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心が痛い求人票

「求人票が良くないと人は来ない」

私が以前から求人強化の為に、しっかり作文しましょうと指導しています。そんな中、他社がどんな求人票を書いているかを定期的に調査をするのですが、そこで私がいいな!と感じる求人票の会社を調べると・・・

だいたい、口コミの評判がわるい

少数精鋭」「能力主義」「コミュニケーション」等のキーワードがあるのはもちろん(少し前までは「アットホーム」等もありましたね)、文章として成立しているのが共通点なのです

今でも大半は「箇条書き」「大項目的な業務内容」「具体的な仕事がまったくわからない曖昧な内容」「人件費にコストをかけたくない低賃金」という、なんだかよくわからない求人票ばかりです。なんというか、時間もお金も掛けたくないけど、自分から詳細を聞いてきてくれる素晴らしい人材が欲しいという採用側のエゴという傲慢さが見て取れる内容が多くみられます。

そんな中、文章として成立しているという求人票はそれだけでやる気が感じられます。仕事を探している側としても「なんとなくやる仕事を書いてある求人票」よりも「仕事はよくわからないけど、しっかり書いてあって、やる気がある求人票」の会社に話を聞いてみたいと感じるでしょう。

そして、やる気のある求人票というのは、「それだけ人材を欲している」ということです。性格が悪く裏読みをすると「人が何らかの理由で不足している」ということです。そして、この情報があふれている世界でちょっと検索すると口コミが出てくるんですよね・・・・そして、そこで出てくる口コミとは「ブラック企業でした」という悪評ばかり・・・

よくよく考えると、「人が良い意味で辞めない企業に勤めている人は、わざわざ転職活動サイトに書き込みをしない」でしょうし、「自慢できる会社なら、従業員の知人を紹介する」等をして、身元が固い人物をピンポイントで引き抜いてきて、能力的に働きやすい環境を作ります。

それで、今回は何が伝えたかったかというと「良さそうな求人票だけじゃなくて情報をしっかり収集しましょう」ということです。見栄えが良い求人票は、罠8割・優秀な担当者がいる罠1割・優秀な担当者がいる優良企業1割というぐらいで見るといいでしょう。優秀な担当者がいる優良企業の求人を見つけることが出来ればそれなりに頑張って働けるとおもいます。なので、良さそうな求人票を見つけたらまずはインターネットで評判を見て、見つからなければ、実際に建物を見て、それから求人を応募するぐらいがちょうどいいと思います。

なお、実際に建物を見るのはとても大切です。ポイントはいくつかあります。
① 建物が古くても玄関先が綺麗か?
② 高級車が複数止まっていないか?
③ 新しい社屋の場合は機能的か?
④ 出入りしている人の表情はどうか?

実際には、①~③がチェックできれば上等です。持論ですが、玄関が綺麗なところにはお金があることが多いです。逆に、玄関が汚いところはあまりいい顧客じゃないことが多いです。たかが掃除でわかるわけがないと、感じる人も多いと思いますが、「掃除なんて当たり前のことすらできてない会社が、当たり前の経営を出来ているとは思えない」ということです。常識的なことが出来てない、もしくは習慣づけがないということは、コンプライアンスに関する意識等も当然低いです。そういった会社は、不祥事やトラブルが発生しやすく、表面化してないだけで社内がぼろぼろなんてことも多々あります。また、②と③については羽振りがいいけど、従業員に還元されているか怪しいと感じます。別に儲けたお金をどう使おうがかまいませんが、それを従業員に見せびらかせて、待遇が悪いなんていうのは勘違い経営者の分かりやすい失敗例です。また、機能性の低い見栄えだけの建物は従業員の意見を取り入れられていないワンマン経営者の特徴です。そういう見掛けだけ整えているケースは多々あります。④は、死んだ目をして建物に入っていく風景を見たらそこで働きたくないですよね?シンプルな話です。

ここまで書きましたが、求人票は入口にすぎません。そのあと、しっかり情報を収集して、そのうえで仕事を探すことが重要です。なので、求人票だけで会社を理解したつもりにならず、その企業や業界についてしっかり調べることが大切です。

で、今回のタイトルが「心が痛い求人票」なのかというと「私が作る求人票や求人広告の文言って、ブラック企業の求人票と似ている」という事実にダメージを受けています。。。

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