久しぶりの乳がん検診

2023年3月中旬。

息子たちが春休みに入る前に
コロナ禍で遠ざかっていた乳がん検診に行った。

旦那は職場の健康診断。
違う病院だけど同じタイミングで私も一緒に行くことに。

予約がスムーズに取れて
ラッキー!
なんて思っていた。

検査当日は
WBCの決勝戦の日。
病院の待合室でみんながタイムリーに観ていた。

最初の受付で問診を書く。
万が一の時は誰と説明を受けたいか。
どこまで知りたいか。
などを記入していく。

普通の検診なのに
気持ちが重くなった。


いつものように
マンモグラフィ検査から。

小さすぎて申し訳ないくらいなんだけど
優しく丁寧に検査してくださる検査師さん。

次はエコー。
右からスタート。

妊婦の時は温かいゼリー?をつけてくれたけど
この時はヒヤッとした覚えがある。

右はスムーズに終了。

左。
何年も前から石灰化があり、
半年に一度検査していた左。

乳頭付近を何度も何度もグリグリと
みてはカチカチと機械を動かす検査師さん。

グリグリに少し痛みがあるような感覚だったけど特に気にもせず。

ながーい時間だったのでウトウトしてしまった。


検査が終了して検査室を出ると
お昼前の検査予約だったからか
すでに待合室の人数は少なくなっていた。

次は先生の診察。

診察に入ると
先生が神妙な面持ちで

「左にしこりがあったので病理検査をしますがよろしいでしょうか?」

何も考えられず
「はい。お願いします」
しか出てこない。

「細い針でしこりの細胞を取るのと、
麻酔をして、パチン!と機械で取るもの、今から2つやります。サインをお願いします。」


怖いのなんの。
夫は私の病院の間、末っ子と映画を観に行ってるし、声も聞けない。

「わかりました」

今なの?!
今から?
やるしかない。
やってもらうしかない。

こわい!!

横の診察ベッドに横になり

先生が左胸に針を刺す。
痛い。涙を堪える。

次は麻酔のテープを貼って
麻酔を打って
バチン!を7回。

先生も優しく
「あと何回ですからね〜」

と声をかけてくれた。

無事終わり
看護師さんが血を抑えるガーゼをギュッと貼ってくれた。

抑える血の湖を見てしまい。。

看護師さんが
私が不安な表情をしていたのと
止血の時に心臓がバクバクしていたのを感じてくれて

「大丈夫ですか?びっくりしましたね。」と声をかけてくださった。

「約2週間ほどで結果が出ます。結果をお伝えする時は誰か1人付き添いの方と来てください。」
とのことで、ボーッとする頭で

「はい。」と返事をした。


診察室を出ると
誰も検査の患者さんがおらず私1人。

WBCがラストシーン。
大谷選手が投げていて見事優勝の瞬間
検査室や診察室の奥から
歓声が上がっていた。

私は‵‵がん′′なの?

の気持ちを紛らわせるかのように
優勝シーンを観た。


頭のボーッとが抜けないまま

夫に連絡をする。
映画がまだ終わらず連絡がつかない。

しこりの検査をしたことをLINEする。

不安な気持ちのまま
ロビーで夫からの連絡を待つ。


数十分後に連絡が来て
すぐに迎えに来てくれた。


お昼ご飯を食べていなかったので
近くのラーメン屋さんへ
夫と末っ子と3人で入る。

「不安だね。びっくりだね。それは痛かったね。」

「大丈夫だったらいいね。」

とラーメンを食べる。
ラーメンよりチャーハンが美味しかった。

こんな時でもお腹は空く。笑
さすが私。


結果が出るのは春休み明けの新学期に入ってから。

不安な日々が始まった。

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