四柱推命の命式鑑定。空亡で試合に臨んだアスリート、阿部詩さんの命式から。
四柱推命研究家の玄陽です
電話占いヴェルニで電話占いをしています。
原宿占い館塔里木で対面鑑定をしています。
<はじめに>
昨年の東京オリンピック女子柔道52㎏級で金メダルを取った阿部詩さんを覚えている方も多いと思います。2015年の全日本ジュニア柔道体重別選手権3位頃から実績を積んで今の地位を築き上げました。2017年のグランプリ・デュッセルドルフ辺りからほとんどの大会で優勝。2018年には女子A強化選手になっています。しかし2019年に行われたグランドスラム大阪ではまさかの”2位”。この大会時に彼女の命式はどうなっていたのか?2021年東京オリンピック優勝時と合わせて検討してみたいと思います。
なお阿部詩さんの実績は全日本柔道連盟のHPやホームメイト柔道チャンネルさんのサイトを参考にしました。2019グランドスラム大阪の決勝時刻は試合終了予定時刻から推測したので実際とは異なっているかもしれないことを付け加えておきます。
<基本命&大運12~21歳の概要>
日干癸は雨露や小さな水に喩えられる。炎暑7月の生まれでそのままでは雨露は蒸発してしまうが、年干庚と日支の酉が水源の働きをするので有難い。親や周りから大切にされているのだろう。月干の癸は比肩で兄弟姉妹・友人の星。炎暑の厳しい環境でも助け合う仲間も存在する。性格は基本的にに優しく親切な人。気持ちが相当不安定になることがあっても仲間や兄弟が本人を受け止めていると考える。12~21歳の大運は調候用神の辛が天干に透出して地支は巳酉半会、本人に力を与える金性の力も十分である。様々な人から支えられ、自分も創意工夫して競技人生を送れる良い運である。偏印が強まるため海外との縁もできやすい。しかし巳酉半会は卯が来て冲されたり午が巡って火方合になると解けてしまい、運気に穴が生じたようになる。事実、中学2年の甲午年は全国大会の決勝で敗れている(翌年は優勝)。
<2019グランドスラム大阪大会の当日>
2019年(己亥)
2019年は空亡年であり亥巳の冲のため巳酉半会は解けている。空亡の上に己(偏官)が乗っているが、偏官には仕事・単独行動・決断力等の意味があってこれらが思うようにならないとか不自然になりやすい。本業である柔道の試合が上手くいかないとか勝負強さを発揮できない。偏官は早急さもあるから焦りも相当だったのではないか?。亥は神殺では亡神で悩みも出やすい。
11月(乙亥)
11月は空亡月。亥巳の冲は前述の己亥と同じ。乙(食神)が空亡している。食神は未来とともに五徳では健康や寿命を表す”寿”である。この月は健康や体調が思わしくないのだろう。約3ヶ月前に行われた世界選手権では右肩を負傷している。
22日(癸亥)
同じく空亡日で癸(比肩)が空亡。比肩は守備の星だから自分を守り切れない、自分をコントロールできない。決勝戦を見る限り押しているように見えて自分の得意な型になっていなくて、不十分な組手から強引に技に入っている感がある。
19時頃?(壬戌刻)
壬は劫財で相手を表す。そこが空亡しているから相手を思い通りに動かせないとか不自然で相性の良くない相手ということになる。この戌刻は決勝戦で相手はフランスのアマンディーヌ・ブシャール。肩車が得意でやや変則的な柔道をする選手である。本戦では相手の変則的な動きをを何とか捌いていたが、延長戦に該当するゴールデンスコアでは段々とねちっこく攻撃してくる相手に嫌気がさしてきたようにも思える。最後はしつこく体を寄せてくるブシャール選手に根負けするように担がれて技ありを取られてしまった。試合後に阿部詩選手は、「ビビッてしまって相手の技を受けすぎた」と語っているが実際以上に相手を強く感じていたのだろう。
この日は神殺の駅馬が出ていて活発に動き回る暗示がある。しかもその駅馬が冲されて必要以上に動かされていて焦りもあるようだ。亡神もあって精神面も試合に集中できず相手に飲まれていたのではないか?
阿部詩選手は3か月前に行われている世界選手権に優勝していて、この試合では東京オリンピックの代表内定に王手をかけていたが残念な結果になった。銀メダルを獲得したとは言え半会の解消・空亡・駅馬の冲・亡神に祟られて実質的には敗北してしまったのである。
<2021年東京五輪・パラリンピック当日>
2021年(辛丑)
巳酉丑三合金の情、丑未冲、巳酉半会は残る。金性の生助は充分。
7月(乙未)
丑未冲
24日(癸酉)
2回戦(己未刻)
準々決勝(己未刻)
準決勝(辛酉刻)
決勝(辛酉刻)
決勝の相手は奇しくも2019年のグランドスラム大阪で敗れたブシャール選手(仏)。2019年と同じくゴールデンタイムで阿部詩選手は相手の得意技である肩車をつぶして寝技(崩れ袈裟固め)に持ち込んで一本勝ちであった。もし決勝戦が2年前と同じ壬戌刻だったら空亡刻でもあるからもっと厳しかったかもしれない。
<終わりに>
柔道の試合は一日でそれも5~7時間以内にすべての試合が終了することも珍しくない(同じ刻に2試合することもある)。当日の運気がアスリートの成績にかなりの影響を与えると考えさせられた。因みに阿部詩選手の対戦相手であるブシャール選手とって、東京五輪の決勝戦酉刻は”囚獄”。寝技で負けてしまったのはある意味では仕方ないか?
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