「違和感」 エンタメ研究(4)

ボロボロのトイレに入ると、トイレのスリッパとして綺麗な革靴が置いてあると誰でも目を疑いますよね。このような「違和感」は人の注意を引くために利用できます。今回は「違和感」について僕なりの考察を書いてみます。。
※ここでは、違和感を「一瞬"あれ?"と感じて目を止めてしまうこと」と定義しています。

CASE1 YouTubeの進行状況バー

YouTubeの動画を見た後、サムネイルの下部に赤い線が入っています。これは、進行状況バーと言って、視聴者がその動画をどこまで見たか確認するために表示されています。
もし自分の見たことのない動画にこの進行状況バーが表示されていると、「あれ?」と思い目を止めてしまいますよね。

上記のサムネイルの赤い線は進行状況バーではなく、編集で足された赤い線です。
これは、見たことない動画が見たことになっているという違和感が働き、つい目がいってしまった例です。

CASE2  釈迦

プロゲーマーの釈迦さんのYouTubeの切り抜きで、釈迦さんが外出した際の動画があります。

外配信する釈迦

釈迦さんは基本的に部屋でゲーム配信していることが多く、外に出ていることが珍しいので、ついこの動画に目を止めてしまいました。
これも普段室内にいる人が、屋外にいることから感じる違和感で説明できます

CASE3 八百長PK

水曜日のダウンタウンの企画で、キングコングの梶原とJOYが八百長PKを行いました。そのシュールさに思わず笑いを誘われた人も多いと思います。
その映像がYouTubeでもアップされ、再生が回っていますが、サムネイルはキーパーの梶原がゴール前であぐらをかいて座っているもの。

あぐらをかく梶原

これもキーパーであるはずの梶原がゴール前で座っているという違和感から説明できますよね。

CASE4 セーラー服と機関銃

皆さんは「セーラー服と機関銃」をご存知ですか?薬師丸ひろ子さん主演の名作品です。

頬に血が

上の画像は映画の公式ポスターですが、主演女優の頬に血が付着しており、目が止まってしまいます。これも違和感を利用したものです。

違和感には3つのパターンが

4つの事例をもとに「違和感」の持つ効力について考察しましたが、違和感は大まかに分けると3つに分類できます。

①いつもはAなのに、Aじゃない時
②本来Aなのに、Aじゃない時
③その他

上の事例では、CASE2が①、CASE1とCASE3が②に、CASE4が③にあたります。どれも一瞬「あれ?」と感じて、つい目を止めてしまうということは共通しています。

広告やYouTubeのサムネイルなど、人に目を止めて欲しい時にはこの「違和感」が大いなる力を発揮します。
是非活用してみて下さい!




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