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ラビュリンスについて-採用しなかったカード

 前回の続きです。今回は採用しなかったカードを挙げていきたいと思います。なお、上のカード程評価が高いです。

・通常罠

・《激流葬》

 【神碑】対面で弱いこと、使われるタイミングが限られることが理由で抜けました。しかし、後手を捲るには非常に強力なカードであり、現環境では【スプライト】に対して無類の強さを誇ります。
 《深海のディーヴァ》や《Live☆Twinリイラ》など召喚時にレベル2を供給するカードは《現世離レ》や《バージェストマ・ディノミスクス》で十分な除去が出来ないため、これらのカードを削ってでも採用する余地があります。

・《次元障壁》

 空打ちできるカードなので城の効果を起動できます。 
 【斬機】が余りにも多かったので抜けました。前環境までは【烙印デスピア】【神碑】にそれなりに有効なため入れる意義がありましたが、現環境では【スプライト】が多いため採用する価値は低いです。
 

・《闇のデッキ破壊ウイルス》

サムネ

 【神碑】対面では決まればゲームエンドですが、それ以外の部分で弱さが目立ちます。全体除去や初手で壺、《スモールワールド》等サーチカードを使われないためスタンバイフェイズに打ちますが、そのため城があれば1破壊を放棄することになり、無ければ姫が蘇生できないのでアドバンテージ稼ぎが難しくなります。
 また【神碑】対面でもリソースを無にすることはできず、チェーンで《神碑の牙ゲーリ》を出すことで泉を回収でき、非破壊除去を強いられるので完全に勝ちになるわけではありません。
 さらに姫が出せないと何の役割も無い点、【神碑】対面以外では死に札にはならないものの弱く、普通に妨害した方が勝てること、後手では【神碑】対面ですら弱いことを加味して抜きました。

 先行番長、無くても勝てるといった部分で【ふわんだりぃず】の《ハーピィの羽根吹雪》に近いものを感じます(あちらほど採用圏外では無い)。
 決まれば強いのでランクマの過半数が【神碑】になったら入れるかも。

・《拮抗勝負》

 【斬機】に効きにくく、【神碑】も肝心の《神碑の泉》を除去できない。
 墓地にリソースを残せる【烙印デスピア】や無効妨害が立つ【ふわんだりぃず】には弱く、有力な仮想敵が居ませんでした。  
 また、先行で何の役割も持てない所も非常に弱いです。

・《墓穴ホール》

 《灰流うらら》を筆頭に、《斬機サーキュラー》《相剣軍司-劉淵》など敵は多かったものの、うららは手数で、後者は通常除去で足りるため解雇。

・《身代わりの闇》

 割とピーキーなので抜けました。《拮抗勝負》や非破壊除去をケア出来ないのが微妙。

・《神風のバリア -エア・フォース-》&《砂塵のバリア -ダスト・フォース-》

 【斬機】【神碑】対面にあまりに弱いです。

・《天龍雪獄》

 汎用的な効果を持つ強カードですが、環境上位勢で【斬機】しか強い対面が有りません。また、【斬機】対面でもマスカレーナ素材アストラムを処理できる以外は《現世離レ》や《ドラグマパニッシュメント》で十分です。

・《ラビュリンス・バラージュ》

 一つの罠を同一チェーンで2回使いたい場合があまりありません。強いて言えば《悪魔の技》で《神碑の泉》を対象に取り、チェーン神碑魔法で泉を守ろうとした場合?

