Dリーグを打ち終えて
はじめに
今回は
池袋にあるセット雀荘
「キングダム」さんが主催されている
私設リーグ「Dリーグ」に参加した感想を書いていこうと思います。
Dリーグ自体は現在ポストシーズン真っ只中
ただ私の登板はすでに終了しているので、筆をとっています。
ちなみに個人成績は
23半荘で▲14.3pt
良くもなく悪くもなく…。
ただプラスで終わりたかったという気持ちです。
さて、ここからの本編は長くなっていますし、
麻雀の戦術的解説などは、相変わらず全くなく、
ただただ感想なので、気になる人だけ進んでください!
参加のきっかけ
まずは、
「Dリーグ」について。
3人プラスサポートメンバー1人という構成で
チームを作り、
Mリーグルールにて27節(計81半荘)のレギュラーシーズンを行い、
上位8チームが通過となり
ポイントを半分にし、
2節(計6半荘)のセミファイナル
1節(3半荘)のファイナル
という
擬似的にMリーグを体験できるレギュレーションになっております。
毎期ゲストプロチームが参加しており、
今回は
鈴木優、鈴木楓、梶梨沙子、吉田光太(敬称略)
というメンバーで参戦が発表されました。
さて、
優さんが参戦すると発表され、
いち早く動き出したのが、
我がチーム「戦闘村事変」のキャプテンになることとなり
普段、優さんを一緒に応援している仲間でもある「はぐみ」さんでした。
その日の夜にXで呼びかけがあると、
私と「ユウ」くん、「林檎飴」さんという
同じく鈴木優を応援する3人がリアクションをし、
すぐに「鈴木優ファンチーム」という形でチームが結成されることとなりました。
Dリーグに参加したいと呼びかけてくれた
はぐみには感謝しています。
そして、
キャプテンという立場で、運営との連絡や登板スケジュールを組んでくれたりと、麻雀以外のことも担ってくれました。
本当に頑張っていたと思います。
途中、自身の体調も整わなかったり
レギュラーシーズンも思うように奮わなかったりと
苦しいことも多かったと思いますが、
ぜひ、ポストシーズンは楽しくやりきって
Dリーグが辛かっただけで終わらないでくれることを祈ってます。
重くのしかかる▲100pt
「鈴木優を応援する人たちのチームが参戦すること」
それは、主催者側、優さん、私達
3方向にとって良いことだと思いました。
もうひとつ参戦する上で大切なことは
「チームとして戦い続ける」ということだとも感じました。
私達のチームの1人1人が
和を乱して自分本位に振る舞うことがあれば、
そもそもこのリーグに参加する大きな意義を失うと捉えていました。
ただ、
私達4人の雀歴はとても浅く、
正直雀力は全チームの中で最下位レベルまであると考えていました。
チームが劣勢に立たされた時に
チームとして戦い続けるために、
メンバーを叱咤激励し鼓舞して、
前を向かせるように声をかけられるのは私しかいないだろうなそんな気持ちでいました。
他のメンバーを励ませるくらい自分の心に余裕を持つために、
自分の叱咤激励の言葉に説得力を持たせるために
私がチームのポイントを稼いで、
全員を引っ張っていく展開が理想だなと密かに開幕前から戦略を練っていました。
そんな中、任された開幕の2半荘。
結果は1和了もできないまま連続のラス。
試合前に
「2ラスでみんなの緊張を和ますね」
と飛ばした冗談が笑えなくなるほどの綺麗なフラグ回収。
開幕節は▲100オーバーの最下位スタート。
理想とはかけ離れた
最悪な出だしにかなり凹まされました。
想い出の初トップ
さて、
続く私の登板も2半荘続けてのものでした。
1半荘目は3着
ただ、和了もでたし、ラス以外の着順もとれた!
