徹底的に泣く、一度だけ電話してみる…失恋を吹き飛ばす「特効薬」
恋人ができない、失恋から立ち直れない、不倫の恋に苦しんでいる……。年ごろの女性にとって、恋愛の悩みは尽きないもの。好きな人に愛されるにはどうすればいいの? 運命の人と出会って、幸せな結婚をするには? 浅野裕子さんの『「愛される女」になる本』には、その答えがズバっと書かれています。本書の中から、恋愛に悩む女性必読のノウハウをいくつかご紹介しましょう。
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泣くのは「今日だけ」
激しい失恋からは、なかなか立ち直れないものです。
そういうときには、逆に覚悟を決めて、徹底して悲しみの中に浸ることが、特効薬になります。
「泣く」と決めたら、徹底的に泣いてしまうのです。
音楽を聴きながら泣いてもいい。悲しい映画のビデオを借りてきてもいいでしょう。
決めたからには、泣いて、泣いて、泣き抜くのです。
そこまで泣けば、疲れて、いつの間にか眠りに落ちるはずです。
翌朝目が覚めたときには、少なくとも、前日までの悲しみは驚くほど減っていること間違いありません。
落ち込んで何も手につかない、何もする気が起こらないのなら、無理に行動を起こす必要などないのです。
顔も洗わず、食事もとらず、ベッドで頭から毛布をかぶって一日中ごろごろしてください。電話が鳴っても出る必要はありません。携帯電話の電源は切っておきましょう。徹底して落ち込むのです。
ただし、「今日一日だけ」と、自分に強く言い聞かせることを忘れないことです。
それ以上悲しみを引きずってはいけません。
そもそも、悲しみに長く浸っていると、細胞の代謝が悪くなります。肌も荒れるし、髪の毛のツヤも失われ、さらにひどくなると生理まで狂ってしまう。一度狂った代謝のサイクルを元に戻すのは大変なことです。
実のところ、失恋の悲しさより、自分を大切にしてあげられないことのほうが、何十倍も悲しいことなのです。まず自分を大切にしてあげることからしか、幸福なドラマは始まらないのです。
だからこそ、「この失恋は、次の素晴らしい恋にめぐり合うためにある!」と前向きに考えることこそが、幸せへの特効薬なのです。
自分自身でピリオドを打つ
失恋したら、潔く諦めて次の人を探しなさい。
常にそのように勧めてきました。
けれども、失ってから初めて彼が理想の男性だったと気づくことは、ありえないわけではありません。
執着心からではなく、本当に得がたい大切な人だったのだと気づいたならば、一度だけ、もう一度だけチャレンジしてみてもいいと思います。
ただし、あなたから彼にかける電話は一回だけです。一度だけのチャンスの電話に、過去の言い訳も禁物です! とにかく明るい声で、「最近どうしてるの?」と明るく切り出すことです。
彼は、ようやく重石が取れた解放感に浸っているかもしれません。
そこへ、暗い湿っぽい声で電話がかかってきたら、それだけですぐに電話を切ってしまいたくなるはずです。
もし、その一回の電話が、次に会おうというチャンスにつながらなければ、それが本当の終わりです。それ以上ズルズルと引きずってはいけません。
次に相手が何かリアクションを返してくれない限り、そこで潔く諦めるのです。
恋愛には必ず道しるべがあります。
彼からなんの反応もないというのが、この場合の道しるべなのです。
手に入らないことがはっきりしたのなら、今度こそ自分自身でピリオドを打ちましょう。
こうして一つの恋愛を自分なりにきちんと終わらせることができれば、必ずまたあなたを愛してくれる人との出逢いがあります。
あなたがこれを機に前向きに生きようとする限り、新たな出逢いは、すぐ隣で待ちかまえているはずです。