・《魔のデッキ破壊ウイルス》

 自分は絶対採用しませんが、稀に採用されているレシピを見かけるので否定意見を書いておきます。
 ラビュリンスというデッキは着地狩りが非常に得意で、先行で2,3枚の着地狩りはほぼ確実に立てられます。【スプライト】の手数は召喚権+《スプライト・スターター》なので2除去あればほぼ完封出来、ウイルスを打つまでも有りません。
 【ガエルスプライト】【幻魔採用スプライト】では《粋カエル》《七精の開門》の蘇生のため手数は3つになります。それでも2除去相当の働きしかしないこのカードを採用はしませんが…

 フィールドのカードを除去できるので後手からも捲れますが、その役割も《激流葬》で十分です。場にモンスターが出なければ発動できない欠点もほぼウイルスと共通で、あちらは高打点も処理できます。 
 しかもこのカード、《スプライト・スターター》を持たれていれば貫通されるので完封カードではありません。

 ウイルス系カードは場にモンスターを用意しなければならず、発動に際してディスアドバンテージを負う(闇デッキと違いスタンバイに打たないので城があれば一応回避可能)不安定なカードです。手札のリソースを削る等強力な点はありますが、こんなリスキーなカードを採用する意味はありません。

・《はたき落とし》

 相手のドローをひたすら止めてやると楽しいです。実用性は無し。

・その他の罠

・《神の通告》

 ウェルカムへの《灰流うらら》をケア出来、汎用性も高く、制圧モンスターを黙らせる後手捲りにも使えるカードです。
 このデッキはメイン2での展開を嫌って殴らせることが多く、ライフが足りなくなることや、【ふわんだぃず】対面以外はモンスター除去でもおよそ足りる点を考慮して不採用にしました。
 P系デッキや除去が効き辛いデッキが増えれば採用します。

・《王宮の鉄壁》

 【烙印デスピア】、【ふわんだりぃず】【神碑】対面に非常に強く出られ、【斬機】対面も《アクセスコード・トーカー》がバニラと化すため地味に強いです。しかし、肝心の《烙印融合》を止められないこと、デッキ破壊を止められても無限に壁を生成され、《神碑の牙ゲーリ》は一度破壊すればこのカードを割れてしまうため決定打にはならず、抜きました。
 【スプライト】は除外ギミックをほぼ持たないので今期入れる意味は無いでしょう。

・《御前試合》&《群雄割拠》

 ノーリスクで使える永続罠ですが、それぞれ【烙印デスピア】、【斬機】に効きません。【神碑】にも当然効かないので没
 初動次第ではどちらも【スプライト】に有効で、捲りの用途も強力なので少し評価が上がりました。

・《スキルドレイン》

 これを使った場合、モンスター効果でのアド取りを放棄して姫ビート(2900)することになります。 
 しかし【烙印デスピア】は3000↑を用意でき、【斬機】も完全耐性は消えるものの《炎斬機ファイナルシグマ》で回答があり、打っても不利になるだけでした。効かないと思われた【神碑】は《神碑の翼フギン》の効果が使えなくなるのでそこそこ有効でした。
 
 スプライト環境では以前よりは強く使えるものの、もっと他に入れるべきカードがあると思います。

・《サモンリミッター》

 入れる人がいるので反論だけ載せるシリーズその2です。
 他の永続罠と違って捲りに使えず、先行で貼っても【烙印デスピア】や【神碑】は何の痛痒も感じないですしょう。また、【スプライト】は2回目に《スプライト・ジェット》を特殊召喚できれば《スプライト・スマッシャーズ》をサーチして解決できます。

・《魔封じの芳香》

 反論だけ載せるシリーズその3
 ワンキルが難しいデッキなのでセットされた魔法の処理に困ります。神碑が嫌いでも魔デッキや鉄壁の方がマシ。
 
 そもそも永続罠というのは相手を縛ることができますが、打点を供給できないので極論センサー割拠スキドレを揃えてもビートされると死にますし、ライフを取れないので勝てません。
 ラビュリンスはメインギミックで打点供給が出来ますが、2900打点とそこまで高くなく《灰流うらら》にも弱いです。むしろ一定程度の打点と除去を構え、通常罠とのシナジーでさらなるアドを稼げるデッキなので、永続罠の採用は最低限に抑えた方が高いパフォーマンスを発揮できます。
 永続罠ビートをやりたいなら【エルドリッチ】の方が打点供給にも《灰流うらら》受けにも優れますし、【神碑】というライフが取れない問題をデッキ破壊で勝つことで解決したデッキも存在します。この2デッキはラビュリンスより遥かに強く永続罠を使えるでしょう。