という超低レベルなところで安堵感を覚えていました。
そんな中迎えた
2半荘目、オーラスでラス目
「あぁ今日もプラスすらできないのか」
と思いつつも
なんとか1着順でも上げるため、
高打点へこだわった手組をはじめました。
浮いているドラの西をしぶとく残し、重ね
6.7pを払ってまで作り上げた手は
リーチ、發、ドラドラ、
1.4s待ちの高めチャンタという大物手に仕上がりました。
下家から1sが溢れ、ロンと発声し
裏ドラをめくると、表ドラ表示牌と同じ「南」の文字。
大物手は「倍満」にまで仕上がり、
なんとラス目からトップ目まで浮上。
Dリーグ初トップとなりました。
3半荘と4半荘目のオーラスまで苦しんだ末
高打点にこだわり、しっかり仕上げて和了り
劇的なトップ獲得というストーリーに
駅まで震えが止まらず帰りましたし、
今後私の麻雀道が続く限り、一生忘れない半荘になりました。
さて、
そんな半荘を後見していたのが「ユウ」くんでした。
ユウくんとは、
後見してくれた局の感想やダメ出しをしてくれながら一緒に帰ったり、
試合後に一緒に飲みに行ったりと、
この期間中、濃い時間を過ごし、関係性が深まったと思います。
そして、純粋に麻雀に向かい続ける姿勢は
チームを助け続けてくれました。
最多登板で、チーム唯一のプラスポイント。
セミファイナルをかけた試合も、彼がもぎ取りました。
レギュラーシーズン
ここまで助けてくれたユウくんが最後やりきってくれるなら、結果がどうであれそれでいい。
そうとすら思っていました。
けど、セミファイナルを持ち帰ってくれた。
そのセミファイナルを自身のさらなる成長のために思う存分使ってほしいなと思います。
成長の誤発声
初トップをとったものの、
まだDリーグの緊張感に半分飲まれながら打っていた私についに最悪の事象が起きてしまいます。
1.4p待ちのピンフ系でリーチをしたものの、
余計な考え事をしているうちに
4mでロンと誤発声をしてしまうのです。
その場は倒牌もしておらず、
和了放棄のみで終わりましたが、
結局1pはツモれており、痛恨のミスになりました。
「これがなければ、もっと自分はプラスだったかもしれない」
そんな思いで、その日はめちゃくちゃ凹みました。
なんなら1週間くらい引きずりました。
けれど、このミスのおかげで
麻雀への集中力や思考の持っていき方、
どのタイミングで何を考えるか、
そういうことを大切にするようになりました。
めちゃめちゃ悲しい出来事でしたが、
このミスは自身をまた強くするために必要なミスだったんだと今となっては思えます。
光が見えた後半戦
その後、
緊張もほぐれ、なんとなく雰囲気を掴めた私は、
ポツポツとトップを取れるようになりました。
集中すれば、手が入れば、
この舞台でも私は勝てる。
そう思えた私が次に狙っていたのは
「同日複数トップ」
自身とチームのマイナスを大きく返す機を伺っていました。
そんな中、
中盤の正念場がやってきました。
それは、序盤に組まれていた
ゲストチームとの対局が都合により延期になり、
2節、6半荘が同日開催となった日でした。
トップが大きいルールで6半荘は大きくポイントが動くことになるため、
今後を占う日になると感じていました。
私達のチームは
優さんと、かじりささんと
3半荘ずつを、その日行うこととなり、
ユウくんと私が登板予定でした。
少しでもポイントを伸ばしたい。
打ったことないプロと打ちたい。
そして優さんとの距離感に悩んでいる時期という理由で
私は優さんから逃げ、
かじりささんとの同卓を希望しました。
「とはいえ、かじりささんも強いし、プラスで帰れれば御の字だな」と臨んだ3半荘は、
まさかの3トップ。
正直自分でもなぜ3トップとれたかよくわかりませんが、
めくり合いには負けなかったのが良かったように思えます…。
続く
かじりささんとの3連戦リターンズも
2半荘目の70000点オーバーのトップにより、
+40ptほどで終えることができました。
チームはついにセミファイナル圏内に
自身のポイントもマイナスを返済し
+100ptにまで到達。
まさに、自身が思い描いていた理想の展開に持ち込むことができました。
最終節前の落とし穴
私が戦闘村事変にいる裏テーマ
それは、
「みんなを優さんのイベントに参加させる」
でした。
優さんがイベントをやっている日でも
Dリーグの試合はやってくる。
チームのみんなは優さんのイベントに参加したい。
