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【拓本掛軸買取りました】

福岡県筑紫野市にて掛軸をたくさんお預かりいたしました。写真の掛軸は中国の古い拓本です。何を描いているのかはほとんどわかりませんがどうも中国の書家の人の掛軸だそうです。拓本とは凹凸のある対象の上に紙を置き、墨色を乗せていくことによって形状を写し取る手法です。練状の墨である「墨拓」を使う湿拓法、固形の墨「つりがね」を使う乾拓法の2種類があります。鉛筆、固形の墨(釣鐘墨・拓本墨・蝋墨)などで擦って拓本をとることを乾拓といいます。紙や布を濡らして器物に密着させ、乾く前に上墨して拓影を得るものを湿拓といいます。対象の器物に紙等を載せた上から上墨することを間接拓といい、器物に直接墨を塗って、版画のように紙を押し付けて写しとるのを直接拓といいます。粗雑な魚拓をとる場合以外は通常直接拓を用いることはないようですね。濃墨を数度に渡って上墨し、光沢のある拓影に仕上げるのを烏金拓(うきんたく)といい、対象の部分だけ、あるいは全体に薄く上墨した拓本を蝉翼拓(せんよくたく)というそうです。書画の奥深さを知らされました。ではまた


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