・モンスター

・《悪魔嬢リリス》

 モンスター版《トラップトリック》。召喚権を食う代わりに城で再利用でき、フリチェ故に城で蘇生してすぐ効果を使えます。
 かなり強そうですが、URなので不採用です。

・《天獄の王》

 伏せカードを破壊から守ることができるものの、《塊斬機ラプラシアン》の墓地送りには無力な点、【斬機】が軽率にワンキルするので長期的なリソースより妨害数を増やす必要があるといった理由で今期は弱く、採用しませんでした。
 このデッキでは《命削りの宝札》とのかみ合わせも悪いですが、【イビルツインスプライト】など破壊除去がメインのデッキが環境で増えるようなら採用して良いかもしれません。

・《ディメンション・アトラクター》

 ラビュリンスは墓地を利用するテーマですが、後攻ゼロターン目に墓地利用することはほぼ無く、家具を同時に引いたとしてもチェーンで発動することでケア出来ます。
 途中引きが弱く、ドロソで引き込むと使えないなど明確な欠点が多いものの、決まれば相手を1枚で完封できるため展開系が多い環境では採用します。
 類似カードとして《異次元グランド》が有りますが、先手を取らないと意味が無く、またウェルカムが除外されてしまうので微妙。

・《カオスハンター》

 《悪魔の技》からアクセスできる対神碑兵器ですが、モンスター故に《スキルドレイン》や《センサー万別》を重く受ける点、城から出すと《コズミック・サイクロン》や《破壊の神碑》を重く受け、自身の効果で特殊召喚を狙うと手札コストが重い。実際に使うとかなり欠点の目立つカードです。
 
 ちなみに「相手はカードを除外できない」というテキストなので自分で除外する《拮抗勝負》はケアできないし、打点で負けるので【烙印デスピア】や【ふわんだりぃず】にはあまり効きません。鉄壁の方がマシ。

・《白銀の城の狂時計》

 ピーキーなカードですが先行でこのカードと城、ウェルカム、アンナが揃えられるとかなり強力です。このカードの①を発動し、アンナ効果で家具をサーチ、家具効果でウェルカムを捨て(ウェルカムが理想だが手札コストならなんでも可)、ウェルカムを設置して発動、姫を特殊召喚し、このカードを破壊します。
 すると姫のハンデスとシャンドラの回収が発生し、さらに姫効果でウェルカムか他の罠を設置できます。
 さらに、シャンドラを使ってこのカードを回収すればアンナのドローで伏せたカードをそのまま発動できます。

 とはいえ先行では有効な場面は限られ(上は最低3枚初動)、後手では生きる場面が多少あるものの、これ単体では何もできない欠点が目立ちます。またウェルカムをすぐに使う場合、《命削りの宝札》や《強欲で謙虚な壺》ともアンチシナジーがあります。
 

・《白銀の城の召使 アリアーヌ》

以後アリアーヌ

 罠をコストにする時点でアドー1で、これに誘発を打たれたらもう発狂物
 初動率も十分あるので採用の余地なし。

 一応①②はそれぞれターン1であり、アンナより優れる。

・魔法

・《金満で謙虚な壺》

 非常に強力なカードですが、あらゆるドロソ、およびアンナの効果と併用できず、1枚で大量のアドバンテージを稼げるデッキでもないため不採用。

・《隣の芝刈り》

 ラビュリンスは墓地アドで動くデッキであり、また《魔サイの戦士》でバックジャックやラビュリンスを墓地に遅れたり、《トリック・デーモン》で《悪魔の技》をサーチ出来たりと相性の良いカードも見受けられるため、60枚ラビュリンスというデッキが成立しました。
 しかしアリアーヌ、シャンドラといった弱い初動を多く採用しなければならず、逆にドロソを引き込み辛くなるため40構築の方が強いです。

・《ラビュリンス・セッティング》

 デッキから任意の罠カードに触れられるので一見強そうですが、発動条件満たす前に死にます。
 60枚型なら採用可。


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