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こっちの事情もあるってことは、あっちの事情もある話

鳥取でNPOを経営しているゲンヨウです。主に大学生の社会参画を増やしていく事業を行なっています。今日は、相手の立場にたってみるという話。

1.活動的な学生がしがちなこと

活動的な学生はいくつもプロジェクトを抱えることがあります。抱えるのは問題ありません、個々のキャパは違うし、やりたいことがいくつもあるパターンもあるし、やってみないとわからない。

特に大学入ってすぐは、高校に比べれば、空きコマもあるし、塾とかないし、寝る時間も気にしなくて良いし、自由に使える時間が多く感じてしまう。僕もそうでしたが、いろいろやってみたくなってしまいますし、やれると思う。そこに突っ込んでしまうんですね。

サークルなど活動が提携化されている場合、1年生がやることは単純な場合が多く、それを通じて活動になれていったり情報収集の時間ともなります。必然的にそこまで負荷の高くない活動になります。一方、地域プロジェクトで提携化されていないものは、自分たちで組み立てる必要があるので、何年生であろうと試行錯誤の時間が増えます。また、相手があることも多いので、相手との調整が必要になります。

大学内のサークルは基本的には参加者が大学生なので、考え方や時代背景からの共有事項、基本的なスケジュールが共通なので、そこを考えなくても動きやすい条件になっているのですが、そこが難しくなります。

必然的に参加した当初とは思惑の違う時間の使い方になっているので、キャパを越えてしまうこともあります。また、学年が上がると幹部世代になるのでやることも考えることも増えます。その場面でもキャパの問題が出てきます。

2.キャパとどう付き合うか

自分が在学していた時に、研究室のフォローとNPOと自分の修論とがあって、隣の研究室の博士課程の人に「やることが山積みで」みたいな話をしたら「キャパが広がる時かもしれないから頑張るのもあり」と言われました。確かにそこの工夫でキャパは広がったなぁと思うこともあるので、進むという選択肢が間違いではないとも思います。

キャパを広げるためには、ツールを使って効率化していったり、型をつくっていくこと。他の人の良いやり方をマネするとか自分だけでやらない事かなと思います。任せ方は難しいのですが、長期的にはキャパがひろがります。

一方で、創業時に関わったプロジェクトの時は、研究室でやることを全部一旦止めました(研究から逃げたと言われればそれまでですが)。先生にも少し話をして。半年後に「いつ学校辞めるの?」と言われましたが(笑)。絞ったからこそ、その時のプロジェクトはやり切れたので、撤退するという選択肢もあると思います。

拘束時間の総量を考えていくしかないのかなと。研究室から逃げた僕はダメダメですが、大学生なので大学の時間(授業やテスト)などと向き合う時間が最低限確保しなくてはいけない。そこをベースに、プラスαできるものが何かを選んでいきます。

定例のものと、繁忙期で集中するものを考えていけると良いです。例えば農村ボランティアの依頼をいただく時もテスト期間については派遣が難しい可能性はお伝えします(学生にとっての繁忙期)。そこに用事を入れないようなルールを作ってしまう。同じように自分の時間の使い方にルールを作るのが良いのかなと。

3.キャパを踏まえての撤退戦略

ここに来て本題になるのですが、撤退を選択したときに、撤退戦略を作らないといけないです。いきなりの逃亡は悪手です。冒頭に書いたように、こちらの事情があるように、相手側にも事情はあるわけです。

そこも少し考えて欲しいなと、地域に関わる学生には声をかけます。サムネイル画像をゴーギャンの絵にしましたが、こっちから見える景色があるということは、向こうから見える景色もあるわけですね。

相手とも状況を話して、よい撤退ポジションを話していく。良いタイミングが生まれてくると思いますし、その交渉の経験が人生には活かされると思います。自分の都合もありますが、相手の都合も考える余裕は欲しいなと。

もちろん、アルバイト先に話しているけどやめられないとか聞くので、お互いの都合を踏まえての中間案を提案していってダメならしょうがないかなとは思います。相手がこちらの都合を考えないパターンもあるので。

地域側も新しい挑戦への寛容な姿勢を持つことも大事になってきます。歩み寄りだなと思うのですが、その辺も地域に話しつつこれからもやっていきます。今日はここまで。

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