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〇六十花甲子と守護神法 その7(一) (六十花甲子を守護神法につなげる!)

守護神法のやや高度な見方になります。
手嶌 葵(てしま あおい、歌手)
1987.6.21女性
 辛丙丁
辰丑午卯
巳癸
 辛己
 己丁乙 
*
この日干支は、辛丑で季節は冬。
ところが、これを守護神法でみると、午月で季節は夏。
火性の旺地です。

この関わりをどうやって見ていくかというと。
六十花甲子法テキスト辛丑日では、
『丑の湿土に立脚している辛金は、宝石の金であるから埋没する恐れがある。~冬に生まれた辛丑日は、火性の温暖を喜び、夏に生まれた辛丑日は水性の存在を第一とする。水性は陶洗の役目もする。~』朱学院~一部抜粋

六十花甲子法の中では、季節の話が出たら宿命を月支でみればよいわけです。
これが守護神法とつながります。
それで、
守護神について】
『宿命中殺はありません。
調候の守護神→壬水己土癸水。
宿命には癸・己があります。(※壬水弱の場合は庚金要)
調候の忌神は火性です。
調和の守護神→水性が必要です。
宿命には癸があります。
殺印相生格一点破格です。
年支本元の乙が破の守護神になります。』
(朱学院ソフトから一部転載)
*
この宿命は、午月の日干辛金で、夏の中心です。
だから、午月の辛金の人は、もともとが火性が忌神です。
それなのに丙火も丁火も 透干しています。
忌神透干の宿命です。
火性が多くなれば調和で抑えて水剋火。
丑の中の癸水を守護神とします。

前記の通り、この宿命にはもう一つの活かし方があります。
それで、
火生土、土生金、卯の中の乙木が破の守護神で一点破格。
どちらが良いかです。

調和で癸水を守護神とすると、
これだけ強い火は丑の中の癸水一個で抑えられますか?
それに癸水は初元でもあります。
宿命の中で一個しかありません。
火性三つを一つの癸水を抑えるのは、
「飛んで火に入る夏の虫」みたいなもので、癸水が一瞬で蒸発してしまうような状態です。
だから、癸水を守護神にした生き方はとても生きづらい。
なので、
一点破格になれるならその方がはるかに運勢的に上です。

ここで、干合はどうなのかですが、
この破格の場合は、干合で変化させて成立する格ではありませんから問題ありません。
良しとします。
それで破の守護神は、年支卯の中の本元乙木です。
殺印相生格一点破格
可能ならば、こちらを活かす生き方をこの人には勧めることになります。

十二親干法
それで、破格の守護神乙は誰か?ですが、
十二親干法でみると、
己―癸  丙―辛
  |  |
  乙― 己
          |
  本人 辛―丙 

宿命中、透干している人物は、父です。
本人の生い立ちからは、幼い頃から洋楽好きな両親の影響で映画音楽が大好きだったようで、毎日のように家で映画を観ながら気づいたら歌を歌ってたといいます。
そうやって日頃から慣れ親しんできた映画音楽やジャズが彼女の音楽のルーツとなったようです。(Wiki.より抜粋加筆編集)

透干している人物は、父です。
親の影響は大きく、破の守護神になっていると思えます。
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次に手嶌さんの略歴をご覧になってください。
出身地:福岡県

2006.6.7 丙戌 18才   
「テルーの歌」
ジブリ映画『ゲド戦記』挿入歌の清澄な歌声で紡がれる「テルーの唄」でメジャーデビュー
映画公開に先駆けたこの曲は、オリコン週間ランキングで初登場5位にランクインし、30万枚以上の売り上げを記録しました。

その後の主な楽曲は、
2011.6.1 辛卯 23才 さよならの夏(コクリコ坂から) オリコン最高順位22位
2016.2.10 丙申 29才 明日への手紙 オリコン最高順位16位
2021.2.24 辛丑 33才 ただいま オリコン最高順位55位

本人の大運です。
6 丁未
16 戊申
26 己酉
36 庚戌
46 辛亥
56 壬子
66 癸丑
この時期は、本人の大運第二旬と第三旬になります。
雲龍型になります。

新しいことをするには虚気が必要です。
音楽は虚気なので、干合を活かせる宿命大運としては合ってます。
雲龍型
この干合の重なりからくる虚気は、それが強いだけに実気に戻れる範囲であればカリスマ性を十分に発揮できます。
つまり、
並外れた行動力や発想力メッセージ発信で、多くの人を魅了する力を発揮できます。
しかし、これにはいいことだけではなくてリスクも伴います。
実力以上の自分を見せることができるので、深い虚気になれば実気を失い、自分の中にもう一人の自分とか、別な自分がいるようでどれが自分かがわからなくなり、それでお酒や覚醒剤などに依存しすぎてしまう恐れがでてきます。

実例として、
現在も、作曲からコンサートまで幅広く活躍中の玉置浩二さんは、2016年57才の時に大腸憩室炎のために24日間絶食による治療で入院。退院時には5キロ痩せたが体調は回復し、コンサートを再開しています。
このときの病気の原因の一つが飲酒だそうです。
その後、
本人は「唯一自慢できるのが歌。それを続けるため一生断酒します。」と宣言したそうです。(2016.6.31 Sponichi Annexから引用)

ほかの記事では、
「音楽を忘れたいんですけれど、勝手に頭の中で音楽が流れてきて困っているんですよ」と、ドラマなどで演技しているときや飛行機に乗ってるときにもメロディが浮かんできてしまうという。
いつも音楽が離れない自分について、
「これは苦しいです。もし曲作りもせず、ただ歌うことだけしかやっていなかったらそれはもっと苦しいでしょうね。(笑)」
(「何を言われようと、オレはいい歌を歌えばいい」~…玉置浩二(66)が安全地帯を復活させるまで。文春オンライン近藤 正高2024/09/13から一部転載編集)

この方は、もとから雲龍型の宿命で、しかも干合によって変化帝王になります。
(※干合虚気については、中級の各局法及び例題で、上級では干合論の中で。それと、変化帝王は、中級の「六律帰結」で詳しく学ぶことができます。)
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次回は、10月末頃発信で、その7(二)手嶌葵さんの宿命の特徴と歌声の相性を予定してます。



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