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大学時代の夏休みを振り返る

僕の大学入学の年(1998年)に生まれた子たちと一緒にプロジェクトを進めているゲンヨウです。感慨深い。今日は、鳥大ローカルゼミという企画で大学生の夏休みの活かし方について意見交換してきました。

そこでも少しお話ししたのですが、僕自身の夏の過ごし方は、昔の話なのでどんぴしゃではないですが、参考までにここに残してみようと思います。

1.大学生の休みと長期休暇

基本情報として、大学生は基本土日祝日休みに夏休みと春休みの長期休暇が二つあります(冬休みは2週間程度、クリスマスから成人式前後)。夏は8月-9月、春が2月-3月と概ね2か月です(これは鳥取大学の場合、私学等9月末から大学が始まる場合、春休みは受験の関係でかなりずれます)。この長い休みをどう過ごすかは地味に重要です。なぜなら、3年生の春休みは就活に、4年生の夏休みは卒論に使うことを考えると意外と自由度の高い休みは少ないです。

==長期休みを俯瞰する==
1年生 夏休み、春休み(比較的自由度高い)
2年生 夏休み、春休み(比較的自由度高い)
3年生 夏休み(研究室、最近だとインターン)春休み(就活)
4年生 夏休み(卒論)春休み(卒業旅行、新生活準備)

大学に入って半年もたたないこの時期なので、情報過多で動けない人もいると思いますから、「あ、それいいな」とポジティブに動けるなら参考にしてもらったら良いです。昨日も思いましたが、「○○ねばならないこと」という捉え方になっちゃうと楽しさが減るので。

では、僕の夏休みを振り返ってみましょう。スキルや経験もまとめてみました。

2.大学一年

鳥取に初めてきての夏休み、農学部の掲示板で見つけた草刈り十字軍という富山で行われていた森林ボランティアに参加するのがスタートでした。大学にエアコンがないという理由で(それ以外もあったと思いますが)、テスト期間が7月末には終わっていて、先輩の車に飛び乗って富山に行ったことを覚えています。草刈り十字軍の小矢部市のチーム(小矢部隊)に鳥取大学の学生が関わっていたというのがキッカケです(10年くらい鳥大生は行ってたようです)

その時に草刈り十字軍の創始者の人にお会いして、「文句を言うなら対案を出すこと」という話をしてくださったのは今の僕にも響いています。

その時は終わった後、富山から立山黒部アルペンルートを抜けて、黒部ダム、信州に抜ける予定を組みました。黒部に向かう時間が遅くなってしまい、富山駅構内で野宿したのを覚えています。スポーツ新聞引いて寝てました。新聞優秀。周りは登山客が準備万端の野宿をされていて、僕は一人酔っ払いみたいに思われていたと思います(初野宿)。いろいろ工夫して沼津に戻ったのを覚えています。黒部ダムでかかったなぁ。この時は2年後に、ダムの中を歩いたり、植生調査するとは思っていなかったけど。不思議なご縁。

実家に何日か滞在したのちに、大学の友達と四国旅行に行きます。青春18きっぷが大活躍。青春18きっぷは、長期休みにJRが発行する鈍行一日乗り放題のきっぷです。5回分が1セットで一人でも、複数人で使ったりできます。

僕は乗り換えを間違えずに調べて連れていく係として真価を発揮しました。お寺の持つ宿で、早朝に、ノリでお寺の鐘をつくというフリをしてたら、マジで一人が、「ごーーーん」とやってしまって、走って逃げたのも良い思い出です。ユースホステルも初体験だった気がします。今はゲストハウスとか増えてきましたが、当時は大学生の宿と言えばユースホステルでしたね。

この夏休みでついたスキル
草刈りスキル、対案を考える大事さ、多世代と一緒にボランティア、一人旅、時刻表を駆使すること、青春18きっぷで動く手段、野宿

3.大学二年生

大学二年生の夏休みも最初は草刈りに富山に行きました。2年目だったので、大事な戦力にカウントされていて、班長みたいな動きをしたり、独立した役割を与えられたり、いろいろ頑張ったのを覚えています。同い年で高校生から草刈りに参加している人と動いていました。同年代って大事、刺激になるし。元気かなー。

草刈り後はすぐに法事で実家に少し長めにいました。いろいろ冷静な自分と、いろいろ感情的な自分に会えたなと思います。生きること、自分のやりたいことにチャレンジできること自体の尊さを再確認した気がします。

その後は、北海道へファームステイ。中標津の牧場に3週間いました。9月になると北海道の朝は5度とかで寒かったなぁ。おばあさんが趣味で1反とかトウモロコシを作っていて、もぎたてのトウモロコシなど北の幸に、朝5時起きで作業してたのにガッツリ太ったのを覚えています。摩周湖とか、観光にも連れて行ってもらいました。一番印象に残ったのは、大声で牛のケンカを止めたことです(牛にマジギレ)。あと、”牛歩が遅い”のは嘘でメッチャ早いことも知りました。軽トラで追いかけてましたから。

畜産の現場を感じた3週間でした。あまりにも印象が強かったので、鳥取に戻って僕はバイクの免許よりも大型特殊免許をとるという謎行動に出ます。

夏休みの最後は、大学の実習で同学年同コース30名の1泊2日の研修。大学の演習林の研修所に泊まりました。せっかくなので、夜に飲み会をやって仲良くなりたいと動いたため、僕の幹事ポジションは確立しました。宴会部長就任。先生方にスポンサーお願いしたりとか、職員さんに車出してもらったりとか楽しかったです。

