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ルールにがんじがらめになって大事なことを忘れてしまってないかい?

こんにちは、ギバー型経営者のためのカルチャースクール!どっしり塾のこうめいです。

このブログはHPブログに書いたブログをリニューアルして再公開したものになります。よかったらご覧くださいね。

今日の記事は、アダルトチルドレン専門の行政書士さんからの依頼を受けて書かせてもらってます。

私の元行政書士のお坊さんという経験から、『自分のお客さんたちの心が少しでも休まるような話をしてほしい』という依頼をいただきました。

今まで私は、まだまだ修行の身だったことと、そもそも法話などにはいろんな解釈や感じ方があるからとあまりネット上では話してなかったんです。

が、こういう要望も来てますし、私自身もお坊さんになって10年。しかもnoteを開始した節目なのでこういうお話も解禁してみようかなと思ってます。

さて、「いつまで背負ってるんだ?」という禅のお話があります。

ちょっと長いですがその話を見ていきましょう。

ある時2人の修行僧がいました。その二人が、川を渡ろうとするときに、傍らに川を渡れずに困っている女性がいました。

そこで修行僧は考えます。『お坊さんは女性にかかわってはいけない。触れちゃいけないから助けてあげられないな~』

そう思って困っていると、もう一人の修行僧が、『向こうの川まで背負いましょうか?』と言って、女性を背負って川の向こうまで渡ってしまったのです。

その女性と別れてしばらくして、その行動にだんだん怒りを感じた修行僧は女性を背負った修行僧に

「おまえ!女性に触れるのは、ルール違反じゃないか!」

と叱ったそうです。すると、女性を助けてあげた修行僧は笑いながら

『なんだ?お前はまだあの女性を背負っていたのか?俺はとっくの昔に、川のところでおいてきたぞ?』といったとされています。

法話

お話はここまでなんですが、わかりますでしょうか?

修行僧は若い男性がどうしても多いので、女性と必要以上に関わってはいけない。というルールがあります。

それは修行僧が自分の執着心を捨てられなくなってしまうのを防ぐためです。

あの女性が好きだの、この女性がどうのだのと考えてしまうと、そこに執着が生まれて、囚われて自分自身を縛りつけてしまうわけです。

いわゆる恋は盲目というやつですか?あんな状態になってしまうかもしれませんし、そこまでじゃなくても、それに近い感情を持ってしまうかもしれません。

ところでそれを理解したうえでもう一度比べてみてください。

  • 「女性だから」と助けなかった修行僧

  • 「女性も男性も関係なく困っている人だから」と手を差し伸べた修行僧

あなたはどちらが囚われてしまっていると感じますか?

私は、「女性ということに」とらわれて手を貸せなかった修行僧と、男女関係なく困っている人だからと助けた修行僧では、とらわれているのは助けられなかった修行僧の方ではないかと思います。

そして、助けた修行僧は何にもとらわれてないので助けた時点でその女性のことは忘れて次の段階に進んでいます。

一方、手を貸せなかった修行僧はその後悔をいつまでもモヤモヤと抱えたまま、それが怒りに代わり自分にはできなかったことをしたもう一人の修行僧に怒りをぶつけてしまったわけです。

女性に心を縛られたのは手を貸せなかった修行僧なわけです。

近年感じるのは、こういう手を貸せなかった修行僧みたいな行動をする人が増えてきている気がしています。

例えば道を歩いていてすれ違った人に挨拶をすれば不審者扱い。仕事で後輩に声をかければセクハラだのパワハラだの言われます。

もちろん本当にそういう問題を起こしているならそれはダメなことなのですが、そうじゃないのにこういうのはダメ、あれはダメ、これもダメ、とメディアやいろんなところによりルールを作られ動けなくなってしまっている。

その結果本当に困っている人を救えなかったり、コミュニケーション不足で孤立と不安を抱える人が増えたり、世の中ゆがんでいってしまっていないでしょうか?

私も元法律家として、社会で生きていく以上最低限のルールが必要ということはよくわかっています。

本当はそんなものも、常識も気にせずに生きていけるのがいいのですが、人がたくさん入り以上は全員がそうしてしまうと秩序が保てません。

だから、私は形式が不要だとは言いません。

ですが、今、あまりにも表面的な形式を整えることばかりに労力を割き、その形式は何のために作られたのか?そこを考えることがない人が増えてきました。

そうなると、たとえば、学校生活でも会社生活でも、ルールにのっとって、言われたことだけをやればいいので、確かにその生き方は楽です。

そして、その生き方に満足ができているのであれば、私はそれが幸せと考えています。

でも、それに何か違和感がある。不満があるから、人の心は徐々にすり減ってしまうんです。

そうなるくらいであれば、一度立ち止まって、今あなたがしていることは、いったい何のためにしているのか?もう一度問い返してください。

あなたはもしや、女性に触れてはいけないというルールに縛られ人助けをできなかった修行僧のように、自分の心をルールで縛り付けていませんか?あるいは、ほかの人まで縛ろうと必死になってませんか?

しかも、そのルールを勝手に自分自身で作り出してはいませんか?

ルールがあればあるほど、人の心は疲れていきます。手放せるところは手放す。それでいいのではないですか?私はそう思うんですがね。あなたはどう思いますか?

今日はここまで。

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