エヴァQ
3回目鑑賞。
物語の構成はとってもシンプル。14年後に目覚めた主人公はすっかり何もかもが変わってしまって戸惑うけど、自分を全面的に承認してくれる友達と出会い、彼を信じて世界を元通りにしようと試みる。けど失敗に終わり友達も失う。
大量絶滅。世界が変わってしまったのは自分のせいだとかつての仲間に言われるけれど自分は友達を助ける為に必死だっただけで結果を受け入れることはできない。その結果を変えようとした。けれど。自分には分かり得ない背後の思惑によりそれは失敗した。
つらい。書いててつらい。
●カヲルくんの思惑…シンジが幸せな世界を作る?現在を変える?
●ゲンドウの思惑…もう一度ユイ(死者)に会う?次元を変える?
●ゼーレの思惑…人類を進化させてひとつにする?ヒトを変える?
全部よくわからん。
この3者だとカヲルくんを信じていたかったけど、ミサトさん達含めてシンジに説明しなさすぎて誰の側にも立てないと改めて思った。みんなハグしろよ。論理はいいから身体的接触。シンジくんなんてそれで一発KO。何でもいうこと聞いてくれると思うんだけどね。そうしないのがエヴァだって重々承知して楽しんでいるからいいんだけどね。
今回はカヲルくん(アダム)が「全ては縁が君を導く」と仏教的な言葉をシンジ(イヴ)に残したのが印象的だった。多神教的世界観が一神教(旧エヴァ)を超克するのだろうか。面白すぎる。
やっと再会した綾波に対してシンジが言葉が出てこず「プラグスーツの色変わった?」とどうでもいい事言うのが凄くいいよ。最後、宇多田ヒカルが「まだ何も伝えてない」と歌う。
みんな、まだ何も伝えてない
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