そんな時に私がDリーグを打ち、
みんなには優さんのところに行ってもらう。
私が悩んでいる期間だったのもあり、
目一杯イベントを楽しめるみんなにイベントに行ってもらうのが全員にとって幸せだと思ったからです。
さて、そんな中迎えた最終節前の試合。
優さんの銀座花サロンのイベントと被っていました。
いつものごとく登板を申し出ました。
しかし、
その日の前日は
フクダ電子アリーナまでFC東京の天皇杯を見届け、家に帰ったのは深夜。
当日も仕事終わりに駆けつけるスケジュール。
お世辞にもコンディションが整っていたとは言えませんでした。
結果は、
チームを再びボーダー下に落とし込み、
個人のプラスも全部吐き出す▲130ポイント
3半荘目は気持ちを切らしてしまい無駄な放銃もあったなと感じる部分もあり、
心身ともにコンディションを整えないといい麻雀は打てないことを、思い知ることになりました。
セミファイナル進出に暗雲が立ち込め、
「麻雀を当分打ちたくない」
と思うほど凹まされました。
登板予定の最終節の初戦を
林檎飴さんに渡そうかと本気で悩むほどでした。
サポートメンバーの林檎飴さん
メンバーの私達が急遽出られなくなっても
嫌な顔せず代打登板してくれる頼もしい存在でした。
優さんから逃げたいという理由しかないのに
優さんとの同卓も代わりに打ってくれました。
話せば話すほど真剣勝負に飢えている麻雀熱。
そして、
チームとして戦いたい私の意図を汲んでくれて、
一緒にチームを励まし続けてくれた姿勢。
そんな姿に、
仲間であれ、競う相手であれ
絶対また真剣勝負の場を一緒に戦いたい。
そう思わせてくれる存在になりました。
会心の最終日
さて、
仲間からの檄により
最終日の初戦、
予定通り私が卓に向かうことになりました。
東場
手牌に恵まれず、後手を踏み続ける展開。
押す価値すらない状況に、しぶとく降り続ける展開でした。
このまま何もせず終わるのか、
そんな想いが脳裏にチラツキながら
迎えた南場の親でやっと大物手を実らせることができ、
素点の大きな2着を取ることができました。
我慢するべきところで、しっかり我慢し
行くべきところをしっかり手を組んで実らせる。
その後もトップを取るためにどういう選択をするか色々考えて選ぶことができた。
2着だったものの
今まで打った半荘の中で会心の出来でしたし
Dリーグに参加した集大成になったと半荘になったと思います。
レギュラーシーズンの結果は
ボーダーと約5pt差でのセミファイナル進出。
今までの全ての試合が意味のあるものだったんだと思えたら
一気に感慨深いものが押し寄せてきました。
Dリーグで感じたこと
Dリーグでは今まで書いてきたように色んなことを学びました。
23半荘で▲14.2ptなんていう
無機質な数字だけでは語れない色んなストーリーがそこにはありました。
リーグ戦を打つとなると
こんなにも1つの勝ちや負けでメンタルが揺さぶられるのかと何度も感じました。
チームを背負って戦うことは
こんなにも重くて、苦しいものかと。
同時に、喜びや嬉しさもこんなにも大きく膨れ上がるものなのかと。
驚きながら過ごしていました。
少しでもプロ雀士と同じような環境で麻雀を打ったことで
「麻雀プロへのリスペクト」
も増しました。
趣味で楽しんでいる私でも
こんなにメンタルを大きく揺さぶられる。
そんな不安定で、理不尽さを大きくもつ麻雀に
すべてを賭ける人生。
到底私には真似できないなと改めて感じました。
そして、リスペクトとともに
「好きなプロに全力で応援の声を届け続けること」
の大切さも学んだように思えます。
1つの勝負にメンタルを大きく左右される世界だからこそ、
どんな結果でも
ずっと味方でいること、
ずっと応援していることを伝え続けることが、
そのプロの未来への大きな後押しになるように感じました。
だから、今大好きなプロの人達に
応援している気持ちをずっと伝えたいと思いました。
Dリーグで得たものが大きすぎて、
真剣勝負の場がここでなくなってしまうことがすごく物足りない気持ちです。
いつかまたDリーグに参戦するのか、
海賊リーグのようなワンデー大会に力を入れるのか
あるかなオープンや、WCCなど、個人のリーグ戦に出てみるのか、
自分と相談しながら
まだまだ麻雀道を楽しんでいきたい!
そんな決意表明をしてこの記事を締めたいと思います。
長々とお付き合いありがとうございました!