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創作キャラに宿る好みについて

こんにちは。架空書店「鹿書房」店主、伍月鹿です

先日、怪盗グルーシリーズの新作映画を見てきました
細かな描写ひとつひとつが面白くて、すばらしいCG技術に夢中になりっぱなしでした。ミニオンがみっちりしているシーンは目が何個あっても足りませんね
ミニオンズシリーズのケビンが好きなので、縦長の子が映るたびにそわそわしてしまいます。優秀だけどちょっと皮肉屋っぽい子が多いイメージ

グルーが「肩の荷を下ろす」描写にはうるうるとしてしまいました。彼もいろいろな出会いや経験を経て、成長しているのだと実感できました
ところで、日本のグルーは関西弁が定着しているようですね。シリーズ全てを字幕で見ているので、わたしはどうも馴染めなくて、新作も字幕で見に行きました。スクリーンXでも字幕やってくれたらいいのに


今日は、自創作キャラあるあるでビンゴを作ってみました

キャラクタービンゴ

どうぞ、ご自身のお好みでビンゴをしてみてください
当てはまるものが多かった方は鹿書房作品がおすすめです!!笑

↑ ビンゴカードはこちらからお借りしました


創作キャラに宿る好みについて


こうして一覧にしてみると、鹿書房キャラクターには当たり前ですがわたしの好みがふんだんに詰め込まれているなと実感できました
中でも繰り返し採用しがちな設定について、自己満足に語ってみようかと思います


・表情硬い

表情変化に乏しいキャラは多分どの作品にも一人はいます
ルーツは伊坂幸太郎先生の黒澤や「死神の精度」の千葉でしょう。「陽気なギャング」シリーズの成瀬とかもそうかもです。なんなら伊坂先生もそういうクールなキャラはどのシリーズにも一人はいますよね

わたし自身はどちらかというと常に笑顔のキャラクターが好きです
「家庭教師ヒットマンリボーン」の山本や「薬屋探偵」シリーズの座木、「恋とプロデューサー」のシモンなど、人生を狂わされたレベルで好きなキャラクターは笑顔以外の表情が貴重な、常に口角をあげている、あげようとしているキャラばかりです(「アカセカ」の孫市や「ワヒロ」の浅桐、「A3」の有栖川……などと最推しをあげていくとマジでそんなキャラばかりです)

でも、クールで何事も動じない、なんなら真顔で冗談をいうキャラクターは物語に遊びと深みを持たせてくれる気がしてます。流されない冷静さは主人公や展開に「No」を言う役目になってくれます
冷静に見えてポンコツだったり、絶対に折れない真面目さだったり、似たような性質でもバリエーションをつけられるのも楽しい

同じくらい、ぶっきらぼうで顔が怖いヤンキー系なのに、実はいい人みたいなキャラも作りがちかもしれません。ツッコミにいいんですよね


・黒髪

上記であげた三大好きキャラが黒髪ですね笑
わたしも髪を染めたことがなくずっと黒髪です。だって色が落ちるたびに美容院に行くって絶対大変じゃないですか。わたしは自分のずぼらさをわかっていて染めようと思わないので、黒髪キャラを作るときはわりとこだわりを持って黒髪に設定します

キャラクターの髪色はどこまでリアルか問題は、昨今派手髪が主流になって深くつっこまなくてよくなった感がありますね
「ほりみや」シリーズの中で語られていたリアルでは地味色の可能性があるという解釈が好きなので、キャラクターのアバターを作るときは色を派手にしても、リアルでは作中で断定しない限りわからないというスタンスを取ってます


・自信ない

表では堂々としていても実は内心自己肯定感が低いキャラも多い鹿書房
それでいて頑固な一面を持つキャラも多いかもしれません
ほとんどの作品を一人称で書いているので、語り手の自己評価と、語り手を外から見た際にギャップが大きくある手法が好きかもしれません

乱歩の「人間椅子」のような作品の作りに騙される展開が好き。視点が切り替わったときに物事の見方が変わる作品にも憧れがあります
初期の辻村深月先生の作品が大好きです。「冷たい校舎の時は止まる」で後半に深月の印象が大きく変化する展開や「スロウハイツの神様」でチヨダコーキ目線の物語が、これまで読んできたものとは全く違うものになるストーリーに度肝を抜かれ、それらの作品のような一人称描写がブレない作品をいつも目指しています

語り手が自身を卑下しながら実は優秀だったり、外から見ると人と異なる性質を持つのは、電撃文庫全盛期にラノベを読んでいた影響もあるのかもしれません。キョンは永遠にキョンだからいいんです


・目つきが悪い

これはわたしがいまでもたまに言われるコンプレックスの現れでしょう
ぼうっとしているだけなのに「睨まれた」と言われ続けている人生です。特に学生だった頃は本当よく言われてましたね。悲しい

これまで笑顔のキャラに人生狂わされておりますが、同じくらいほとんど笑わないキャラにも振り回されていることがあります
「千銃士」のラップや、すみっコぐらしのえびふらいのしっぽとかがそうですね。いつも無表情で何を考えているかわからないキャラが、唯一の存在だけに表情をやわらげ、目を細める姿にぎゅんとしてしまいます
なんなら、常に笑顔のキャラクターに「笑ってないと目が怖い」属性があると最高。三白眼も大好きです

深みがあるようでない、というキャラクターは描写が楽しいのですよね
日常系作品ではけっこうそういうキャラが好きになりがちかもしれません。そしてそういうキャラには「こいつ何も考えてないだけだぞ」と教えてくれる理解者が傍にいがち。セットで沼です


・眼鏡

眼鏡がすき。それだけ


・異性が苦手

作中で言及してない場合でも、キャラクターの恋愛関連の考え方はある程度決まっていることが多いです
スターシステムBL「青い月に啼く」では特に全員が「生産性がない」キャラとして描いていたので、ある程度細かく決めておりました

性的、恋愛趣向テンプレート

上記、セクシャリティとアロマンティックを混在している簡易表現です
自分自身のふたつを断言できる人って少ないと思います。わたしも結局自分がどこに当てはまるのかはずっとよくわからないです
だから、少なくともこの考え方に近い、というものを表記しております
また、キャラクターの言動からセクシャリティをあてはめたり、他人のアロマンティックを推測するような描写もこの世には存在しますが、そういうのって全般的に下世話だと思ってます
しかし、自キャラはわたしが決めないと描写もできないので、下世話なことを敢えてやっています。なんならそれが作者の唯一の特権ですね

そんな中で、異性が恋愛において関わらないキャラは、BLを書いている以上多くなりがち。むしろはっきりと嫌悪していて、拒絶する描写書きがち
無感情だからこそ、異性が生活に関わってこない場合も多くなりがち。このあたりの描写はリアルな方なんじゃないかと自負しております

青い月はスターシステムですが、上記の表記は本編でもほぼ同じです
本編では別の出会いがあって考え方が変わったキャラもいます
有川なんかは本編だと真逆の位置にいますね


鹿書房の楽しいポイントは、店主の「好き」に正直な点だと現在は断言ができます
ウケるとか、人気があるとかは考えません。むしろ考えて書けません。そこが自己満足に留まる点であり、いいところとして売り出していきたいところです

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