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silentの世界 #2

❁回想三年二組教室
ここで、紙を42回折ると月に届くという会話をする紬と想。そして顧問の指示どおり紬の手を取り繋ぐ想が微笑ましい。キラキラしてる二人。どうしたって戻れないからキラキラが切ない。

❁回想佐倉家リビング~キッチン
卒業式の後から耳が聴こえにくくなったことを律子に告白する。
想「なんか、ずっと耳鳴りみたいなの、してて」
「すごいうるさい」
また "うるさい" が出てくるんだよね。どんなに怖かっただろう。

❁回想紬の実家近くの公園
あぁ心に残る切ないシーンの1つ。想は病気のことを言うつもりだったけど言えなくて。何も知らない紬の "電話" という言葉は想の胸に刺さっただろう。
想「青羽、電話好きだよね」
紬「好き 声聞けるからね」
想「…声はね、聞きたいよね」
紬「ね。佐倉くんの声、聞くたびに思うんだよね」「好きな声だなぁ、って」
辛くて仕方なかったと思う。そしてもう会わないと決めた。だから最後に自分の名前を言って欲しかった。紬の声を焼きつけておこうと。
泣きながら歩いて行く想の気持ちを考えると涙が止まらなかった。
そして数日後【好きな人がいる。別れたい】
LINEで。

❁想は紬に【イヤホン返したい】とLINEする。

❁カフェ
想はイヤホンを返したらすぐ帰るつもだった。でも紬に引き留められ再び椅子に座る。音声認識アプリに慣れてなくて慌てちゃってそれを見て想がふっと笑う。二人が少し心触れた瞬間。

❁ファミレス
湊斗「それ新しいね、スカート」
さすが湊斗は敏感だな。
この時紬に手話教室のチラシを渡す。
「覚えたら想、喜ぶんじゃない?」
これがきっかけで手話を習い始めるんだから 湊斗はホントに優しいな♡

❁手話教室
紬「もともと耳が聞こえてて、普通に話してた人で、そういう人が聞こえなくなったときって、声も出せなくなるんですか?」
のちにこの話を想にするけれど、紬にとったら本当に単純な問いだったんだよね。
❁春尾「すごく好きなのに、両思いになれなかったりなれたけど別れてしまったり」「そういうとき、思いませんか? 初めから出会わなければよかったって」
紬「…好きになれてよかったって、思います。思いたいです。」
紬の良い所。ポジティブさ。
"出会わなければよかった" はのちに想から聞くことになるんだよね。

❁カフェ
まだたどたどしい手話だけれど想に伝えようとする紬。なんだかきゅうってなってすごくすごく好きなシーン。
最後に会った公園の時のことを謝る紬。【嬉しかったよ】と想。もうここからは怒涛の涙が溢れるやり取りで。
紬「でも、好きな人できたってLINE」
想【好きな人がいる、って送った】
紬「…いる?」 想、紬を指さす
想【悲しませたくなかった】【このこと知ったら、
そうやって泣くと思ったから】
めちゃくちゃ紬のこと好きじゃんって思った。泣
想【今は青羽のこと泣かせない優しい人がいるの?】
この言葉と想の優しい表情が泣けてしょうがなかった。