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変な家

原作のコミカライズをずっと読んでたので、楽しみにしていた。

結論から言うと、面白かった。
原作と違うところがあったけど、それでも面白いと思った。

強いて言えば、映画は「しっかりめホラー」だったのが予想外ではあった。
原作は不気味さや不可思議感は十分あるけど、ホラー感はそれほどでもない。
エンターテイメントにするとこうなるのね〜というお手本感。

原作と違うなと思ったのは、たとえば、
・主人公の職業
・キーとなる人物の登場の仕方
・大事なことを打ち明けるシーンの順番
・人生の出来事と事件の起きる順番
などなど。

ストーリーは崩れてないけど順番が違う。
なのに筋立てがだいたい原作通りなのは、脚本が頑張ったからなんだろう。
「だいたい原作通り」と言えるなら、映画化としては合格だと思うし、だから鑑賞後に「面白かった」と思えた。

ホラー感は、演出によるモノだろうな。
突然の音とか画面の暗さとか、セリフの間とか演者の表情とか。
原作漫画では表現されていても色がついているわけでも音が鳴るわけでもなく、読み手の想像の範囲内で脳内再生するくらい。
映画館のでかい画面と性能のいい音響から発せられるそれらの演出は、臨場感のある狂気や恐怖だ。
この原作でホラー映画を作りたかったなら成功だと思う。

個人的な好みで言えば、それはもう原作の方が好き。
まだ終わってないし、これからもっといろいろ不穏なことが起こりそうだし。

ただ、「帰ったらまた原作読み返そう」って思ったのは映画のおかげなので、観てよかったと思う。


映画の公式サイトはこちら。

原作のコミカライズはこちら。


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