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12/16 『リムジン』観劇

2023/12/16 土曜日
M&Oplays プロデュース 『リムジン』
梅田芸術劇場にて 観劇

作・演出 倉持 裕(クラモチ ユタカ)さん

主演 向井理さん
   水川あさみさん

今回の『リムジン』は、
友達から倉持さんの舞台をおすすめしてもらった御縁◎

感想〜〜何から書けばいいのか。。

■観劇経験の振り返り■

私が安田章大くんの好きな世界を知りたいなぁ〜と思い、
舞台観劇を定期的に行くぞー!と11月に決意してから、3本目の舞台。

舞台『浅草キッド』→『月とシネマ』
と2連続でわかりやすい舞台を見てきてて、、

直近で見た『月とシネマ』がお洒落でわかりやすい舞台だったとしたら、
今回の『リムジン』は現実のもやもやを液体にしてスチームにしたような、、そんな舞台でした。
わかりにくい例えやな。。

なんというか、
会社の人とプライベートであってるような感覚、会ってる間は楽しいけど、少しずつ気を遣ったり、デリカシーない言葉に愛想で笑ったり、、
少しのもやもやがじんわりじんわり肌に染みてきて、終わったあとは若干疲れる感覚、そんな舞台でした、笑
わかりにくい例えPart2やな。


■感想■

◯物語について
↓ストーリーざっくり↓
小さい田舎町で起こる一つの嘘から始まるお話。

親の工場を継いだ次男の康人(向井理)と夫婦の彩花(水川あさみ)、
同じ町で働く坂夫婦、組合の長である衣川さん、衣川さんの親族である運転手
(組合長っていう肩書だったっか不安😩)

衣川さんから次の組合長に推薦された康人が、
衣川さん、坂さんと狩猟に出かけた際に、
衣川さんに誤射してしまう。
ただ、誤射してしまったことを言い出せず、坂さんが疑われる

というストーリー

ただ、謎解きをするわけではなくて、
誤射から複雑な人間模様が描かれていた印象。

小さな田舎町やから、コミュニティが狭い。お互いの家族のこととか勿論知ってる。

会話の中でさら〜っと家族関係のヒントが紛れてて、
なんとなくそれぞれの家族関係を把握できる。これが地味にそれぞれの登場人物を理解するには、大切な気がしたな🤔
最近知り合った人と会話してる中で、その人の発言から「あ、子供おるんかな」とか頭の片隅で理解する感覚。。


【康人について】

向井理と合ってたな〜
パンフ見たら当て書きのようだし、すごい合ってた。
向井理と作業着、町工場って、絶妙に違和感を抱くのよなー。
最後のシーンでスーツ来てた時のしっくり具合。。

康人は、継ぐはずではなかった両親の工場を
兄が逃げたことにより、東京から出戻りして継いでいるようで、、
でも心の何処かでは東京で生きる、自分の好きなように生きる、みたいなところに憧れがあるんやろうな。。

白石くん役の田村健太郎さん、
白石くんのいい変人感すごかってんけど、
田村さんもあんな感じなんかな笑笑
パンフの座談会読んでると自分の中の基準がしっかりあって、それをぱきっと発言できるとこは似てるかなって感じはした笑
しらんけど。
 
【康人→白石】 少しの嫉妬、自分の道に対してのプライドみたいな感じかなと思った。

白石は、康人とは対照的で康人が憧れていた東京を捨ててやりたいことを探している人。
康人が好きなものに対しても執着無く、
自由に生きてるように見える白石に対して、途中きつくなったり1年経っても一人鮮明に覚えてたりと、、中々嫉妬の感情が見え隠れしてたな。


【白石→康人】
ここは多分純粋に康人の仕事を知りたい!
という思いだけなのが、余計に康人がもやもやする一因なんやろうな。

白石と康人は、見てて自分に帰ってきてしんどかったな😂笑
会社の同期が陶芸家になる!とか、
自分のイラストで生きていく!って辞職する姿を見て、
口ではすごいなーとか言うけど、
心ではそんな甘くないでしょって思いたい気持ちと、そんな道にすすめる生き方に少し羨望しちゃったよな。。

