あざね

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【第3話】寿命の見える少年と幸薄少女、硝煙の香り。

「お兄ちゃん、なにやってるの……?」 「静かに! いいか、音をたてるなよ?」  俺は早速、ミレイと黒服の男性を尾行した。  流れとはいえ海晴もついてきてしまったが、これは不可抗力。  なるべく家族は巻き込まないように。そう思っていたが、仕方なかった。 「昨日はまだ、そんなに短くなかったはず」  リミットは2時間後。  昨日、学校で会った時はまだ余裕があったはず。  それだというのに、いったいなにが彼女の寿命を縮めたのか。その可能性を考えると、相変わらず肝が冷える。 「

    • 【第2話】寿命の見える少年と幸薄少女、硝煙の香り。

       ダースは俺にこう語った。 「ミレイお嬢様は『イ・リーガル』のトップ、J・D・スロート様の愛娘。日本人の母親との間に産まれた子供なの。赤羽というのは、母方の姓よ」  静かに、まるで赤子に聞かせるように。 「……順調にいけば、後々には『イ・リーガル』を束ねるはずだった。ところが、内部で派閥が出来てしまってね? 命を狙われたお嬢様は各国を転々として、最後にこの日本に逃げてきた」  俺は強く拳を握りしめる。 「今日のように、彼女は命を狙われ続ける。場合によっては事故にみせ

      • 【第1話】寿命の見える少年と幸薄少女、硝煙の香り。

         突然だけど、人の寿命が見えるようになった。 「なにコレ、2098年4月7日21:56――って」  それに気付いたのは、とある朝のこと。  鏡の前で寝癖を直していると、頭の上に浮かんでいた。  平凡を絵に描いたような高校生の俺こと、坂上命。当然ながら呆然としている。寝惚けているのでは、と思って何度か目をこすってみた。 「……消えないな」  でも、それは消えてくれない。  というか、ちょこっとだけ数字が変わった。 「ん、4月8日になってる。どういうこと?」  俺はボ

        • 【あらすじ】寿命の見える少年と幸薄少女、硝煙の香り。

           あれ、なにこの数字……。  平凡な高校生である坂上命は、ある日突然に人の寿命が見えるようになった。あまりのことに驚く命だったが、変わらぬ日常を送ろうと決める。  だが、転校生である赤羽ミレイに恋したことから、彼の学生生活は大きく変わることになった。何故なら、ミレイは想像を絶する幸薄美少女だったのだから!  なんとか助けたと思ったら、翌日には短縮されてるミレイの寿命!  命はそんな彼女の運命を覆すことができるのか!? #ジャンププラス原作大賞 #連載部門 【第1話】

        【第3話】寿命の見える少年と幸薄少女、硝煙の香り。

        • 【第2話】寿命の見える少年と幸薄少女、硝煙の香り。

        • 【第1話】寿命の見える少年と幸薄少女、硝煙の香り。

        • 【あらすじ】寿命の見える少年と幸薄少女、硝煙の香り。