懐かしい資料を見つけた

※先日職場のロッカーを片付けていた時、ホッチキスで留められた資料を発見。
帰宅してからゆっくりと見てみると、娘が大学生の頃に書いた卒業論文ではないか。

その資料とは別に、A4サイズの紙がヒラヒラと足元に落ちた。

それは、息子が高校1年生の頃に統合失調症を発症するまでとその後しばらくの経過が記されている。えっと...これは...
当時の主治医が記載したものをコピーしたものか。

大事な記録としてここに残しておこうと思う。

『H25年10月頃、姉に髪の毛を抜く事を告白。その後、その髪の毛を食べてしまうことも告白。その頃、数人の声が入り混じって聞こえており、次第にどれが自分の声か分からなくなる。その事を姉と母親に告白し、頭が混乱していることも伝える。
電車通学であったが、一緒に乗っている人(特定者なし)から監視されていると感じ、自分の携帯を常に見られており、情報を抜き取られるという感覚に襲われ電車に乗れなくなる。そのうち学校に行けなくなり、自宅からも出る事が出来なくなる。自宅にいても監視の目は続き、自分の頭の情報が携帯から抜き取られるという感覚があり、携帯の電源は入れられず自分の部屋から出られなくなる。酷い時は、母親が階段を上がってくる音が怖く「殺されるかもしれない」と思うようになり、自分の部屋から益々出られなくなっていった。また、刃物を持った女の人がいつも階段下にいる姿が映像として見え、それがどんどん近付いてくるという恐怖もあり、布団を頭から被ったまま動くことすら出来なくなった。

そんな様子を見て心配した母親が、〇〇医療センターに電話し、H26年1月8日に受診。次回の受診は2週間後であったが、毎日誰かに監視されている、殺されるなどの感覚が日に日に酷くなり、眠れず、食事も毒が入っているようで全く食べられなくなる。その為母親が再度〇〇医療センターに連絡し、2週間を待たずH26年1月16日に再受診。その時に統合失調症と診断され、服薬が開始となる。
服薬後、監視されている、殺されるなどの感覚は薄くなり食事も摂れるようになったが、睡眠時間が極端に増え、1日の殆どを寝て過ごすようになる。その為高校にいよいよ通えなくなり、あまりにも寝ている時間が長かった為、同居していた祖父母からも責められ、辛さは増していった。

H26年6月、単位制の高校に編入。H26年11月にレジ打ちのバイトを開始したが、次第に複数の業務に頭が混乱し始め、頭の疲れが取れず起床困難となる。僅かな期間でバイトは辞め、その後再び自宅にこもるようになる。H28年3月に単位制の高校を卒業。その頃には、大好きな自転車に対し、ネジがきちんと締まってないのではないか、壊れてしまうのではないか、スマホの履歴を消したはずだが残っているのではないか、残った履歴から自分の情報が全て漏れるのではないかと思い、1日に何度も確認し、母親にも確認をしてもらうようになった。社会復帰を目指して挑戦した作業所も、次第に人の声や言葉、音に対し必要以上に敏感になり、作業所も辞める。外出時に母親に同伴してもらうが、それでも人混みに入ると母親の声が頭に入らなくなり、誰かに見られているという感覚に襲われ頭が混乱。過呼吸になりそうにもなる為、長時間の外出は出来ない。』

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