どちらにするか迷ったら「好きか? 嫌いか?」で決めなさい #1 人生が変わる!「直感」の磨き方
仕事も、人間関係も、恋愛も、人生は「小さな決断」の連続。どちらにするか迷ったときは、アタマで考えるよりも直感にしたがったほうが、結果うまくいくものです。メンタルコーチ、ワタナベ薫さんの『人生が変わる! 「直感」の磨き方』は、直感を味方につけ、なりたい自分になる方法を、42の法則にまとめた一冊。その中から、みなさんにもぜひ試していただきたい法則を、厳選してご紹介します。
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「やりたいこと」を最優先に
世界的ベストセラーとなっている『7つの習慣』。そこに載っている時間管理のマトリックスというものがあります。第一領域から第四領域まであり、「重要」か「重要でない」という縦軸と、「緊急」か「緊急でない」という横軸で、物事の優先順位を決めていくというやり方です。
人は大抵の場合、緊急性で物事の優先順位を決めがちですが、この『7つの習慣』では、第二領域にある、緊急ではないが自身の人生の中で重要なことを優先するように勧めています。
言葉を換えていうなら、やらなければならないことよりも、やりたいことを人生の中で優先する、ということなのです。
何かを選ぶ際にも、直感が働きやすいのはそのような選択をするときです。「やらなければならない」という感覚は、意識的な部分での判断であり、計画、計算などが必要なものです。
一方、「やりたいこと」とは、自分に無意識にかけているリミットが外れやすく、直感も働きやすいもの。そこで、何かを決定する際の判断基準のひとつを「好きか? 嫌いか?」にするとうまくいくことが多いです。
「好きか? 嫌いか?」とは、きわめて直感的、本能的なもので、右脳からの声、つまり潜在意識からの声なのです。
元来日本人は、生真面目なところがあるので、「好きか? 嫌いか?」などのように、苦労が伴わないことや、子どものようにわがままに生きることに、軽い罪悪感を持つ人も多いかもしれませんが、そう思う必要などありません。その決定は物事がうまくいくようにするための直感の声だからです。
こんなふうに自問してみよう
この選択方法は、自分の人生の機嫌を取るのに最適です。私たちは、選択を迷うときがよくあります。たとえば……
・飲み会に行くか? 行かないか?
・この商品を買うか? 買わないか?
・この人と付き合うか? 付き合わないか?
・このことを相手に伝えるか? 伝えないか?
こうした二者択一に迷う場合は、子どものようにワクワクする感覚に任せて決めたほうが、成功する確率も高いのです。もし、迷ったら自問してみましょう。
・私は飲みに行きたいの? 行きたくないの? 飲み会は好きなの? 嫌いなの?
・私はこの商品を欲しいの? 欲しくないの? その商品は好き? 嫌い?
・私は、この人と付き合いたいの? そうでもないの? その人が好き? 嫌い?
・私はこのことを相手に伝えたいの? 伝えなくてもいいの?
いろんな質問の仕方があるとは思うのですが、このように心地よいほうを選ぶ癖をつけていくと、生き方がかなりシンプルになっていきます。
私たちは、行きたくないところに無理して行って、思ってもいないのにいいたくないことをいって、逆にいいたいことを我慢して、食べたくないものを食べて、食べたいものを我慢していることがいかに多いことか……。
一旦、自分の「好きか嫌いか」に変換して考えてみると、シンプルな答えが出てきます。
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