◎丙申(干支番号33):(風流好みの人)
丙申(戊壬庚):天胡星(鳳閣車騎禄存) 4―12
『丙申を「崑崙の夕日」という。太陽は申に至って生気を失う。即ち光栄久しからず。........丙辛は風流心に富み、品性を保つ人を作る。』
朱学院算命学六十花甲子法の丙申日より一部抜粋
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解説
申金を十二支の時刻で見ると、夕方になります。
崑崙(こんろん)山に沈みゆく夕日は、陽光の力が衰え、陽気が弱まる。
それで、弱まった丙火には木生火の相生で強め、壬水の海や大きな湖があれば、夕日が光を反映して遠くまで輝かせることができる。
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これを人間にたとえると、「早くに親元から離れ、遠くに行った方が活躍することができますよ」と言います。
これは、二十八元の本元にある禄存星の「身内よりも他人にやさしい」。
つまり、禄存星は、家族や内輪に見せる顔つきや態度よりも、外面が良い人ということからもうなずけます。
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そして、丙火から申をみた従星の天胡星から拾って、
「風流心に富み品性を保つ人を作る。」
天胡星は、死人の星になる天極星の前の病人の星で、肉体が弱く精神が強いので、感受性に優れ、美意識があり直感力に富む星。
あらかた実行力には欠けるが、空想力を巡らし、芸術、学門、企画等に才能を発揮します。
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なので、
夕日を浴びることで、心が穏やかになり、その癒やされる心からは、落ち着きのある洗練された優美なさまが、上品な趣をもたらす。
これが、お茶や、お花。あるいは絵画や音楽、演劇とかの芸術に目を向かせ趣味の豊かな人となる。という解釈も成り立ちます。
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よく言えば、天胡星は精神の輝きであり感性が豊かであれば風流心も現れるものです。
ちなみに丙申は、夕方の太陽、沈みゆく夕日は生気を失う。
天胡に支えられた丙火は病人の太陽。
あまり現実にこだわって頑張りすぎるのはよくありません。
適度な休息が必要です。
なお、ここで言う山岳の戊土は、夕方の陽光をさえぎるのでありがたくないとみておきます。
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(参考)
日が暮れれば、家の中で安らぎに包まれ、休息が明日への準備となる。
陰陽論で言うなら、
『昼の陽と夜の陰が交互に来る事によって生活の連続性がある。
同一現象が切れることなく保たれる為には、陰陽が交互に並ばなくてはならないのである。』(朱学院算命学 巻一 陰陽論から一部抜粋)
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