それ以降、同期飲み会、同期勉強会など幹事ポジションのレベルをあげて、結果的に大学院時代は学科の200名近い学生の飲み会(通称立てコン)を仕切ってました(この能力だけ褒めてくれた先生がいた汗)。つなぐ人ってのはこの辺で面白さを感じていたのかもしれないです。

この夏休みでついたスキル
責任あるポジション、意外と冷静な自分、酪農の現場、牛のケンカの止め方、幹事力

4.大学三年生

大学三年生の夏は、2か所のインターンシップにいきました。僕のコースはインターンシップが必修でした(20年前なのに超先取り)。先生に2か所行っていいですか?と聞いたら、「聞いたことないけど好きにしたらよいよ」ってことで2か所。

一つは、環境コンサルで植物や動物などの調査をする会社でした。これは京都の友達の家から大阪に通勤を2週間していました。京都暮らしも、大阪の街も楽しかったです。満員電車は怖かった。たまたま受け入れ先の課長さんがいい人で、いろんなことを体験させてもらいました。

結局、植物の名前をよく知っていたので、10月の休み明けに1週間、黒部ダムの植生調査に誘っていただきます。学校を自主休校して参加してました。より専門の方とかがいて、いろいろ話が聞けました。あと、当時チョコエッグが流行っていて、本当の大人買いを横目にみて、びっくりしていました。チョコを食べる係として宿舎でもぐもぐしていたのが懐かしいです。

もう一つは京都大学の演習林でした。ちょうど、知り合いの先生の実習だったので、楽しく参加できました。インターンといっても別の大学のプログラムや行政でのインターンなどもありました。羆という本が怖かったです。前年にお世話になった酪農家の家にちょっとだけ寄って岐路に。

中標津空港で京大演習林でもらった鹿の角を持ったまま飛行機に乗ろうとしたのですが、

CA「そのままのってくださーい」
げん「あ、角って大丈夫ですか?」
CA「ちょっとお待ちください、確認します・・・ダメなので手続きしていただいてよろしいですか?」

みたいなやり取りがありました、角はカッターナイフと同じ扱いになるようです。尖っているしね。新聞紙でくるんでもらって、必要書類をかいて・・・角をそのまま握りしめて、カウンター並んでましたが、今思うとシュールだ。良い子はマネしないでね。カウンターの人が動揺します。

実家にも法事があったりで帰りつつ、基本はインターンシップで期間が終わったように思います。3年生までは、スカイメイト(航空運賃が割り引かれる若者向けのサービス)で半額(当時)で乗れたこともあったので、飛行機もつかっていました。今は、安い航空会社も出てきて選択肢は増えていますが、各社若者向け割引はやっているので、探してみてください。

https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/fare/domestic/smart-u25/

鳥取はANA一択なので、今は、スマートU-25(ANAの場合)というんですね。当時は大学4年の誕生日までしか使えなかったので、範囲が広がっていて良いですね。

この夏休みでついたスキル
企業で働くこと、特技があって積極的だと次の話が出てくる、環境コンサルの仕事の流れ、羆怖い、鹿の角は機内持ち込み不可

5.大学四年

四年生は基本、卒論でした。社会学系だったので自分や同級生のアンケート調査やヒアリング調査の手伝いもしていました。大山の登山道調査をしている仲間がいたので、一週間でほぼ毎日大山の山頂に通勤していました。アンケートって人が止まるところで取るとよいそうです。

アンケートおわると、なぜか僕だけ登山者の方からおにぎりやお菓子、ビールなどをもらっていました。わらしべ長者なみに交換したりもしてたので、行きよりも荷物が増えていました。ありがたいことです。

四年生は、夏休みを過ごしたという記憶があまりないですね。卒論やらなきゃって感じでした。

この夏休みでついたスキル
卒論、食べ物を恵んでもらえることの認識、テント設営、高速大山登山、アンケート調査、ヒアリング調査

6.大学院1年、2年

参考までに大学院時代は、1年生のときは学生人材バンクを立ち上げ、県のイベントボランティアセンターの運営に力を注いでいました。夏休みの思い出はボランティアセンターの二階に寝袋持って行って、ボランティアの配置をずっと作っていたことです。今の仕事に濃くつながっている夏でした。

大学院2年も修士論文の調査と、後輩の卒論の調査のお手伝いを含めて研究室に入り浸っていました。先生は京大に引き抜かれて、先生不在の謎の研究室でしたが、個人的には楽しくやっていました。留学生の日本語チェック、4年生の卒論指導など、従来の大学院生の範囲を超えていた気もします。

この夏休みでついたスキル
ボランティアコーディネート(後で本業に)、修士論文、同時多発処理

7.まとめ

振り返ってみると、夏休みだけでも、人生に影響を与えているできごとや出会いが多かったなぁと思います。

春休みも同じように長くあるのですが、今回は夏休みをまとめました。2か月と言っても、あっという間だったりするので、良い休み計画になるように、いろいろ調べると良いです。「キーワード1 キーワード2」でgoogleで検索してみましょう。

(1)交通手段は早めが吉(安くなる場合も)
(2)夏休みに入ってしまうとプログラム募集が無かったりする
(3)やりたいことのためにお金とか条件整備も重要

この話をする中で、一人旅をしてみたい、外国は語学留学したい、家族と旅行に行きたい、バカなことしたいなどいろんな話が出ました。どれも素敵な企画でぜひ、実現に向かってほしいなと思いました。

「私、これやりたいです!」プレゼン大会とか楽しいかもねって、ローカルゼミのチームでは話が出てました。どうやったらやれるかをみんなで考えるって良いですね。やろう。

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