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映画「日日是好日」の感想

19歳から32歳まで、鎌倉でお茶をしていました。最初の6年くらいは、希林さんよりもう少しお歳を召した鎌倉では有名な裏千家の先生に教えていただいていました。

正にあの映画の舞台と私の若かりし頃が重なり、不思議な気持ちで映画を観ました。

そう言えば、茶道では一期一会を大切に、一度しか無いその瞬間を亭主も招かれた人も大切に過ごす事を学んだ事を思い出しました。

今の私に一期一会の気持ちで人と会うことがあるのかと反省しました。

茶道は季節を感じ、お道具を大切に扱い、無駄がないお手前に、いつも気持ちが落ち着きました。

その時間が私に貴重な時間だったと当時は考えもしませんでしたが、今思うと素晴らしい時間でした。

すぐにわかることとすぐにはわからないこと。

こんな事もその一つなのかと考えました。

子供が生まれ、鎌倉から神戸に移った際にお茶から離れてしまいましたが、私の人生で侘び寂びの世界で決して華やかな色は使われてないのですが、色鮮やかな時間でした。

日日是好日は土砂降りの雨でも、凍りつくような寒い冬でも、その瞬間瞬間がかけがえの大切な時間である事を教えてくれているのだと思います。

自然を感じ、季節を楽しみ、人との出会いに感謝して暮らしていく。

それを教えてくれているのかと思いました。

この映画に出逢えた事に感謝しています。


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