「「」理論」で異なる角度から分析する エンタメ分析(3)

今回は、私がエンタメを分析する際にどのようにアプローチしているか解説していきます。

「」理論

分析の際に重要なのは、ヒットしているエンタメや現象を様々な「」で括ってみることです。
具体例を挙げて説明します。

CASE1 スカイピースの炎上

YouTuberのスカイピースが、投稿した動画の中で「美味しいヤミー感謝感謝!」から始まる歌ネタを披露し、それがTikTokやYouTubeの切り抜きで回り、バズりました(炎上しました)
この現象を1つの「」で考えると、「リズムネタ」という括りが考えられます。
すると色々なことに気が付きます。
例えば、
「YouTuberのリズムネタが流行っていること」
「スカイピースには高い音楽性があること」 
「エンタメの多様化により、ヒット・炎上が局所的に起きていること」
など、色々なことに気が付けます。

CASE2 ブレイキングダウン

最近YouTubeで盛り上がりを見せている「ブレイキングダウン」も一つの「」で考えてみると、その1つに「オーディション番組」という括りが考えられます。
すると、「タレント発掘という点でブレイキングダウンと芸能事務所は類似していること」に気がつけます。

CASE3 PCゲーム「Rust」

RustはFPSとMinecraftを足したようなゲームですが、このゲームは様々な「」で括ることができます。例えば、
「建築ゲーム」
「FPSゲーム」
「農業ゲーム」
「釣りゲーム」

など様々なジャンルのゲーム性を持っていることが分かります。
多くのゲーム性があることは、Rustの人気の秘訣と言えるでしょう

CASE4 現実を生きるリカちゃんねる

現実を生きるリカちゃんねるは、YouTubeで、人形のリカちゃんを用い女性のあるあるを発信するチャンネルです。
リカちゃんのインパクトが強すぎて見落とされがちですが、これは「あるあるネタ」を題材とするチャンネルです。
あるあるネタを発信するチャンネルの多くは、学校や部活など、限定的なものを題材としたものが多く、「20〜30代の女性のあるある」を題材としたものは意外と少ないです。
あるあるネタを上手くセグメントしたから、リカちゃんねるは受けているのだと思います

「」理論の効用

この「」理論はコンテンツを因数分解して単純化することに適しています
コンテンツは様々な要素が絡まり合い複雑化していることが多いので、単純化することは非常に重要です。
是非活用してみてください!



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