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兼業で会社を始めるということ

ジョージ・アンド・ショーンのnoteを始めるにあたって。

はじめまして、こんにちは。ジョージ・アンド・ショーン(George & Shaun)の井上憲です。全く聞いたこともないこの会社名かと思いますが、ジョージもショーンもいないこの会社は3年前にとあるきっかけで、私と中村という共同代表と一緒に始めました。

このnoteを始めるに至ったきっかけは、僕らの会社が“兼業”を主体とした仕事の仕方をしていて、そしてコロナ禍やら政府の方針やらで、兼業とか副業というワードが随分とピックされるようになり、

どうやって働いているの?とか
兼業って本業に迷惑かからないの?

という質問や取材が随分と舞い込むようになってきましたので、なかなか少しの情報ではお伝えしきれないこともあり、
この際、中で働いている人のぶっちゃけも含めてきちんと記しておこう、ということでここに至りました。

私井上自身は、日本オラクルというサンフランシスコが本社のITの会社に2006年新卒で入社し、ちょうど最近15年勤務の表彰を受けたところです。

ジョージ・アンド・ショーン(以下、G&S)の創業は2016年3月15日なので、起業したのは会社に入って10年目のことでした。このnoteは、入社15年目のサラリーマンと起業5年を迎えた会社がちょうどその節目に始めるものだと思って読んでもらえたらと思います。

どうぞよろしくお願いします。ta

・兼業で会社を始めるということ
・兼業でつくる事業ポートフォリオ
・本業との関係性(ちょっとディープな現実のお話)

兼業で会社を始めるということ

さて、起業に関して、よく「そもそも会社を興したかったのか?」と問われることがあります。が、理系あがりの僕はまさか自分が社長などと呼ばれるとは思わず(いまだに大して呼ばれることはありませんが)、経営や事業には興味があったので、新卒で入ってすぐのころから中小企業診断士の勉強をしていました。
ちなみに、診断士の勉強は信じられないぐらい役に立つので、起業を目指すのであれば勉強しておいて損はないと思います。
理系学生には目から鱗のことばかりでした。

創業のきっかけや、どんな事業を行っているか詳しくは改めてお話させて頂くとして、簡単にお伝えすると、「高齢者の認知症」をテーマに扱っているAIベンチャーです。

皆さん、認知症ってどの程度の社会課題になっているかご存知でしょうか?既に年間700万人ほど国内には認知症と診断される方がいて(令和3年版高齢社会白書参照)、年々これが増えている。
65歳以上の4人に1人が認知症になる時代と言われているわけで、たぶん私や同世代の方の両親含めて、誰がなってもおかしくない、と考えると多くの人が他人事ではないことだと感じてもらえると思います。

ただ、一時前の癌(ガン)がそうだったように、これからこの認知症という病気も扱い方がきっと変わってくる。
早期で発見すれば回復することもできるとわかっている。
そこで、僕らの会社では認知症になりそうな予兆をAIで察知して発見したり、発見した認知症の方たちが安心して歩ける街づくりをするためのITサービスの開発をしています。
このあたりの事業はG&Sの創業当初からNTT西日本様や小田急電鉄様をはじめとした多くの大手の法人企業の方々と一緒に開発、展開しているものです。

もう一つだけ付け加えるとすれば、AI/ITのベンチャーでありながら、高齢者や子供の迷子防止のためのハードウェア端末も作っているということ。

Amazonや楽天で見たことある、という方もいてくださるかもしれませんが「biblle(ビブル)」というなくしもの防止・見守りタグの端末の開発と販売も行っています。

既に10万台以上出荷しているこの端末がどのようにできたかもいずれお話できればと思っています。

たかだか20人程度の社員の9割は兼業で働いているような会社が、そこそこ広く事業展開できているのも、実はこの“兼業”という働き方が大きくかかわっていたりします。

さて、兼業社員9割ということで、だれもがとんでもない量の仕事をしているのでは?という質問も同じようによく聞かれます。
答えは…恥ずかしながら、人それぞれですとしか言いようがありません(笑)。人それぞれ、というのは曖昧な回答という意味ではなく、その人のメインの業務の忙しさの状況や、家庭の状況などによって、時期によって変化がある、という意味です。
人にもよりますが、時期によっては昼夜問わず働いている人もいれば、可能な範囲で数日に一回2~3時間の時間だけ稼働してくれている人もいます。
本業での業務量が時期によっても変わるわけですし、また、この会社に期待する働き方も人それぞれなので、稼働時間については皆まちまちというのが実態です。

働く時間は様々ですが、ここで働くモチベーションとして共通でもっていてくれているのが、「将来自分が誇らしいと思える仕事をしてきたか」に対しての解として、「G&Sで働くということ」を選択してくれている、ということです。
対峙している課題や、起業を経て新しい価値を創出しようとしていること、B2Bの事業の中で新しいサービスを生もうとしていること、それらのプロセスすべてで、大手の会社に勤める本業の中では得られない体験そのものに価値を感じて参画してくれている人たちで成り立っている会社となっています。

一方で、弊社での兼業に興味を持ってくださる方から、「本業ではフラストしている部分があり、それを解決するためにここで働いてよいでしょうか」というご質問を頂くこともあります。
答えとしては、本業がつまらない、本業には不満がたまっている、だからここで解消したい、というケースの場合には、お応えできないケースが多いです。

僕らのチームが最も大事にしているのは、
『チームとして前を向いている』ということ。

たとえどのような状況であれ、本業が既に楽しめていないのだとすれば、兼業先でも結局同じようなことに陥ってしまう、と考えています。

ただし、本業でフラストがあることが悪いことだとは思いません。
大きい企業であるが故、何かを進めることに対してスピード感を鈍く感じてしまったり、理不尽な反発を受ける、ということも少なくないでしょう。
それでも、その状況を打破しようとしながら、フラストしてしまっている、ということであれば、それは大いに兼業先としてのベンチャーで動いてもらえばいい。
結局は、問題そのものではなく、パーソナリティとして前向きであるかないか、がそれぞれ限られたリソースを持ち寄ってチームを作っている兼業先としての弊社が潤滑に回っていくための一番の要素だと思っています。

結果として、今の私たちの会社は非常にモチベーションが高く、効率的に働ける人が多くそろうようになりました。
本業でのスキルもある程度蓄えてきて、一方でマネジメントの側になってしまったことでその実力発揮の機会が減ってしまった、という人も多くいます。その実力を発揮する場所として、新たなステージにG&Sを選んでくれているのです。

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