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リノベーションスクール浜村温泉

2月3日~5日に鳥取市浜村温泉で開催された、リノベーションスクール浜村温泉に参加してきました。
リノベ案件でもある、まるにわ https://maruniwa.jimdo.com/
には関わっているのですが、スクール後のプロジェクト合流だったので、どういう過程を経て、プロジェクトが生まれるのか、ポイントは何かと言うことを確認するために参加しました。

久々にほぼ寝ずに没頭した三日間。学祭の準備か?って感じですね。そういうイメージが近いと思います。

テーマとなる空き物件に対して提案をする。その日に初めて顔を合わせた10名が1チームになって三日間走りきるわけです。

ポイントは僕なりに振り返ると3点

(1)チームで何かを創るという時間を経験する
(2)小さく始めて、大きく育てる視点を考える機会
(3)決められた時間の中で、そのことだけを考えて動く経験

(1)チームで何かを創るという時間を経験する
 限られた時間の中で動くので、効率が問われます。指示を待つよりも自分の行かせることを率先して活かしていきながら、プロジェクトを回すことになります。必然的に、各自の得意なことを中心に、役割分担がされていきました。絵をかける人、パソコンできる人、数字に強い人、地元で話を聞いて来れる人。自分の得意技を意識しておくことが大事で、技術が無いからダメではなくて、ちゃんとチームに貢献するぜって空気が大事でした。
 そういう意味ではバランスが良いチームだったと思います。任せるってことの大事さも知れた気がします(余裕が無いから、どんどんやるしかなかったのですが、振り返ってみれば任せたからうまくいったんだと思います)
 最初、自己紹介せずに、物件を見ることになってしまったので、その辺はスロースタートになってたなと。その辺は普段場づくりをしているので、気になりました。

(2)小さく始めて、大きく育てる視点を考える機会
 エリアの定義と言われてましたが、そこから将来的にはどう展開するのか、何がいずれは起こっていくのかという未来を考えながら、今を見つめるという行ったり来たりの作業をしました。二日目のプレゼンでは、先を見すぎて「地に足がついていない」という厳しい指摘を受けました。お客さんをしっかりイメージしつつ、次の展開もイメージする。言葉にするよりも難しくて、途中で困ってしまいました。結果的に、最後のプレゼンでは大きな流れも見えたのですが、それまでの生みの苦しみはありました。

(3)決められた時間の中で、そのことだけを考えて動く経験
 普段の仕事では、なかなか難しいのですが、他のことをやっている余裕などない(笑)そんな状況の中で、次の展開を考えながら、自分のやれることを探してやっていくの繰り返しでした。フル回転させたという感じです。一緒にやる仲間もいるので、周りの動きに触発されたという部分もあったかと思います。純粋に面白い提案にしなくてはという思いで動いてました。

自分の得意なこと
(1)翻訳すること
僕はやはり翻訳したりするのが得意なんだなぁと、クリティカルな視点は他の方から出ていましたが、話の流れをまとめたりする部分で役に立てたかなと。本当は、「つまらない真面目」から脱却を図るべくしているのですが(笑)、テンパって楽しい雰囲気も無くしてしまったので二日目夜とか、これは反省です。余裕があれば空気をつくれるのですが、余裕がないと怖い人なんですね。
(2)いそいそとパソコン作業
これはたくさんやっているので、最後のとりまとめは頑張りました。肩凝ったなぁ。でも絵は描けなかったり、デザイン的に繊細に作る部分、きれいにやる部分は全然なので、そういう人と組まないといけないことも痛感しました。

ユニットマスター、サブユニットマスター
今回のうちのチームのボスたちは、切り口や視点を提供する。ダメなものはダメと言う部分は徹底されてたなぁと思います。イメージを共有しやすいように写真や絵を出してきたり、提案したものについても、違う部分ははっきりとそうじゃないという話でした。これも自然と信頼関係ができていたからだと思うのですが、ダメっていうのは難しい中で、その先を共有しているからはっきり言い合えるんだなと。

地域の実情
鳥取に住み始めてから18年たっているのですが、浜村のことはそんなに詳しくなかったです。今回は、地元不動産・建築もされている中田さんがいろいろ手配してくれていました。そして、中田さんに聞けばどんどん情報が出てきました。良い部分、難しい部分、移り変わりとしっかり話してくれました。なかなか外部の人に話すのは難しいとは思うのですが、そういう人がいないと、そもそも開催できない企画だったと思います。このスクールの要は中田さんであり、中田さんと一緒に何かやりたいなと感じられた時間でした。

プレゼン
僕らのユニットは若手二人にプレゼンを任せました。二人が本番に強くて、共感を生む時間を作れていました。メンバーによるフォローもありました。多世代がつながるcafe、特に子どもが高齢者とも出会える空間というものでした。オーナーさんが元保育士さんで、子どもの声が温泉街に帰ってきたら嬉しいなぁというコメントをいただき、繋がったなぁと感じてしまい、ちょっと泣きそうになったのは内緒です。

これから
響くプレゼンと、メンバーの当事者意識の高まりもあって、僕らのユニットは実現に向けて動き出そうと言うことになりました。どんな形になるのか、ならないのかわからない部分もありますが、僕のできることを提供してきます。また、大丸屋上のまるにわにも生かせる視点と経験を得ました。こっちもこっちで楽しく展開していかないとなぁと思っています。

まとめ
リノベーションスクール浜村温泉を受講して良かったです。
僕にとっては、必要な時間でした。経験に終わらせないで次の動きにつなげることが大事です。
しっかりと時間をかけて考えて、提案して、議論して、具体的に落とし込んで、まちに関わりたい人にとってはおススメの機会かもしれません。
あくまでも仕掛け方の一つなので、これ以外でもありだと思いますが、気になるなら受けたほうが良いかと。僕自身も気になってたので受けてみて、良かったなぁと思って書いているので。
他の方法で、町とか地域とか考えてみたいという人の相談も受けます(鳥取なら)一緒に探してみましょう。
少しパワーアップした気になっている、そんな夜です。

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