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GEOPAX 24.12.5リリースしました。(自動三斜求積機能)

BricsCADとAutoCADでCSVまたはSIMA形式の座標ファイルの入出力を可能にするGEOPAXの1月アップデートです。

noteへの掲載が遅れていましたが、24.12.0で自動三斜求積機能をCIVIL PACKに追加しています。また自動三斜求積機能の単体ライセンスの販売も開始しました。24.12.5ではBricsCAD V23 Pro以上での対応だった自動三斜求積機能をBricsCAD V22 Pro以上に対応させました。

GEOPAXの自動三斜求積機能とは?

底辺×高さ、もしくはヘロンの公式を使って高さを考慮した三斜求積する作業を効率よく行う機能です。

三斜図例

三斜求積は設計・施工問わず、更に土木・建築問わず行われる計算です。
中の人も普段から他社製品を使って計算していましたが、いかんせん操作が面倒で、高さを考慮しない平面での三斜求積しかできない製品が多くて作業効率が上がりませんでした(´・ω・`)
建築や土地家屋調査では平面面積でいいんですが、土木は(特に出来形では)高さを考慮しないと面積が小さく出てしまうためいただけない。。

自動三斜のブレイクスルー

中の人は10年以上前から、自動で高さを考慮した三斜求積をするプログラムを作りたいと思っていました。もちろん、お高くて使いにくい土木CADには自動三斜機能がありましたが(当時メーカーに特注)、お手頃価格で操作性のよい製品が無かったからです。
自動三斜を実現するには、境界内のエリアに三角形を自動で作図するドロネー三角形分割などの自動三斜アルゴリズムが必要です。しかしLISPでは高さを考慮した自動三斜アルゴリズムは複雑すぎて作れない(みんな諦めてきた※)ので、この自動三斜求積機能は中の人の10年前に断念したプロジェクトだったのです。
ところがBricsCADがV21から搭載したTIN(Triangulated Irregular Network = 不規則三角網)によって、三斜を切る部分をBricsCADに任せることができるようになりました。(しかもTINの編集機能が優秀!)自動三斜以外をGEOPAXで補うことで、今回の自動三斜求積機能を完成させることができました。

BricsCAD V21 Proで作成・編集できるTIN

※LISPでなければTINを生成する外部ソルバーを利用する手はありましたがソルバーの使用コストがネックでした。

GEOPAXの自動三斜求積機能の特徴

GEOPAXの自動三斜求積機能の特徴は「とにかく速い」!
BricsCADのTINの処理の速さ(V24になって更にパフォーマンスが上がりました)とLISPの実行速度の速さによって爆速で自動三斜求積を行えます。
また、三斜図として成果を作成するための機能も作業効率をあげるためにこだわって作り込みました。

GEOPAX 自動三斜求積機能

ぜひお試しください

現場での作業頻度の高い三斜求積をより効率的に、素早く行えるようになる自動三斜求積機能はGEOPAXのユーザー登録をしていただくことで30日間試用できます。

すでに試用期間を過ぎている方も、ご連絡いただければリモートで対象PCの試用期間を延長させていただきます。