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「盗人にも五分の理を認める」つよさはありますか?

こんにちは。ギバー型経営者のためのカルチャースクールどっしり塾のこうめいです。

どっしり塾では、『リーダーシップ研究会』という授業を毎月開催していますが、この授業ではエニアグラムのほかにD・カーネギー氏の『人を動かす』をメインに使っています。

今日はそんなD・カーネギー氏の『人を動かす』の一説をもとにを話をしていこうかなと思います。

盗人にも五分の理を認める

D・カーネギー『人を動かす』 人を動かす三原則

この言葉を聞いた瞬間にガーンと頭を殴られたような衝撃を受ける人も入りのではないでしょうか?

盗人は確かに悪い人間なのですが、その人間にも「自分なりの正義」があるというのです。

そして犯罪者ですらそうなんだから、犯罪者ではないあなたの周りの人ならより「自分なりの正義」が強いし正しいという思い込みは激しいと思いませんか?と続くわけです。

言われてみれば確かにそうです。それがどう考えても理不尽な主張であったとしても、その人にとってはそれが自分の中の正義だったわけですから。

だから正義同士の戦いは戦争にしかならないんですよね。

そこでD・カーネギーがたどり着いたのが「盗人にも五分の理を認める」という考え方でした。

そんなこと言って、間違っている奴の意見をそのまま通すっていうのか?と怒りを感じてしまう人も色かもしれませんが、それはちょっと違います。

その人の間違った行動などはどう改善していくか?という話し合いは必要ですが、間違った考え方の相手を追及しても、自分の気持ちがスカッとするだけで何も前に進まないんですよね。

例えば私が塾の先生の時に宿題を必ずやってこない子がいました。

他の先生が叱ってもそれが改善しないので、私が話を聞いてみることにしました。するとこんな答えが返ってきたんです。

宿題をやろうとはして机に向かっているんだけど、気が付いたら時間ばっかり過ぎていって宿題がどうしても終わらないんです。

なるほど、やろうとする意志があるのであれば他にはやり方に原因があるんだね。ということで、毎週ちょこちょこ声をかけ、今日はあれができた。今回はあれができなかった。という話を1か月ほど続けてみました。

すると、その子は1か月後にはほかの生徒と同じように宿題を終えられるようになり、宿題忘れがなくなったんです。

またある時は、カンニングをしてしまう生徒がいました。

カンニングで叱るのはカンタンなのですが、なぜカンニングをしたのかという話を聞いてみると「自分は賢いと思われているのに、最近成績が落ちてきて家族や仲間にバカにされるのが怖かった」というわけです。

なるほど!ならその心の重荷を解決してあげればいいと、私が動いたんですが、それ以来その子のカンニングはなくなりました。

どちらも指導者がわから見れば悪いことをしている子たちになるんですが、彼らには彼らの理があるわけです。

その理をしっかり聴けば、ほかの解決策が浮かんだりケアの仕方が浮かんでくるので対処できるんですね。

これが私は、D・カーネギーの伝えている『盗人にも五分の理を認める』ということだと思っています。

つまり問題解決する最初の一歩がこの『どんな意見でも批判せずにまず認める』という行為になります。

これを実行するには、実行するあなたにも相当の忍耐力が求められるでしょう。私も大変でした。

でも、これを実践していくと徐々に問題が解決していくことを実感できるようになってからは、その苦痛も和らぎ、逆に楽しいことになっていったんですね。

もちろんエニアグラムに出会ったということもあるのかもしれませんが、どんな知識があっても、相手を受け止めるという一歩目ができなければそれは使えません。

そう考えるとやはり人間関係の第一歩は、「相手の考えを受け止める」ということからなんだなと私も改めて思います。

最後に、

批判も非難もしない。苦情も言わない。

D・カーネギー『人を動かす』 人を動かす三原則

ここから人間関係はスタートする。ということを忘れないでくださいね。

それでは今日はここまで。

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