹線に飛び乗り博多に無事到着!
飲食店が閉まってしまう前にと駅ビルのラーメン屋で祝杯を上げた。本日3回目の乾杯。
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博多駅前から天神方面のホテルまでタクシーで移動。
タクシーを降り、車のドアが閉まると同時に娘が「あっ!!スマホ置いてきた!!」
これも安定のいつもの騒動である。
一旦は走り去るタクシーを娘が全速力で追いかけたがもちろんすぐに見失い、諦めてホテルにチェックインした。
ホテルの部屋で私のスマホから電話をかけるとドライバーさんが出てくれて、今乗っているお客さんを降ろしたら引き返してくれることになった(やれやれ)
気を取り直して翌日の1食目はこちら。
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食べログ3.49点
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娘はもつ鍋、私はサバ味噌煮
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短い旅程でいろいろ試してみたいという人向き。お店の建物も趣あります。
が、地元の人は来ない感じ。
夕飯までの腹ごなしのために柳橋連合市場へ行ってみる。
ここは博多に来るたびに寄っている。
買うものがあまりなくても見ているだけで楽しい。
タクシーのドライバーさんによると、ここは高級料亭などが買いに来る場所で庶民は買い物には来ないというのだが、どうなんだろうか。
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年末だったので鏡餅を売っている
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魚介、野菜、鯨肉などを売っている。私は明太子を購入。
がめ煮用の骨付き鶏もものぶつ切りが売っていたので買いたかったが(我が家のおせちは福岡風)さすがに生肉もって1日歩くのは嫌なので断念。
夕刻、満を持してこちらのお店へ。
今回の旅行の最大の目玉だ。
なんて長い前振りだったんだろう。
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食べログは3.06点。しかしなんとなく、ここは大当たりな予感がして予約しておいた。
黒板のメニューに心が躍る。
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博多に行ったら絶対に食べると決めていたのが、「呼子のイカ」と「胡麻サバ」だ。
イカは漁次第なので食べられないこともあるらしい。そりゃそうだ。
活イカの歯ごたえと甘さは何度食べてもたまらない。このためだけにまた博多に来てもいいとさえ思う。
そして初体験の胡麻サバ。
サバはもともと好きだけれどやはり東京で暮らしているとお刺身のサバを食べる機会は少ない。
油ののったサバの身とほんのり甘いゴマダレがなんて相性いいんでしょう!
わたし史上最高のサバ料理でした。
やっぱり胡麻サバのためだけにまた博多に来てもいい。
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やめればいいのに酔っぱらうとどうしても最後に白米が食べたくなる私。
しかし途中から飲みすぎで記憶がなく、このあとどうやって空港までたどり着いたのかは覚えていない。
気が大きくなって「お母さんが払うからいいよ」と無職の母が稼いでる娘に奢ってあげたことだけは覚えている(根がケチ)
博多空港で搭乗を待っている時に、在日ジョージア大使からメッセンジャーで「年明けにすぐに新年パーティでジョージア料理を作ってほしい」と連絡が来て、一気に良いが覚め、おせちづくりどころではなくなってしまった2021年年末の良き思い出。
この日の朝、博多のホテルでシュクメルリを紹介している番組を観たのは何かの予兆だったのか?(そんなわけない)
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