今は自分の中で優先順位を決めて理解したからマシになったけど、
やっぱり嫉妬はしちゃうよな。
そんでその嫉妬をさー、素直に出せる子にも嫉妬したりして、嫉妬の連鎖に入ってしんどい時ある。。もう距離置くしかないんやけど。。笑

白石が期間限定でよかったな、康人😚

💙💙💙
安田くんがさ、むかしは羨ましいなっていう気持ちがあったけど、
最近は自分を受け入れてそういう気持ちがなくなった、、
みたいなことを何処かで言うてて

どこやったかな。
💙💙💙💙

【康人夫妻と部隊となった1.5階】

康人とあやかの家族は、円満なんよな。
2階がプライベート、
1階が工場(仕事)
今回のステージだった1.5階は半々で中途半端な場所。
その設定もわかりみ深い。
それぞれに対してペルソナがあるから、
1.5階半分半分って一番綻びがでそう。
しかも衣川さんと坂さんという、自分の部下でもなければ家族でもない、絶妙に気を遣う関係性の人たちなのよな〜。

そんな1.5階だからこそ複雑な感情が見え隠れしちゃう。
すごいな、と思ったのが子供は一回でてこないのに!康人夫婦と子供は仲睦まじく過ごしてて、絵に書いたような家族なんやろうなって感じたところ。

あやかは、基本真っ直ぐやけど眼の前の欲望にしっかり揺れちゃってる様が育ちの良い普通の女性でよかったな。
康人とあやかは、変わってはないのよね。

【誤射について】 
舞台見終わって、康人はこれからも懺悔できないのが辛いな〜〜と感じた。

昔こんな事があってさーーって、笑い話で話せない。康人は白石くんみたく、この小さいコミュニティから飛び出せない。

坂さんはきづいたんかな、康人が犯人って。
衣川さんは、多分どちらにせよ坂さんが犯人ってことで丸く収まるって考えてそうやけど、、
坂さんとしては康人が組合長のほうが嬉しいよね、
康人が衣川さんに康人の潔白を伝えてたってことは理解してる。
そこから、犯人だって思ってるんかどうか、
私は薬莢を渡された時に理解したけど、すでに康人が組合長になってて、衣川による圧力もなくなったから
見て見ぬふりした、、みたいな感じたけど。。

【最後について】
最後は自分の意志なのか、自分の置かれた立場によっての意志なのか、
曖昧になってた感じかな。

【運転手について】
運転手も自分のできることが限られてて選択肢がそもそも少ない、
その範囲で自分の好きなように生きてるから、
康人の理解しがたい対象なんかな。

運転手は変人やけど悪い人ではない。

【あやかとのぞみの関係】
あやかはのぞみのことは嫌いじゃない、でも家庭的に坂夫婦よりも康人夫婦の方が生活水準が高くて、、自慢したいわけではないけど、謙遜しすぎても嫌味になってしまう、あれって正解ないよな、互いに割り切るしかない笑


〇全体的な感想
会話劇って、ナチュラルなお芝居やなー
結構サラサラと流れていくから、しっかり聞いてないとほんま、大事な情報がポロポロ出てくる。
リアルに自分も会話の輪の中にいて聞いてる感覚がして面白いな。

自分の今までの人生で、感じてきたどちらかというと嫌な感情(嫉妬、焦り、罪悪感)と結びついてくる内容やった。
でも意外と笑う部分もおおいし、
青木さやかがここってところでやっぱ面白いから、
暗い舞台ではなかったからよかったな💙

面白い舞台やったな〜

次の5月に公演される舞台「帰れない男」も見に行きたい!浅草キッドぶりの林くん主演やし楽しみーー!!

蛇足

💙💙💙💙

あやかの
やっちゃんがすごいなーっていわれると無性に腹が立つ。
みんなもっと自分勝手!
手のひらにだしたものだけをみて、ポケットの中に隠してることは見てない!

ってセリフ、
これ外野の関ジャニꚙへの言葉に対して
私が思うやつでした◎

💙💙💙💙


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